(大田日報 韓国語 2018/12/12)

キム・ウンボン公州大学兼任教授・元農村振興庁局長

韓国で代表的な地域米ブランドを挙げろと言えば、ほとんどが京畿米を挙げる。京畿米というのは、包括的に京畿道で生産される米を意味するが、主に利川市、驪州市、安城市、平沢市、金浦市などで生産される米が質が良く、ご飯の味が優れているとして京畿米と呼ばれている。京畿米がなぜ有名になったのかについては良く知られていない。もちろん、品質が優れていることもあったはずだが、過去には農産物調達システムが発達しておらず、都城の近くで栽培される地理的な利点のために京畿米が宮廷に進上され、王が食べる米として広く知られたのではないかと思う

由来はともかく、今も京畿米といえば、他の地域米より高値で販売されている。このような価格プレミアムを維持するため、京畿道、特に京畿米栽培農家は、収穫量は落ちても質が優れた品種を栽培している。

ところが、ここで特異なことは、最近、京畿米として通用する米の品種を見てみると、アキバレ(秋晴)、コシヒカリ(越光)、ヒトメボレ(一目ぼれ)など、すべて日本で開発されて公式・非公式的に国内に持ち込まれた品種という共通点がある。そして、過去に私たちが京畿米だと認識していた米の品種は我が国の品種であった。しかし、ある時点から京畿米の主力品種は日本品種に代替されたのだ

コシヒカリは1956年、アキバレは1962年に日本で開発された品種だ。ほぼ50-60年前に開発された種子を韓国で最高品種と認定して栽培しているわけだ

現在、韓国は日本とあらゆる分野で先になったり後になったり競争している。ところが、私たちの民族の主食である米の中で最高とされる京畿米はほとんどが日本品種だ。このような事実は、ある意味では私たちの民族の自尊心とも関係する問題ではないかと思われる

ところで最近、日本品種の牙城に挑戦している純粋な韓国品種があり、関心を集めている。ある小規模民間種子会社[シードピア(SEEDPIA)]が長い努力の末に開発し、現在、大型流通業社とインターネットで販売が急激に増加しているゴールデンクイーンとチンサン(進上)がそれだ。このうち香米[香り米]の一種であるゴールデンクイーンは最近、華城市・瑞山市・谷城郡・新安郡などで主に栽培されているという。ゴールデンクイーンは、香ばしい香りと甘いご飯の味で消費者の人気が高く、韓国で最高価格で販売される品種に堂々と名を連ねている。今まで華城市で生産される米は、同じ京畿米の生産地域ながらも、他の地域産より認知度が低かった。しかし、華城市がゴールデンクイーンを地域特化品種として栽培し、今は利川、驪州米に次ぐ人気を享受しているという。驪州市はチンサン品種を独占栽培できる専用実施権を確保し、日本品種であるコシヒカリを替え始め、初年度である今年から大きな成果を上げているという。海外でもバスマティ(インド、パキスタン)、ジャスミン(タイ)、サンドヒャン[訳不明](中国)などの香米は、一般米に比べて2-3倍高い価格で取り引きされている。韓国でも香米が開発されたことはあったが、ほとんど普及しなかった。ゴールデンクイーンが普及して本格的に香米時代を開くことになった。

現在、京畿米の主力品種であるコシヒカリなど日本品種は、ほとんどが背が高い品種だ。そのため、台風など強風が吹いたり、肥料を過用すると稲が倒れ、数量減少と品質低下を招くことになる。こうした理由から日本品種の栽培の経験が豊富な京畿道の農家を除き、他の地域農家は日本品種の栽培を避けている。このような他の地域の日本品種忌避現象は、京畿米の差別化の助けになった面もある。

また、コシヒカリなど日本品種は、生育中に稲が倒れて発生する被害を防ぐため、植物成長調節剤や倒伏軽減剤が使われたりもするという。一方、ゴールデンクイーンやチンサン品種は、ご飯の味は日本品種に劣らず、背は低くて栽培が容易で数量も多い

現在米市場で好評を受けているゴールデンクイーンとチンサンの優れたご飯の味と栽培的な長所などを勘案すれば、現在、京畿米として流通しているコシヒカリなど日本品種を近い将来に代替できるものと見られる

ゴールデンクイーンの事例で見せてくれたように、韓国固有の品種開発と普及を通じて、私たちの民族の主食である米の最高ブランドとして伝えられている京畿米のアイデンティティを一日も早く回復できることを期待したい。(機械翻訳 若干修正)

2018年08月24日