(公共ニュース 韓国語 2018/05/16)

「ダースは誰のものか?」

これはムン・ジェイン(文在寅)政府が発足し、イ・ミョンバク(李明博)元大統領の過去の疑惑を暴く過程で生まれた最大の流行語で、実際、時事ニュース番組をはじめ、ギャグ、広告などを通じて急速に広まった。
※ダース疑惑:イ・ミョンバク大統領が大統領権限を行使して自分が事実上所有する自動車部品製造会社「ダース」に便宜を図り蓄財したとする疑惑。

国内醗酵乳市場1位企業である韓国ヤクルトは、実際、このような流行語はとてもありがたくないはずだ。

韓国ヤクルトは、これまで『日本企業の血が流れている』という認識から抜け出せていない正体不明(?)な国内の代表的な『親日企業』として烙印を押されてきたためだ。

時代が変わり、世代が変わったが、痛みと恨(ハン)が多い歴史のためなのか、まだ『親日』・『日帝残滓』などの単語は依然として私たちを不快にさせるのが事実。特に社会的責任を基盤としなければならない企業の場合は、さらに敏感にならざるを得ない。

11年ぶりにいよいよ『ダース』はその主人の実体が明らかになったが、ヤクルトの実際の主人に対する大小の論議は今も相変らず熱烈と見える

◆ヤクルト、『日本企業の血が流れている』..正体不明な国内の代表的な親日企業?

“独自経営”を強調し、国内醗酵乳市場を牽引している韓国ヤクルトは、しかし去る2011年までは最大株主が日本のヤクルト本社(日本ヤクルト)であったため、昔から日本企業の経営関与論議で疲弊してきた

さらに、今も相変らず日本に毎年配当金をたっぷり渡しており、『日本の企業』認識は続いている状況だ。

韓国ヤクルトは、1969年11月27日、日本ヤクルトから乳酸菌発酵技術を持ってきて設立された外国人投資企業だ。

現在、韓国ヤクルトの持分は日本ヤクルトが38.2%を持っており、パルドが40.8%を保有している。パルドはユン・ドクビョン韓国ヤクルト会長の一人息子であるユン・ホジュン韓国ヤクルト副会長が持分100%を所有している。

昨年、韓国ヤクルトは登記役員合計11人中4人を日本人で選任したことが明らかになった。当初、これら日本人役員は韓国ヤクルトに出勤することもなく、毎月、月給を受け取っていることが知られて議論になった。

それだけでなく、韓国ヤクルトは毎年100億ウォンの現金配当を実施しているなかで、50年近く2大株主である日本ヤクルトに相当な金額が流出しているという

このため、韓国ヤクルトを眺める視線はあたたかくはない。まだ依然として日本の支配を受けている企業ではないかという声が絶えず出てくるのも、まさにこのような理由からだ

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▲韓国ヤクルト不買運動と関連して、昨年11月にあるコミュニティに上がってきた文。パルド=韓国ヤクルト=ビラク=親日企業という題名のこの文は、韓国ヤクルトの『親日行為』はロッテ級。絶対に買って飲むのは止めようという内容が含まれている

◆ユン・ドクビョン会長とパク・チョンヒ元大統領との縁『5.16』美化財団に巨額寄付

韓国ヤクルトをめぐる冷たい視線は『親日論議』にとどまらない。5.16美化財団に巨額を寄付したという理由で、この会社は数年前から『愛国保守企業』という汚名までかぶらなければならなかった。
※5.16:パク・チョンヒなどが軍事革命委員会の名の下、起こした軍事クーデター。

ユン会長は、過去にパク・チョンヒ(朴正熙)元大統領の警護室長出身と知られている。それなのにパク元大統領の軍事政変を記念するこの財団にユン会長が十数年にわたって巨額を支援してきた事実が知られ、激しい批判を受けなければならなかった。

1966年にパク元大統領が設立した5・16民族賞は、これまで歴史的事実を歪曲してクーデターを美化する賞という批判を受けてきた。

パク元大統領が書いた財団創立主旨文には「5.16は長年の混迷の中で民族の進路を正しい帰途に載せるための始発」としながら「祖国近代化の基礎になって黙々と休まずに働いている数多くの隠れた働き手のための賞」と明示されている。

結局、銃刀で政権を奪って国民の民主化の熱望を一朝にして武力で踏みにじった軍事クーデターを手放しで『革命』と称賛し、その精神を賛える賞に韓国ヤクルトは堂々と寄付をしてきた。

1998年から2014年まで、ここにユン・ビョンドク会長名で寄付された金額は合計7億6500万ウォンと知られた。これは全体寄付金の3分の1を越える金額であった。

当初、一部メディアを中心として韓国ヤクルトの寄付金に問題を提起すると、財団は突然、寄付金リストを非公開にして、より大きな論議を引き起こした。

偶然にも『5.16民族賞』はパク・クネ(朴槿恵)元大統領の弾劾と共にムン・ジェイン政府が発足した昨年5月から事実上、活動を中断したものと伝えられている。ちょうど設立52年ぶりだ。

このような論議が浮上するたびにネチズン(ネットユーザー)の間では「いったいヤクルトは誰のもの?」という非難と共に不買運動の動きまで見せてきた

問題は、いまだに一部消費者はこの質問に対する混乱を経験しているということ。これと関連し、最近ある有名コミュニティに掲載された文が目を引く

〈元々ヤクルト、日本で作ったものだったのか?〉という題名のこの文には、ドイツ現地のマートでヤクルトを購入したある消費者が、ヤクルトに〈80年前に日本で初めて作られた製品〉という文面を確認した後、驚いた心であげた文だ

公共ニュースの取材の結果、ドイツなどに輸出されるヤクルトにはすべて〈80年前に日本で初めて作られた製品〉と表記されていることが明らかになった。

匿名を要求した消費者A氏は公共ニュースとの通話で「ドイツ留学生活の3年間、最もたくさん求めた飲み物がまさに『ヤクルト』」だったとし「実際(現地にいる時は)この文を見ることはなかった。当然、ヤクルトは地元の韓国ブランドと思っていた。(他地にいると)わけもなく韓国製品を見るとうれしくて誇らしくて..そんな感じがあったので、あんなに熱心に求めたのは結局、日本製品だったなんて..」と少なからぬ裏切り感を表わした

◆輸出の道“ぴったり”塞がれた韓国ヤクルト、キム・ビョンジン代表『親日企業』レッテル重い宿題に

実際、韓国ヤクルトはまだ『ヤクルト』の輸出を出来ずにいる。中国、ロシア、ベトナムなどヤクルトの輸出はすべてヤクルト本社の権限だ

これは合弁当時、設立条件として〈日本ヤクルトの技術が反映された製品は海外進出をしない〉という条項があったため。これによって韓国ヤクルトは主力製品であるヤクルトの海外事業を独自に進めることはできない。

だが、これに対して会社側はヤクルトの輸出が不可能な理由は、ただヤクルト本社との『合弁設立条項』のためだけではないとの立場を伝えた。

韓国ヤクルト広報室関係者は「通常的に乳製品の賞味期限は長く持って7日~10日ほどだ。ほとんどが船で輸出をすることになるので、移動時間を除けば実質的に現地で販売できる期間はとても短くなる」と話した。

引き続き「したがって、輸出をするための最適な条件は輸出地域に工場を別に設立する方法だが、これは事実上、設備や人材などその投資規模があまりに大きくて、文字どおり『腹よりへそがもっと大きい』(本末転倒の意)になるようなもの」と説明した。

それなら、ヤクルト本社の場合、現在ヤクルトの輸出をどんな方法で進めているのかとの質問に、この関係者は「確かには分からない」と線を引いた。

それと共にこの関係者は「(韓国ヤクルトは)独自にしっかり運営されている企業だが、当初に日本の発酵技術を持ってきたという理由だけで、いまだに『日本企業の支配を受けている』という誤解が生じていることが残念だ」としながら「現在、国内の発酵技術は優れている。韓国ヤクルトは韓国で韓国の技術で運営されている『韓国企業』だ」と繰り返し強調した。

一方、去る1月、韓国ヤクルトの新しいトップに上がったキム・ビョンジン代表。『正統ヤクルトマン』で通じるキム代表には、何よりもヤクルトが『親日企業』というイメージを脱するための宿題が重く残っているとみられる。(機械翻訳 若干修正)

2014年04月18日
韓国ヤクルトは「独自経営」と言っていたが、日本ヤクルトから役員を受け入れ、「販売は韓国内のみ」と契約ニダ!


パッケージから販売方法(ヤクルトレディ)までそのまま取り入れ、何の進化もしてないのにね。