(京郷新聞 韓国語 2019/01/02)

秋に収穫するミカン品種が開発された。

済州島農業技術院は先月18日、国立種子院にミカン交雑育種である晩柑類『秋香』(カウルヒャン)を品種保護出願したと2日、明らかにした。

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▲済州島農業技術院が開発したミカン秋香。

秋香は既存ミカンである『黄金香』(ファングムヒャン)[日本品種の韓国名 日本名:紅まどんな(愛媛果試第28号)]と『レッド香』(レッドヒャン)[同:甘平]を交配して作った品種だ。2015年に初めて実がなり、その後、おいしい実を選ぶ1次選抜、既存のミカン木に接木などの過程を経た。昨年、安定的に花が咲いて実がなるのかどうか、実の糖度と食感などに対する最終評価を終えた。

秋香の重さは200g前後、糖度は13ブリックス程度で甘い。既存の黄金香より皮がむきやすいのも長所だ。何より10月下旬なら実が完全に黄色く染まり、11月中旬ぐらいに収穫と出荷が可能だ。秋香という品種名も「秋季においしく食べることができる晩柑類」という意味を込めている。

晩柑類は名前通り収穫時期が遅い柑橘類をいうが、『漢拏峰』(ハルラボン)[同:不知火、デコポン]、『天恵香』(チョンヒェヒャン)[同:せとか]、レッド香、黄金香などがある。一般的に済州地域の果樹園で見ることができ、12月に収穫する露地ミカンに比べて収穫時期が遅いミカンという。晩柑類はほとんどがハウスを利用して栽培する。黄金香は12月、レッド香は1月、漢拏峰は2月、天恵香は3月頃に収穫する。秋香は11月、秋に収穫することができるだけに、品種の多様化で農家の選択の幅が広がるものと見られる。済州島農業技術院は今年、苗木800株を育成し、2022年から農家実証栽培を実施する計画だ

秋香は済州島で開発した済州固有品種という点でも意味がある。漢拏峰と天恵香など既存のミカンの大部分は日本などから持ち込んできた品種だ。済州島は2022年まで済州型ミカン3種の品種を追加で育成して普及させる計画だ。パク・ヨンチョル済州島農業技術院研究家は「2011年に研究を始め、8年後に秋香が結実を結んだ」とし「糖度が高く、食感が優れているという評価が出た」と話した。(機械翻訳 若干修正)