(聯合ニュース 2018/09/14)

 韓国海軍の3000トン級潜水艦「島山安昌浩」の進水式が14日午後、南部の慶尚南道・巨済にある大宇造船海洋の造船所で行われた。韓国が初めて独自設計した潜水艦だ

 韓国はこれまでドイツ企業との技術協力で1200トン級と1800トン級の潜水艦を建造してきたが、島山安昌浩により潜水艦を独自設計できる国となった。世界15番目

 同艦は全長83.3メートル、幅9.6メートルで、最大速力は20ノット(約時速37キロ)。定員は約50人。試験を経て2020年12月に海軍に引き渡され、22年1月に実戦配備される

 海軍は「島山安昌浩は海軍に初めて導入される中型級の潜水艦で、最先端の科学技術を集約して建造された」と説明。また、「全方向からの脅威に対応できる国家戦略兵器体系として、海軍の『責任国防』の役割をさらに強化することになる」と評価した。

 進水式には文在寅(ムン・ジェイン)大統領や政府と軍、防衛産業企業の関係者らが出席した。文大統領は式で、「力を通じた平和(実現)はわが政府が追求する揺るぎない安保戦略だ。強い軍と国防力が一つになってこそ平和に向かうわれわれの道は途絶えない」と強調した。

 艦名は、日本による植民地時代に金九(キム・グ)らと共に中国・上海で韓国独立党を結成した独立運動家、安昌浩(アン・チャンホ、号は島山、1878~1938)から取った


朝鮮日報2018/09/15

 韓国は14日、慶尚南道巨済島の大宇造船海洋玉浦造船所で3000トン級潜水艦「島山安昌浩」(張保皐III型)の進水式を行った。同艦は韓国初の独自設計に国産潜水艦で、こうした潜水艦を持つのは韓国が世界で15番目。現時点で、韓国海軍の主力潜水艦は1200トン級(張保皐I型)と1800トン級(張保皐II型)だ。

 進水式を控えた今月12日、メディアに初公開された「島山安昌浩」は、韓国の潜水艦としては初めて6基の垂直水中発射管(VLS)を装備した

 最大射程1000キロの潜対地巡航ミサイル「海星3」はもちろん、現在開発中の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)も搭載でき、従来の潜水艦に比べて強力な対北朝鮮打撃力を備えている。本格的なSLBMを搭載すれば、張保皐III型は北朝鮮だけでなく中国・日本の軍事的脅威に対応する本格的な戦略兵器になれる

 潜水艦の専門家でもあるムン・グンシク韓国国防安保フォーラム対外協力局長は「3000トン級以上の潜水艦はSLBMを撃てるVLSを搭載でき、戦略的意味を持つ」と語った。建造費用だけでも1兆ウォン(約1000億円)かかった。

 14日の進水式は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領や国防部(省に相当)の宋永武(ソン・ヨンム)長官など韓国軍首脳部、防衛産業関係者などが出席する中で挙行された。文大統領はこの日、祝辞で「力を通した平和は韓国政府が追求する揺るぎない安全保障戦略。強い軍と国防力が共にあってこそ、平和へと向かう韓国の道はとどまることがない」と語った。

 また文大統領は「私は第3次南北首脳会談のため、来週平壌に向かう。われわれは韓半島(朝鮮半島)非核化と恒久的平和体制構築のための偉大な旅程をスタートさせ、豪胆な想像力で新たな道を作っている。しかし、平和は決して自ずと与えられるものではなく、われわれ自ら作り、守っていかねばならない」とも語った。「島山安昌浩」は全長83.3メートル、全幅9.6メートルで、1800トン級潜水艦(孫元一)と比べて2倍近く大きくなった。従来の1800トン級と同じく非大気依存推進(AIP)システムを備え、水中で2週間以上作戦を継続することが可能だ。乗組員数はおよそ50人だが、特殊部隊員を追加で乗り込ませることもできる。

 「島山安昌浩」は、試験評価を済ませて2020年12月に韓国海軍へ引き渡された後、戦力化プロセスを経て22年1月に実戦配備される。ただし、「週52時間」労働制の導入で艦内の電気配線工事などが当初の計画より7-12カ月遅れており、対策が必要な状況だ

 同艦がことのほか関心を集めているのは、戦略兵器とみなされるSLBMを6基搭載するというところ。韓国軍当局は当初、20年から23年にかけて計3隻を配備する張保皐III型バッチ1(第1段階)には弾道ミサイルを積まず、潜対地巡航ミサイルを搭載する計画だった。しかし北朝鮮の「北極星1型」などSLBM開発に伴って計画が変わり、韓国もSLBMを開発・搭載することになった。

 韓国軍当局は、22年の実戦配備という目標に合わせてSLBMを開発する計画だという。ある消息筋は「既にSLBMの地上射出試験は完了しており、水中発射試験を控えているらしい」と語った。SLBM開発は通常、地上での射出試験→水中射出試験→実際の潜水艦からの射出試験という段階を経る。SLBMの最大射程は、韓米ミサイル指針に基づき800キロに制限されるという。SLBMは潜対地巡航ミサイルに比べ飛翔スピードが速いので迎撃が難しく、威力が大きいという利点がある。

 だが「島山安昌浩」のVLSは、もともとは巡航ミサイルの発射用に開発されたものなので、一般的な弾道ミサイルより弾体の直径が小さい、すなわち威力が小さいという点が限界として挙げられる。従来の巡航ミサイル用VLSの直径は53.3センチだが、北朝鮮の「北極星1型」SLBMの直径は1.5メートルほどあると推定されている。

 韓国海軍は、「島山安昌浩」と同型になるバッチ1の残り2隻を建造した後、艦体のサイズを3600トン級まで大型化したバッチ2、さらに4000トン級に拡大したバッチ3へと改良していく計画だ。ある消息筋は「バッチ2、バッチ3型でVLSの直径を拡大し、威力が大きい本格的なSLBMを搭載する計画らしい」と伝えた

 28年以降に建造される張保皐III型バッチ3は、日本の「そうりゅう」型に匹敵する世界最大級の通常動力潜水艦になるという。一部では、バッチIII型が原子力潜水艦に改造されることもあり得る、という見方も出ている。

 なお北朝鮮は現在、ロメオ型潜水艦(1800トン級)およそ20隻、サンオ型潜水艦(325トン級)およそ40隻、ヨノ型潜水艇(130トン)およそ10隻など、合計およそ70隻の潜水艦・潜水艇を保有している。しかし韓国海軍が保有する潜水艦と比べると、全般的に性能は大きく劣ると評価されている。


(中央日報 2018/09/14)

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時に掲げて李明博(イ・ミョンバク)政府時に降ろした大洋海軍の旗が再び掲げられた。 (略)

 島山安昌浩は、弾道ミサイルや巡航ミサイルを撃つ垂直発射管6本を搭載している。軍当局は張保皐-IIIに射程距離500キロ以上の玄武-2B弾道ミサイルの搭載を検討している。張保皐-IIIが周辺国で敏感に受け入れられうる戦略武器に分類される理由だ。

 このため島山安昌浩を始点として大洋海軍論が再び台頭しはじめたという解釈が出ている。政府消息筋は「盧武鉉政府は将来周辺国との紛争で米軍の支援なく独自に戦うことができる大洋海軍の建設を計画していた」と話した。しかし、2010年韓国哨戒艦「天安(チョナン)」襲撃と延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件が起きた後、李明博政府は北朝鮮の非対称戦力の’相手をするほうが優先だと判断して大洋海軍論を引っ込めた

 文政府に入り、大洋海軍論が復活する兆しだ。これは文大統領の持論のためだ。文大統領は今年5月、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれた非公開討論会で「南北関係が良くなったといっても不特定かつ多様な脅威に対応するためには国防力が必要だ」と述べた。政府消息筋は「不特定かつ多様な脅威に周辺国が入る」と述べた