(ニューシス 韓国語 2018/11/07)

・鉛蓄電池に比べて寿命2倍・最高速力稼動時間3倍に向上
・3000t級張保皐(チャン・ポゴ)-III Batch-IIから装着…作戦能力“UP”

防衛事業庁が潜水艦の心臓といえるリチウム電池の核心技術の開発に成功し、次期3000t級潜水艦の作戦能力が大きく向上するものと見られる。
※以前の報道では次期(Batch-II)は3600トン級。

防衛事業庁は7日、国内で最初に研究開発している潜水艦用リチウム電池システムが、実際に艦艇に搭載可能かどうかを評価する技術成熟度評価(TRA)に合格したと明らかにした。

技術成熟度評価は、兵器システムに適用される核心技術要素がどの程度成熟したかを定量的に評価する公式手続きだ。

これにより、韓国の力で独自設計・製造した3000t級潜水艦『張保皐-III』のBatch-IIからは、国内研究を通じて開発したリチウム電池システムを搭載できるものと期待を集める

防衛事業庁は、2016年7月からハンファ地上防産の主管で、サムスンSDIを含む6社の専門企業と、韓国電気研究院を中心にする5つの研究機関の共同で潜水艦用リチウム電池システムの開発に着手した

潜水艦リチウム電池システムは、潜水艦の生存性と直結するため、安全性と信頼性の保障に最も力点を置いて研究を進め、2年6か月で開発に成功した。

潜水艦はディーゼル推進システムだが、水中では電気の力で動くためにバッテリーの性能が作戦能力を大きく左右する。

ディーゼルなど化石燃料を使用するには空気がなければならないが、水中には空気がないためだ。

209級の張保皐-I[1200トン級(ドイツ209型)(張保皐級)]は鉛蓄電池を使用し、電気がなくなれば水上に浮上してディーゼルエンジンを回して鉛蓄電池を充電した後、再び潜航する。

張保皐-II[1800トン級(ドイツ214型)(孫元一級)]には従来の推進方式に『空気不要システム』(AIP)[非大気依存推進]を装着し、充電なしで2~3週を留まることができる。

リチウム電池方式は、蓄電容量が大幅に増え、エンジンを稼動せずにはるかに長時間、潜水航海することができる。鉛蓄電池の2倍である4000回ほど充電することができる。

最高速力で起動できる時間は鉛蓄電池の3倍、巡航起動時間は1.5倍以上の性能を備えていると評価される。整備項目も大幅に減るものと期待を集める。

防衛事業庁は、リチウム電池の爆発の可能性に備え、国内認証機関で潜水艦運用中に直面することになる、海水・衝撃・爆発・火災・温度など多様な極限状況の試験基準をすべて満たしたと伝えた。

チョン・イルシク防衛事業庁次世代潜水艦事業団長(海軍准将)は「性能と安全が保障された潜水艦用リチウム電池システムの開発は、世界の潜水艦建造分野で先導的な地位を持つようになることはもちろん、船舶など関連民間分野にも技術的波及効果が大きいだろう」と話した。(機械翻訳 若干修正)


張保皐-III:9隻建造予定。Batch-I(3000トン級) 3隻、Batch-II(3600トン級) 3隻、Batch-III(4000トン級) 3隻。

2018年9月14日にBatch-Iの1番艦『島山安昌浩』[非大気依存推進(AIP)システ]が進水式。2020年12月に海軍に引き渡され、22年1月に実戦配備予定です。


2016年05月17日
2018年09月15日

日本の状況↓

 リチウムイオン電池搭載の潜水艦「そうりゅう」1隻建造、イージス・システム
(レスポンス 2015/01/21)

防衛省は、2015年度予算案で、日本周辺海空域の情報収集・警戒監視態勢を強化する一環として潜水艦を16隻から22隻体制に増強するため、「そうりゅう」型11番艦(2900トン)を1隻建造する

予算案には、「そうりゅう」1隻の建造費として643億円を計上した。「そうりゅう」にはリチウムイオン電池を新たに搭載することで、これまでの「そうりゅう」型潜水艦に比べて水中持続力を向上させる。(略)
 日本初の潜水艦搭載リチウムイオン電池 2017年3月より量産開始
(株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー 2017/02/21)

株式会社 GSユアサ(社長:村尾 修、本社:京都市南区)の子会社である株式会社 ジーエス・ユアサ テクノロジー(社長:加藤 泰一郎、本社:京都府福知山市。以下、GYT)は、防衛装備庁(長官:渡辺 秀明、所在地:東京都新宿区)殿と契約しました「海上自衛隊向け潜水艦搭載リチウムイオン電池」の専用工場を2016年10月に滋賀県草津市に建設、2017年3月より量産を開始する予定です。

現在、日本の潜水艦には動力源として鉛蓄電池が搭載されていますが、2015年度以降に建造を開始される潜水艦からは、鉛蓄電池に代わってリチウムイオン電池が搭載されることになります。

GYTは1990年代から潜水艦に搭載するリチウムイオン電池の開発を始め、2000年代前半に防衛庁技術研究本部(当時)殿と三菱重工業株式会社(社長:宮永 俊一、本社:東京都港区)殿が契約した「潜水艦用新型主蓄電池の研究試作」に参画しました。長年にわたる潜水艦用鉛蓄電池の製造により得た豊富な経験と実績をもとに、潜水艦に求められる品質および性能に合致する潜水艦用リチウムイオン電池の開発を完了させ、2015年度に防衛装備庁殿と契約を締結しました。今後は2017年3月に向けて量産体制を整え、2018年8月に海上自衛隊殿へ納入する予定です。(略)

 そうりゅう型最新鋭潜水艦「おうりゅう」進水 初のリチウムイオン電池搭載
(乗りものニュース 2018/10/04)

 防衛省は2018年10月4日(木)、三菱重工神戸造船所(神戸市兵庫区)にて、新規建造された潜水艦の命名式および進水式を実施しました。「おうりゅう」と命名されたこの潜水艦は、そうりゅう型潜水艦11番艦にあたります。

 起工は2015年11月16日で、同年度予算で建造されたものです。防衛省『我が国の防衛と予算 平成27年度予算の概要』によると、これまでそうりゅう型で採用されていた鉛電池に代わり、新たにリチウムイオン電池を搭載することで、水中持続力などを向上しているといいます。発火や爆発のリスクに関しては以前より安全性を確認されていた潜水艦用リチウムイオン電池でしたが、予算などの問題から長らく搭載を見送られており、海上自衛隊の潜水艦としてはもちろん、少なくとも軍事用の潜水艦としては「おうりゅう」が世界初の採用です。

 一方で、これまでのそうりゅう型に搭載されていたスターリング機関(潜航中も発電機を動かせる非大気依存機関)は搭載されていません。つまり、リチウムイオン電池だけで鉛電池+スターリング機関を代替することを意味します。(略)
 三菱重工の最新鋭潜水艦「おうりゅう」が進水
(日本経済新聞 2018/10/04)

(略)おうりゅうは三菱重工が建造するそうりゅう型の最後の艦。今回の建造で培ったリチウムイオン電池などの最新技術は次の3000トン型潜水艦にも使われる見通しだ。国産防衛装備の技術力を維持し、国内防衛産業の基盤を保てるかの正念場を迎えている。