(聯合ニュース 韓国語 2018/07/03)

日本国会がティーシャツに書かれた『No 9』という文字が平和憲法の規定である『憲法9条』を連想させるとして傍聴を制止しようとした事実が知られ、批判が高まっている。

9日(3日)東京新聞によれば、日本参議院事務局は先月末、常任委員会である厚生労働委員会の会議を傍聴をしようとした女性A氏(49)の会議場への入場を制止した

『No 9』という文字が平和憲法の条項である『憲法9条』を連想させ、示威に該当するというのが理由であった

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ティーシャツの中の『No』の『o』は小さく表現されており、数字を意味する『ナンバー』にも、反対を意味する『ノー』にも読むことができる。A氏のティーシャツには『No War(戦争反対)』という文字も書かれていた

事務局側は、A氏の服が憲法9条を擁護する意思を表明しているとし、〈示威宣伝になる衣類の着用を許可しない〉という傍聴内規に違反したと説明した

結局、女性は文字が見えないように上着をもう一枚着て会議場に入り、会議場内で再びこの上着を脱ごうとしたが事務局側の制止にあった

憲法9条は、戦争放棄(1項)と戦力保有不可(2項)を内容とする。日本を戦争の可能性から排除する“平和憲法”条項だ。

安倍晋三首相など日本右翼は、改憲を通じて日本を戦争可能な国に変身させる試みを続けており、野党と市民社会は集会などを通じて、これに対し激しく反対している。

A氏が国会で経験したことが知らされると、オンラインでは参議院側の対応が行き過ぎという批判が出ている。

A氏がツイッターにあげた関連文には6700件余りリツイートされ、漫画『銀河鉄道999』のロゴや野菜の一種である『九條(ママ)(憲法の『9条』と発音が類似)ネギ』(正しくは『九条ネギ』)が描かれた服も着てはいけないのかというような皮肉交じりの文がSNSに相次いで上がってきた

東京新聞は、日本サッカー代表チームの『9』番が書かれたユニフォームを着たまま傍聴できるのか参議院事務局に問い合わせし、「公式見解ではないが、ユニフォーム姿なら制止しない」という返事を受けた

今回の“事件”をめぐり、日本市民の反対にもかかわらず、憲法9条改憲を押し切ろうとする安倍政権の姿勢と権力に対して『忖度』する参議院事務局側の姿が投影されたという指摘が多い。

コラムニストである小田嶋隆氏は東京新聞に「『みんな野菜を食べよう』でも『アイラブニューヨーク(I love Newyork)』でも、何らかの主張を含む言説は全て、政治的という判断が可能」とし「改憲議論を進めたい政権の中枢を刺激するかどうかという基準で、判断しているのだろう」と批判した。(機械翻訳 若干修正)

【こちら特報部】「9」着用者を狙い撃ち 参院委員会 傍聴女性を制止
(東京新聞 2018/07/03)

 「No9」とプリントされたTシャツを着た女性が先月末、参議院の委員会を傍聴しようとしたところ、入り口で職員に制止された。Tシャツには「NO WAR」の文字もあり、参院警務部は憲法9条擁護の意思表示と判断、「示威宣伝になる衣類の着用を許可しない」という内規に違反したと説明する。しかし、戦争放棄は紛れもなく現行憲法の理念。女性は「なぜ駄目なのか」と反発している。(皆川剛)

 東京都三鷹市の紫野明日香さん(四九)は先月二十八日、高度プロフェッショナル制度の採決があった参院厚生労働委員会を傍聴しようと国会を訪れた。国会の傍聴は初めてだった。

 Tシャツには「No9」「NO WAR」の文字がデザインされていた。参院西通用門での職員とのやりとりを、紫野さんは次のように再現する。

 「9を付けているね。そのようなものを付けて入ることはできません」「どうしてですか」「NO WARとも書いているだろう」「どうして駄目なんですか」「意思表示をしているものは駄目です」

 どうやら、九条擁護と戦争反対の意味を読み取ったらしい。そこで憲法には百三条まであることを念頭に、「1だったらいいですか」と尋ねると、「1だったら大丈夫」。さらに「5だったらどうですか」「5でも大丈夫」「では、なぜ9は駄目なんですか」「意思表示をしているからです」

 結局、紫野さんは持参したカーディガンを着てTシャツの文字を隠すよう求められ、従った。混雑する委員会室で、暑さのためカーディガンを脱ごうとしたところ、すぐに別の職員がやって来て「着てください」と迫られたという。

 参院警務部は「職員とのやりとりの中で女性から『九条』という言葉もあったため、示威宣伝にあたると判断した」と説明する。その論理なら、「1」でも「1条擁誰の示威宣伝」になり、「大丈夫」とはふに落ちないが、同部はそうした職員の発言は「確認できない」としている。

 紫野さんは「着たいものを着て秩序を乱さずに座っているだけで、とがめられるのはおかしい。なぜ九条だけがやり玉に挙げられるのか、『戦争反対』のどこが駄目なのか」と憤る。

 紫野さんがツイッターでこの一件を投稿すると、六千件以上リツイートされた。大半は共感の声で、漫画「銀河鉄道999」のロゴや、京野菜の「九条ネギ」の絵のTシャツは制止されるのかなど、皮肉交じりに議論が続いている。

◇「改憲進めたい政権に配慮」恣意的な運用

 「こちら特報部」も聞いてみた。開催中のサッカー・ワールドカップにちなんで日本代表の岡崎慎司選手の背番号「9」のレプリカユニホームはどうか。参院警務部は「公式見解ではない」と断った上で「ユニホーム姿なら制止しない」

 九条ネギや999も「政治的メッセージは含まれておらず、入場は拒まない」そうだが、九条ネギのTシャツを着た多数の人が、外で護憲を旗印にシュプレヒコールを上げた後に入るような場合には「お声がけすることになる」という。要するに「9」に護憲の意味がくっつくと駄目らしい

 衆院でも、「議場で賛否を表明しない」との傍聴規則に基づき入場可否を判断している。

 コラムニストの小田嶋隆さんは「『みんな野菜を食べよう』でも『アイラブニューヨーク』でも、何らかの主張を含む言説は全て、政治的という判断が可能。今は、改憲論議を進めたい政権の中枢を刺激するかどうかという基準で、判断しているのだろう」と指摘し、「9」を狙い撃ちにする恣意的な運用を次のようなたとえ話で批判する。「『赤羽』と書かれたTシャツを着ていったら、(JR埼京線の)『十条』の手前だから『おまえは九条支持か』と言われかねない」


東京新聞も警務部に聞くなら「九条ネギ」や「999」ではなく、たとえば「No1 YES Republic」や「No15 J-ONLY」、「No25 NO麦飯」とかで聞かないとね。それと小田嶋氏のコメントはウマイとか面白いと思って載せているのかな。

そもそも、この↓ティーシャツは朝日新聞推奨(?)グッズの一つで、明確に憲法9条に対する「意思表示」を込めたものですね。

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9条タグ・バッジ…おしゃれにデモ 若者にグッズ浸透
(朝日新聞 2015/07/25)

 デモや集会に来る人も、来ない人も、平和憲法への思いを共有したい――。そんな思いで作られたタグやバッジ、Tシャツなど「おしゃれなデモグッズ」がじわじわ広がっている。東京などの芸術家グループが作った日常生活にも溶け込むさりげないデザインは、若者に浸透しつつある。

 「No9 NO WAR」。黒と白のシンプルなデザインのタグを、リュックのベルトに付けた名古屋大の男子学生(19)が11日、名古屋の中心部であった安全保障関連法案に反対するデモにいた。「No9」は憲法9条のこと。(略)

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