(中央日報 2018/07/22)

13年にわたり闘争を続けてきたKTX解雇乗務員が韓国鉄道公社(コレール)正規職として復職することになった。

全国鉄道労働組合とコレールは21日、解雇乗務員問題解決に向けた労使合意書3項目と付属合意書7項目に合意したと明らかにした。

まずコレールは整理解雇され労働者地位確認訴訟を提起した乗務員を対象に経歴職特別採用を実施することにした。

ただし採用欠格事由があったりコレール本社または子会社に就職した経歴がある乗務員は今回の採用から除外することにした。

採用分野は事務営業(駅務)6級だ。今後コレールがKTX乗務業務を直接遂行する場合には転換配置することにした。

コレールは今年から来年まで人材運用状況を考慮して欠員範囲内で段階的に解雇乗務員を採用する計画だ。

これに先立ち労使は9日から5回にわたって交渉を続けた。16日と20日には夜を徹しての交渉を行い暫定合意に至った

コレールは解雇乗務員が提起した労働者地位確認訴訟再審手続きが開かれる場合には彼らの権益保護のため協力することにした。また、司法闘争中に死去した乗務員の名誉回復に向け努力することにした

解雇乗務員はこの日午後2時、座り込みをしていたソウル駅前で記者会見し、闘争経過と交渉結果などを発表した後に2カ月間続いた座り込みを解除した

鉄道労組側は「今回の交渉を通じて解雇乗務員のコレール直接雇用正規職復職は実現したが、13年間夢見てきたKTX列車乗務員としての復職は依然として課題として残された。解雇乗務員はコレールがKTX乗務業務を直接雇用業務に転換する時まで闘争を続ける予定だ」と明らかにした。

一方、KTX乗務員は2006年3月1日からコレールの直接雇用を要求してストを行ったが、コレールは子会社への移籍を拒否した乗務員280人を同年5月21日付で整理解雇した

解雇乗務員は2008年10月1日にコレールを相手取り民事訴訟を起こし、同年12月に1審で裁判所はコレールが乗務員の実質的な使用者だとする判断を下した。2審でも同じ結論が出たが、2015年に大法院(最高裁に相当)はこの判決を破棄し乗務員の請求を棄却していた。


最高裁が1,2審判決を覆して原告敗訴にしたのは↓の司法と大統領府の取り引きの一つという疑惑が出て、元乗務員が最高裁の法廷を占拠するデモを行ったりしてました。

なお、記事中の「司法闘争中に死去した乗務員」は、1,2審勝訴後に解雇以降の賃金分として受け取ったお金を最高裁判決で返済しなければならなくなり、悲観しての自殺です。

2018年05月28日
2018年07月20日


12年前の“闘争”(?)↓

 涙流すKTXの女性乗務員
(朝鮮日報 2006/09/26)

 26日、汝矣島民主労働党舎では、KTX列車乗務支部と民主労働党主催で「KTX乗務員不法派遣再調査結果の発表」を要求する記者会見が行われた。あるKTXの女性乗務員がミン・セウォン常務支部長の剃髪式を見て涙を流している。

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この日午前、KTXの女性乗務員50人余りはソウル地方労働庁で座り込みを強行したが、業務妨害などの疑いで全員が警察に連行された。
(朝鮮日報 2006/09/28)

28日ソウル国会議事堂の前でKTX女性乗務員たちが集会。自分の身を綱と鎖で縛るパフォーマンスをして国会進入を試みたが警察に阻止された。
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