(中央日報 韓国語 2018/06/13)

12日午後4時6分、シンガポール。全世界の視線がセントーサ島のカペラホテルに集中した。キム・ジョンウン(金正恩)北韓(北朝鮮)国務委員長との世紀の会談を終えたドナルド・トランプ,アメリカ大統領の記者会見を控えてだ

その時、プレスセンターには「ドンドン」という音とともに前面に設置された大型スクリーンを通じて動画が上映された。記者たちはざわついた。北朝鮮が核を放棄する時に得ることになる豊かな未来の姿を盛り込んだ韓国語の映像だった。同じ映像は英語でもう一度上映された

トランプ大統領は上映が終わるやいなや、リアリティーショーの主人公のように照明を受けて壇上に上がった

彼は「映像をキム委員長に見せた」と言った。「会談終了時点にキム・ジョンウン委員長に見せたが、キム委員長の反応がとても良かったと思う」と誇らしがった

ところが、全世界の人が共に見守ったこの映像には重大な誤りがある

◇北米会談に登場した日本海

4分30秒の映像が始まって40秒余りの後。英語で地名が表記された韓半島(朝鮮半島)の地図が映像に露出した。わずか1秒にもならない短い編集だった

ところが、韓半島右側の海の地名が『Sea of Japan』となっていた。日本が主張する東海の表記である『日本海』を意味する英語名だ

映像は『Japan』という表記にピントが合っておらずぼやけているが、明確に日本海表記であった。東海(the East Sea)の単独表記はもちろん、日本海のそばに東海を併記することもしていない地図であった

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動画(43秒付近)↓


この日上映された映像物は、歴史的な北米(米朝)会談で北朝鮮の最高指導者を説得するために製作されたトランプ大統領が直接アイパッドに保存して会談中にキム委員長に見せただけに、緻密な事前計画により作られた可能性が大きい

そのような映像にアメリカは、韓日間で外交的に極度に敏感な事案である日本海表記を使ったわけだ

◇Destiny Picturesの作品?

映画の予告篇のように製作された映像には『Destiny Pictures production』という字幕と共に「デスティニーピクチャーズが製作しました」というナレーションが登場する

デスティニーピクチャーズという映画会社は実際にある。アメリカメディアは直ちにLAにある15年になる小規模独立映画および番組製作会社であるここの設立者マーク・カストールド(Mark Castaldo)に電話インタビューをして製作の経緯を聞いた。

しかし、カストールドはニューヨーク・タイムズ(NYT)に「私たちはその映像と何の関係もない。私は政治的人物でもなく、そのようなプロパガンダ(宣伝・扇動)映像は製作しない」と答えた。過去、映画会社を立ち上げる前にカジノ業に従事した前歴と関連しても「トランプが(事業家時代に)したカジノとも関係がない」とし、トランプ大統領との関連性を否定した。
※NYTの記事は『Sea of Japan』の件は一切触れていません。

実際に『トランプの動画』に出てきた会社のロゴと実際のデスティニーピクチャーズのロゴは完全に違う

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▲トランプ大統領が公開した映像に登場する『Destiny Pictures』のロゴ。

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▲LAにある実際の『デスティニーピクチャーズ』が製作した映画に登場するロゴ。あいにく日本の戦犯旗である『旭日昇天旗』と似ている。

あいにく「政治的ではない」と話したカストールドの会社が使用するロゴは、過去に日帝が使用した戦犯旗である『旭日昇天旗』(旭日旗)を形象化した姿をしている

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▲アメリカのSNSには、昨日シンガポールで上映された動画と関連したコメントに、ナチスの戦犯旗とトランプ大統領の姿を合成した写真が掲載されたりもした。

◇ホワイトハウスが作った虚構の会社?

NYTは今回の動画に登場するデスティニーピクチャーズという製作会社について「ホワイトハウスNSC(国家安全保障会議)が比喩的に作ったものと推定される」とし「実際のデスティニーピクチャーズが存在するという事実を知らずに作ったもよう」と報道した。

『運命』を意味する『Destiny』を活用し、キム・ジョンウン委員長に非核化によって豊かさが運命になり得るという点を比喩的に伝えようとした設定という意味だ。もちろん、LAにある映画会社でなく、ホワイトハウスが製作を依頼した同じ名前の別の製作会社が存在する可能性も排除することはできない。

トランプ大統領は12日の会見でこの映像について「私たちが作った映像」と話した。ただし“私たち”がアメリカの映画会社や製作会社なのか、ホワイトハウスなのかは明らかにしなかった。

◇行く道は遠い東海と独島

日本は先月15日、2018年版外交青書を閣議に報告しながら、東海について「『日本海』が国際法的に確立された唯一の呼称」として外交挑発の水位を高めた。昨年にあった「最も重要な隣国」という韓日関係と関連した表現も削除した。それと共に「竹島(独島の日本名)は歴史的事実に照らしても国際法上も明らかに日本固有の領土」とし「韓国が不法占拠している」という主張を繰り返した。

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▲日本外交青書の韓国関連の部分

1か月ほど前の4月、ホワイトハウスは『東海と日本海の併記』を要求する韓国海外同胞10万8300人の請願を棄却した。

当時、日本の産経新聞はホワイトハウスのこのような決定について「政府機関であるアメリカ地名委員会(BGN)がそれぞれの海に対して慣例として一つの名称を使っている。日本海を公式表記として使用し続ける」というホワイトハウス関係者の発言を載せることも↓。

その頃、シー・ジンピン(習近平)国家主席に会ったトランプ大統領が「韓国は実は中国の一部だったそうだ」と言及した内容が知られて物議をかもしたこともある。(機械翻訳 若干修正)