(忠北日報 韓国語 2018/07/25)

イ・サンスン,サンドゥル教会専門担当牧師

『ウトロ(宇土口)』。日帝強占期に強制徴用などの理由で日本に連行された在日同胞が集まって暮らす町だ。私たちが決して忘れてはいけない所の一つであり、在日韓国人の恨(ハン)や涙がこもっている所だ。行政区域では日本『京都府』南部『宇治市』の町だ。

ここは太平洋戦争中である1942年、京都飛行場と併設の飛行機工場建設工事が施行された。『日本国際航空工業』が施工を引き受け、約2千人の労働者が動員された。そのうちの約1,300人が朝鮮人であり、この時に建設された労働者と家族のための合宿所が『ウトロ』の町の前身だ。現在は約120人ほどが住んでいる。

以前のウトロの居住条件は言葉で言い表すことが難しいほど劣悪だった。この地域は上水道施設がなかった。今は水問題はある程度解決されたが、下水道施設はまだない。そのため雨が降ればこの村は空しく浸水される。それだけでなく下水道と雨水が入り混じって浸水するので汚物が逆流し、膝の高さの水が部屋まで浸透する。これほどで、周辺の日本人が住む町に比べてまだ施設が劣悪だ。

ところで、そこに住んでいた強制徴用韓国人は退去の危機に苦しめられた。なぜなら、元々京都地方政府の所有であったここが『日産自動車グループ』に、さらに不動産会社である『西日本殖産』へ渡ったためだ。無許可で町を成して居住していた朝鮮人は強制退去を強要され、仕方なく不法居住者扱いを受けることになった。住民たちは訴訟で対抗したが3審すべて敗訴してしまった

日本の『ウトロを守る会』(代表 田川明子)と韓国の『ウトロ国際対策会議』などの市民団体と宗教団体が乗り出て17億ウォンを募金し、韓国参与政府(ノ・ムヒョン政権)が30億ウォンを支援して市営住宅を建設し、2018年1月に1期で40世帯が入居した。75年間の涙と闘争の恨が消える瞬間だった。2020年には2期で20世帯が順次入居する予定だ。住民たちはムン・ジェイン(文在寅)大統領に感謝の手紙を送ったし、ムン・ジェイン大統領も祝いの手紙を送った。
※募金・韓国政府資金は全額土地購入に充てられる。市営住宅、道路、排水路を含めた建設費計約31億円は日本側。国の交付金で2分の1をまかない、府・市が4分の1ずつを負担。(洛南タイムス 2018年4月24日など)

ムン・ジェイン大統領は「ウトロ地区は同胞たちの悲しくて辛い歴史を大切に保管している所です。忘れられても無視されてもならない土地です。ウトロが平和と人権を学ぶ歴史の生きた教育の場となるように韓国政府もずっと関心を傾けます。」として感謝と敬意を手紙に込めた。

ウトロ問題が問題化した2007年当時、ムン・ジェイン大統領秘書室長は、ウトロ国際対策会などウトロを支援する市民団体と面談後、30億ウォンの政府資金の支援を推進し、土地購入問題を解決したりもした。

ウトロ問題は始まりに過ぎない。まだ日本の各地域で差別を受けて暮らしている韓国人[民団]や朝鮮人[朝鮮総連]の問題は現在進行形だ。それだけでなく、サハリンに連行された韓国人。すなわち、中央アジアに強制移住された『カレイスキー(高麗人)』の問題はまだ関心さえ受けられずにいる。

政府は国内問題にだけとらわれるのではなく、外国で『ディアスポラ(Diaspora、離散家族)』として暮らしている自国民に対する問題解決に積極的に臨まなければならない。なぜなら国家が強制徴用されて連行された国民を保護することが出来なかった責任があるためだ

聖書は旅人(外国人)を圧制するなと教えている

(申命記10:18)みなし子とやもめのために正しいさばきを行い、また寄留の他国人を愛して、食物と着物を与えられるからである
(テトス1:8a)かえって、旅人をもてなし、善を愛し、
※↑の訳はウィキソースより

しかし、日本国は『神道』の国だ。聖書の教えをわかりっこない。そうだとすれば、ウトロ住民の祖国である韓国でも国際的な地位と経済力に相応しいように在外国民に対する支援を拡大しなければならないわけだ。(機械翻訳 若干修正)

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▲1期棟は鉄筋コンクリート造り5階建て。2DKが20戸、3DKが20戸の計40世帯。(
京都新聞

2007年09月21日
京都の『ウトロ問題』では、在日が在日を騙す恥ずべきことが起きていたニダ!