朝日記者 酒気帯び運転で検挙

(NHK 2006/09/20)


 検挙されたのは甲府市相生に住む朝日新聞甲府総局の中川裕史記者(27)です。中川記者は、19日午前1時40分ごろ、自宅近くで乗用車を運転していた際、警察の検問で息から基準を超えるアルコールが検出されたとして、酒気帯び運転の疑いで検挙されました。



 警察の調べに対し、中川記者は「17日の夜から18日の朝まで甲府市内の居酒屋や自宅で焼酎やビールを飲んだ」と話したということですが、

 朝日新聞に対しては「18日は休みで日中も酒を飲んでいた」と話しているということです。



 朝日新聞社によりますと、中川記者は、4年前に入社し、甲府総局で警察の取材を担当していました。

 朝日新聞は、中川記者を取材活動から外し、20日、東京本社の管理本部付に異動させたということです。朝日新聞社広報部は「報道に携わる者としてあるまじき行為で、事実を確認したうえで厳正に処分します」と話しています。



 山梨県内では、19日、身延町の教育長が酒気帯び運転の疑いで検挙され、懲戒免職になっています。









そして会社に検挙されたことを報告するヒマも無く(?)、仕事熱心な中川氏は今日付けで、こんな↓
記事を書いています。

(NHKニュースの動画で下記の記事を書いたことにふれています)




身延町教育長、「以前も飲んだ後乗った」

(朝日新聞 2006/09/20)

 

 「ちょっとぐらい大丈夫だと思ったが認識が甘かった。これまでも飲酒後に運転したことがある」――。南部署に道交法違反(酒気帯び)の疑いで摘発された、身延町の千頭和英樹教育長(58)は19日、これまでにも飲酒した後に車内で休んでから運転したことがあると明らかにした。同町教委は同日夜、千頭和教育長を懲戒免職とすることを決めた。(略)


 千頭和教育長は同日、辞表を提出したが、町教委は受け取らず、教育委員らでつくる懲戒分限委員会で協議し、懲戒免職とすることを決めた。20日に、依田光弥町長が町議会に教育委員の罷免についてはかる方針。



 これに先立ち、同町は午前11時ごろ、幹部が緊急の会議を開き、依田町長が、全職員へ再発防止を徹底するよう訓示した。依田町長は「これまで何度も、『飲んだら乗るな』と言い続けてきた。厳正に対処したい」と話した。身延町では昨年8月にも町議が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発され、辞職している。



 同署によると、千頭和教育長は今月6日、同町内の中学校で行われた交通防犯弁論大会に審査員として出席したばかり。同町で飲食店を営む女性(54)は、「教育の一番上に立つ人が立場を考えない行動をとったことは信じられない。現場で子どもたちに教える先生がかわいそうだ」と憤った

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検挙された後でこんな記事がかけるとは、中川氏は私情で仕事が左右されないエリート記者ですね。



さらに、一週間前にはこんな↓記事も書いています。





飲酒運転摘発、厳しい姿勢で

(朝日新聞 2006/09/13)

 

 全国的な飲酒運転による事故の増加を受けて、県警は12日から1週間を飲酒運転取り締まり強化週間とし、摘発や啓発活動に力を入れる。アルコールを提供する飲食店にも協力を呼びかけるほか、飲酒運転の同乗者も捜査するなど、より厳しい姿勢を打ち出している。(中川裕史

(中略)

 県警は、こうした飲食店への協力の呼びかけを続けているが、「客商売でもあり、お客さんに強く『飲酒運転をするな』と言うのは、実際には難しい」(飲食店経営者)という事情もある
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中川氏はきっと現場主義なんですね。

わざわざ強化週間の最終日に街に出て、「警察の呼びかけは効果があるのか?」、「警察はちゃんと取締りを行っているのか?」・・・、確認せずにはいられなかったんでしょうね。








本社記者が酒気帯び運転 甲府

(朝日新聞 2006/09/20)



 山梨県警甲府署は20日、朝日新聞甲府総局の中川裕史記者(27)を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで検挙した、と発表した。現場で交通切符(赤切符)を交付されている。



 調べでは、中川記者は19日午前1時40分ごろ、甲府市内の自宅近くで、酒気帯びの状態で乗用車を運転した疑い。検問中の同署員が停止を求め、呼気検査をしたところ、発覚したという。非番だった17日夜から18日午前にかけて、飲食店や自宅などで焼酎やビールを飲んだ、と話している。同署が発表する直前の20日午後になって初めて上司に検挙されたことを報告した。



 中川記者は警察担当として一連の飲酒運転撲滅キャンペーンにも携わり、同県身延町教育長が19日に酒気帯び運転で検挙された記事も書いていた



 朝日新聞社は20日付で、中川記者を取材現場からはずし、管理本部付とする人事異動を行った。事実関係を確認した上で、速やかに厳正な処分をする



〈武内健二・東京本社編集局長の話〉 飲酒運転撲滅のキャンペーンに取り組んでいるさなか、本社甲府総局の記者が酒気を帯びて車を運転し、山梨県警甲府署に検挙されました。飲酒運転による事故の悲惨さを伝え、紙面を通じて運転手の自覚を促している報道機関の一員として、情けないとしか言いようがありません。読者の皆さまに深くおわびいたします。ただ、飲酒運転をなくすための報道は続けなければなりません。私たち自身をさらに厳しく律し、社会的責務を果たしていきたいと考えています。







朝日新聞は後日ちゃんと『厳正な処分』の内容を記事にしてくださいね。

ちなみに車屋(メーカー、ディーラー)は本社にバレればクビとオドされています(建前)。




ただ、“今回は公にバレちゃったからクビ”、“今度からはバレないようにしよう”のような気がします。







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