(NHK 2018/11/21)

新潟市にある第9管区海上保安本部によりますと、20日午後8時半ごろ、日本海のいわゆる大和堆周辺の日本のEEZ=排他的経済水域で、韓国海洋警察庁警備艦から根室市の漁協に所属する日本のいか釣り漁船に対して「操業をやめて海域を移動するよう」求める連絡が無線であったということです。

海上保安庁では日本の漁船が操業できる海域であることから巡視船から韓国の警備艦に対して「日本の漁船に対する要求は認められない」と無線で申し入れたということです。

しかし、韓国の警備艦が日本の漁船に接近したことから巡視船は、日本の漁船を保護する対応をとったということで、その後、韓国の警備艦は日本漁船への接近をやめたということです。


(NHK 2018/11/21)

20日夜、日本海のEEZ=排他的経済水域で操業していた日本の漁船が、韓国の海洋警察庁の警備艦から、操業を停止しほかの水域に移動するよう無線で求められました。

外務省は、日韓漁業協定に反する行為だとして20日夜のうちに韓国側に抗議しました。

外務省によりますと20日午後8時半ごろ、日本海のEEZ=排他的経済水域で日本の漁船が漁を行っていたところ、韓国の海洋警察庁の警備艦が近づき、操業を停止し、ほかの水域に移動するよう無線で求められたということです。

漁船が操業していた場所は、能登半島沖の「大和堆」と呼ばれる漁場の周辺で、近くにいた海上保安庁の巡視船が「日韓漁業協定で日本の漁船が操業可能な海域であり、認められない」と無線で伝え、韓国側の警備艦と漁船の間に入って接近を阻止したということです。

これを受けて外務省は、東京の韓国大使館に、またソウルの日本大使館は韓国外務省に、それぞれ「日韓漁業協定に反した行為だ」として、20日夜のうちに強く抗議し、再発防止を求めました

韓国側は「慣れない海域での警備活動で現場がルールを理解していなかった」などと説明しているということです

(外務省 2018/11/21)

 11月20日夜,日本海の我が国排他的経済水域において,韓国海洋警察庁警備艦から,同海域において操業していた日本漁船に対し,操業停止と他の水域への移動を要求する旨の無線交信が行われる等の事案が発生しました。

 これを受け,外交ルートを通じ韓国側に対し,本件韓国側警備艦による日本漁船への一連の行動は,明らかに日韓漁業協定に反しており,我が国として断じて受け入れられない旨強く抗議するとともに,再発防止を求めました。


日本の対応から見て「日韓暫定水域」で起きたのではないですかね。

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日韓政府は「日韓暫定水域」での操業について、自国船籍の関係法令違反のみを取り締まり、共同漁場としてのルールは双方の民間団体同士で取り決めるようにしているらしいです。

韓国の報道によると、日本は政府間でルールを決めて韓国漁船の取り締まりを海保庁・水産庁で出来るようにしたいようですが、韓国は竹島を無いものとして決めた「日韓暫定水域」で日本の公権力を認めることは、竹島を放棄したととらえられかねないとして反対しているようです。

今回のことは、先日の日韓漁船衝突がきっかけなんでしょうが、そのことで、他地域から増援したにせよ、ファビョって対応したにせよ、これを機会に「韓国当局が日本漁船の取り締まりに出ただけに、やはり政府間で取り決めを作るべき」と主張しないとね。


(デイリーアン 韓国語 2018/10/11)

(略)キム長官は「独島を囲む韓日中間水域は大韓民国の領域だが、前回[1999年]の交渉で日本側が両国での交代操業を持ち出し、韓国側が譲歩して入ってきて操業をしているものの、民間漁業関係者間の交渉を前提に合意をした」と伝えた。

だが、日本側は公務員が政府と介入した交渉を行い、最終的な履行保証も政府がしようという要求をしてきたというのだ

これに対し、キム長官は「そうなると独島周辺の中間水域の地位が韓国の立場では毀損される効果が発生する可能性があって絶対だめだという立場であり、日本側はその部分を先行してこそ両国経済水域での相互入漁交渉ができるという立場が対立している状況で、経済問題だけではない」と説明した。(略)