(毎日新聞 2018/06/18)

中国政府が外国の航空会社に対しホームページ(HP)などで台湾を「中国台湾」などと表記するよう要求している問題で、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は18日までに、中国人客向けのHP上で台湾の表記を「中国台湾」とした

ただ台湾人客向けのHPでは両社ともこれまで通り台湾を他の国・地域と同列に表記している。中国の要求を受け入れる一方、台湾にも配慮した形だ。

中国は台湾を「中国の領土」とするが、台湾は「中国の一部ではない」との立場。中国は各国の航空会社に明確な表記を要求し、応じなければ行政処分を科すとした。JAL、ANAの広報部は「各HPを利用するお客様にとって分かりやすく受け入れられる表記にした」と説明した。

だが台湾外交部(外務省)は18日、両社に抗議するコメントを出した

中国政府は5月25日、要求を通知した44社のうち18社が表記を変更し、残り26社も7月25日までの変更を承諾したと発表した。英メディアによると、米政府は米大手航空3社に対し、要求を無視するよう求めたという。


(産経新聞 2018/06/18)

(略)両社のサイトでは12日から、サイト利用者が所在地を中国または香港とし中国語での表記を選んだ場合に「中国台湾」と表示されるようになった。日本語ではこれまで通り「台湾」が表示されている。両社とも「各地域の利用客に分かりやすく受け入れられやすい表記を選んだ」(広報)としている。

 台湾の外交部は「各国の政府と企業は尊厳と正義を維持し、中国の無理な要求に抵抗することを求める」としている。(略)


(時事通信 2018/06/18)

(略)日航と全日空はビジネスを考慮し、中国当局の要求に従った格好だ。

 両社によると、中国と香港向けの公式サイトを対象に、今月12日に表記をそろって変更した。両社とも日本や台湾向けや英語のサイトについては従来通りの表記を続けているが、「関係省庁などと相談しながら、対応を検討中だ」(日航)としている。


2018年05月08日
中国が航空会社に『一つの中国』要請で、韓欧の航空会社は受け入れ、米日は無視ニカ?


残念ですが、日本企業としてはこの辺りが落としどころなんですかね。