(コリアデイリー/LA中央日報 韓国語 2018/09/14)

韓国人とトヨタ社の法廷攻防がおよそ7年余りで終わった。

最近、カリフォルニア州最高裁判所(Supreme Court)(担当判事レオンドラ・クルーガー(Leondra R. Kruger))は、トヨタ北米州法人と韓国人運転者間で行われた自動車製品に対する法的責任訴訟で、最終的に自動車会社側の手をあげた

去る2011年7月、韓国人ウィリアム・キム(William Kim)氏はLAスーピリア・コート(Superior Court[上位裁判所(一審)])トヨタ社を相手に民事訴訟を提起した。

訴訟理由は「トヨタ社がピックアップトラックに『車両安定制御装置(VSC)』を義務的に装着していれば事故を防止できた」という主張だった
※VSC:Vehicle Stability Control トヨタの横滑り防止装置

事故は去る2010年4月20日に発生した。この日午後6時頃、キム氏は自分のトヨタピックアップトラック(モデル名 2005年型タンドラ(Tundra)に乗ってエンジェルス・クレスト・ハイウェイ (Angeles Crest Highway) を北方面に走っていた。

訴状によれば、キム氏は下り坂を走っている中、対抗車が突然中央線を越えて来て、これを避けるために右にハンドルをきった。当時、路面は雨が降って非常にすべりやすい状態であった。キム氏は車両を避けた後、再びハンドルを道路方向である左にきったが、車両がバランスを失って滑って路肩の堤防に衝突した。車両は丘の下に転がり落ち、キム氏は首と脊椎などを負傷して、一部身体が麻痺する重傷を負った。

キム氏は訴状で「もしピックアップトラックにVSC装置が装着されていれば、車両は安全に制御され、その事故は発生しなかった」としながら「VSC装置を義務装着でなくオプション事項として定めたのはトヨタ社の誤りであり、今回の事故はメーカーの設計上の欠陥によって発生したもの」と主張した。

トヨタ社のVSCシステムは車両の滑りを防止するためにエンジンの動力を減少させる技術だ。すなわち、車両がコーナリング中に前後の車輪が滑って発生する静止摩擦力損失を制御するように助ける装置だ。

法廷攻防はおよそ7年余りの間、LAスーピリア・コートと控訴裁判所(Court of Appeal)を経て、カリフォルニア州最高裁判所まで続いた。双方は今回の訴訟で目撃者をはじめ、車両エンジニア、事故分析家、コンピュータエンジニア、車両生産担当マネジャー、土木技師など今回の事件をそれぞれの分野で専門的に分析した証人をすべて立てた。

今回の訴訟の判断基準は『危険‐便益分析(risk-benefit analysis)』だった。簡単に言えば、潜在された危険とその危険を予防するために必要な費用と行動を合理的に判断することだ。

地震を例にあげれば、地震発生の可能性が10%として、引っ越すよりは飲料水や非常食を準備することがより合理的な支出だ。

キム氏の場合では、事故発生の可能性を考慮する時、VSCを義務装着するのとオプションで設置するのと、どちらがより合理的なのかが訴訟の争点になった。

トヨタ社は核心証拠として、他社のライバル車種も車両制御装置はオプション事項という点と、これは業界の普遍的な慣行という証拠を前面に出した
※トヨタは「VSCは2005年に提供を始めた機能で、当時は『比較的新しい技術(relatively new technology)』」という主張も。

陪審員団は事故発生の可能性に比べてVSCを義務装着することが合理的でないと見た。かりにVSCを義務装着したとしても、当時事故を完全に防ぐ可能性も高くないと結論を出した。また、オプションの有無と設計過程はすべて連邦車両安全基準による決定という点も陪審員の判断に作用した。(機械翻訳 若干修正)