(朝日新聞 2018/12/15)

 韓国の女子中学校の生徒を名乗る人物から竹島(隠岐の島町)に関する日本の教育を批判したり、竹島が韓国領だと主張したりするはがき41通が11月下旬、島根県内の中学校1校に届いていたことが分かった。県が14日、発表した。県は、県が設置する竹島問題研究会の下條正男座長(拓殖大教授)名で反論の文書を女子中学校へ送った。

 県竹島対策室によると、はがきは10月26日に36通、翌27日に5通が届いた。いずれも韓国中部の世宗(セジョン)特別自治市の女子中学校の生徒たちが書いたとみられ、文面は生徒に向けて、「独島(トクト)(竹島の韓国名)が大韓民国の領土だと知ってほしい」「(日本の)教科書をそのまま信じないで」などと韓国語や英語で書かれていた

 県は内閣官房などに報告したうえで、竹島問題研究会に反論の文書を日本語と韓国語で作成してもらったという。

 文書では、韓国側の領土だとする過去の文献や証言について「ほかの文献や史料で確かめてみる必要があります」として、生徒たちの主張に反論している。

 県内では、昨年5月にも韓国南西部の中学生が松江市など5市56中学校の「地理教師」に宛てた日本の竹島教育を批判する手紙が届いた。(長田豊)


(産経新聞 2018/12/14)

 韓国の女子中学校の生徒名で、日本の竹島教育を批判するはがき41通が島根県内の中学校に届いていたことが14日、わかった。県は国に報告し同日、竹島問題研究会座長名で反論の手紙を中学校に送った。同県に同様の郵便物が届くのは、昨年5月に続き2例目。

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 県竹島対策室によると、はがきは11月26、27日に県内の1校に届いた。竹島(同県隠岐の島町)について「韓国のもので、日本は誤った教育をしている」などと抗議する内容で、実在する女子中学名や生徒名が記されていた。筆跡などから、送り主は1通1人、計41人とみられるという


韓国の中学校から県内の中学校へ届いた竹島に関する葉書への対応(概要)
H30.12.14 島根県総務部総務課

1.経緯
11月26日(月) 県内の中学校1校に韓国から送られたと思われる葉書36通が届く。
   27日(火) 5通が追加で届く。
   28日(水) 当該中学校設置市町村から県竹島対策室へ相談が入る。
          県教委、内閣官房、外務省、文部科学省へ報告
   28日(水)~12月3日(月) 葉書41通の画像データを入手し日本語へ翻訳
12月 3日(月) 日本語に翻訳し当該市町村へ情報提供
    5日(水)~6日(木) 当該市町村関係者で協議し、竹島問題研究会での対応を要請
   14日(金) 竹島問題研究会座長名で韓国の中学校へ返信

2.葉書の概要
  ・送信者は、韓国世宗(セジョン)特別自治市の鳥致院(チョチウォン)女子中学校の生徒の模様
  ・10月25日の「独島の日」に因んで、「道徳」の時間に独島について学んで書いた模様。
  ・41通のうち、文面が韓国語のもの21通、英文のもの4通、イラストが主のもの16通

3.葉書に記載の主張
 ・独島は韓国のものであり、日本は誤った教育をしている。
 ・独島に関する誤った知識を正しく教えるために書いた。
 ・正しい歴史を学んでもらいたい。
 ・誤ったウソの内容が盛り込まれた教科書だと、日本政府に抗議してもらいたい。
 ・韓国領とする根拠:512 年『三国史記』、1696 年安龍福の供述、1877 年『太政官指令』ほか

4.竹島問題研究会下條正男座長の見解
 ・今年刊行された『独島体験活動誌』(副読本)の趣旨に沿って、中学生が送ってきたと思う。
 ・韓国では竹島問題に関して実践的な活動を奨励しており、今後、この種の活動が続くと思う。
 ・当該市町村だけの問題ではないので、竹島問題研究会座長として反論を書き、返信する。
 ・マスコミにも情報提供し、その実態を報道してもらいたい。

↑のほか「研究会座長名での返信(日本語)(韓国語)」「届いた葉書の見本」「届いた葉書の見本(日本語訳)」が↓で公開されてます。



昨年は、全羅南道の咸平中学の部活動「歴史クラブ」に所属する3年の男子生徒3人が送ったようですが、朝日新聞にはまた取材に行ってほしいですね。

2017年06月14日