(デイリーアン 韓国語 2018/05/05)

『アルスルシンジャプ‐スウェーデン ②』
アルスルシンジャプ:「知っておいても役に立たない神秘的な雑学辞典」の略語

イ・ソクウォン客員記者

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▲スウェーデンが韓国とかなり緊密な関係を持つ国であると知られているが、思いのほかスウェーデンの人々は韓国について多くのことを知らない。最近関心がより深まっているとはいうが、これは概して民間領域でのことで、韓国は政府次元でスウェーデンをはじめとする北欧諸国に韓国を知らせる作業をより積極的にすべき必要がある。


スウェーデン,ストックホルム郊外のベリングビュー(Vallingby)の地下鉄の駅で降りると、先を歩くある男性の服を見て、後を歩いていたスウェーデン人男女が話をしている。先を歩く男性のジャンパーには8つの世界各国の国旗が描かれていた

先にスウェーデン人男性が女性に聞いた。「あの国旗のうちいくつ知っている?」 すると女性は「全部知っている」。女性は指で指しながら「あれはイタリア、右側はイスラエル、その下は中国、左側はポルトガル、右上は日本、その下はアメリカ、左の腕の下はインドの国旗...」 女性は左の腕の上の国旗で口ごもった。「あれはテレビで見たようなんだけど...」 すると男が「『サムスン』の国、2002年ワールドカップもしたが...」 すると女性が「それは日本じゃないの。日本の国旗はあれだったよ?」 男は笑いながら「そうだよ。あれも日本の国旗だよ。日本が以前に使っていた国旗だけど、デザインが複雑でおしゃれをする時だけ使って、正式の国旗は右上の国旗を使って。デザインがすっきりしていて記憶に長く残るじゃない。」

これは一体どこの鬼神が種籾を食べる音か?(もじもじ話す声を比喩的に言う言葉。道理につかない無茶で無駄な言葉などを表すことわざ。)

その女性が口ごもり、その男性が親切に詳しく説明した国旗は太極旗(韓国国旗)だ。なじみが薄いスウェーデンの人が太極旗も描かれているジャケットを着ているのを見て嬉しい気持ちもしたが、この2人のでたらめな会話にあきれた。いっそ2人とも太極旗を最後まで分からなかったら、ちょっと空しい気持ちはしてもあきれなかったはずなのに、知ってるふりで教えたのが『日本の以前の国旗』だと?

何年か前、スウェーデンと遠くないバルト3国の一つであるラトビアの首都リガ(Riga)旧市街地に行ったことがあった。旧市街で最も高いところ、リガを一望できるサン・ピエトロ教会の鐘塔のてっぺんはいつも人々で混み合う所だ。ところで、そこから遠くリガ港の方を見ると、最も高い建物のてっぺんに『SAMSUNG』という文字が鮮明に見える。そして反対方向のリガ川に沿って視線を移すと、川のほとりに『LG』の広告看板が大きく目に入ってくる。

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両親と一緒に来たスウェーデン人の子供が父親に『SAMSUNG』の看板を見ながら「あれは携帯電話会社だ」と言うと、父親はをうなずく。そして子供が再び父親に「あれは日本会社だろう? ソニーより大きい会社なの?」と聞くと、父親は「そうだよ。あの会社は元々小さな日本の会社だったが、今は携帯電話をたくさん売ってソニーより大きな会社になった」と話す。そして反対側の『LG』の看板を指で指しながら「あれも日本の電子会社だが、ソニーよりテレビをさらによく作る会社だ。」

信じられないかもしれないが、これは実話だ。

2005年に初めてスウェーデンに来た時、当時のスウェーデンの人々は韓国という国についてなじみが薄いと言った。すでにオリンピックとワールドカップを行った国であるにもかかわらず、彼らに韓国は“養子をたくさん送る国”や“北朝鮮と戦争をした国”程度の認識の場合が多かった。ストックホルム・アーランダ(Arlanda)空港を出るやいなや高く聳え立っている大型のサムソンの広告看板が堂々とあり、当時は今よりサムソンの携帯電話の使用がアイフォンの使用より多かったにもかかわらず、しかも当時、ストックホルムの路上にはキア(起亜)自動車のカーニバルが大型タクシーとしてかなり多く利用され、所々にヒョンデ(現代)キア自動車の広告看板があるにもかかわらず、彼らは韓国についてよく知らなかった

もちろん、今は韓国という国を知らないスウェーデンの人々を探すことは容易ではない。どこでも「どこの国から来たのか?」と聞かれた際に「South Korea」と答えれば明るく笑って歓迎する。韓国に行ってきた経験が多いスウェーデン人を探すことも難しくない。特にスウェーデンの若者たちは10人中3,4人は韓国に行ってきた経験があり、また、2~3人は韓国人の友達がいる。簡単な韓国語やキムチとプルコギ、チャプチェ、ピビンバ程度の韓国料理については愛情まで示したりもする。

ストックホルムから北西側に300km余り離れたスンドボーン(Sundborn)には、カール・ラーションという有名なスウェーデン画家の家がある。ガイドツアーをしたが、ガイドである美しいスウェーデンの若い女性ソフィア・シグネさんが私たちに聞いた。「韓国の人ですか?」もちろん韓国語で。びっくりして「韓国語をどうして話せるのですか?」と聞いたら、2016年に韓国で1年間暮らしていた。そして、お金をためて来年に再び韓国に行くという。韓国の人々はほとんど知らない都市スンドボーンで会ったスウェーデンの若い女性は、韓国でホームステイした家の主人を一日も忘れたことがないということだ。

ところが、韓国という国を知らないスウェーデンの人が殆どいないと言っても過言ではない今だが、まだサムソンとLG、そしてヒョンデ自動車が韓国の企業と知らないスウェーデン人は少なくない

先立って“でたらめ男性”が話した「サムスン」はサムソンのこの人達の発音だ。彼らはヒョンデ(Hyundai)を音読みで「フンダイ」と発音する。さらに彼らの中には、サムソンの携帯電話を持ち歩き、LGのテレビと冷蔵庫を使い、ヒョンデ車のサンタフェに乗りながら、これらすべてを日本製品と思っている人が少なくないということだ。

現在、スウェーデンには一般旅行者でなく3か月以上居住する韓国人が3100人余りに達する。ヨーロッパ全体をあわせてもイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインに続き6番目に多い。ところが、そのどこにでもある韓国文化院一つない

スウェーデンに韓国を体系的に知らせることができる装置がないということは、スウェーデンの人々がサムソンやLGやヒョンデ車を日本企業と認識することよりも大きな問題がある。スウェーデンに暮らしている韓国の人々から祖国に対する懐かしさを奪っているということだ。

スウェーデン在住韓国人のうち市民権者は1800人を越える。割合で考えれば、高麗人(朝鮮系)の割合が高いロシアや旧ソ連邦に属した国々を除いて最高水準だ。彼らは『サムソンホン』を『サムスンホン』と読むことまでは我慢できるが、サムソンが日本企業だと思われるのは韓国文化院一つ設置しない韓国政府の責任と考えている。だから、もし太極旗が日本国旗の旧バージョンだと考える“無知な”スウェーデン人がいるという事実を知れば、彼らの心情はどうだろうか?

その上、最近の南北首脳会談、そしてまもなくあると予想される北米首脳会談のために韓国に対する関心が高い。K-popが日本の大衆音楽でなく韓国の音楽ということも知る。また、コンピュータゲームや韓国のドラマを見て韓国を知っている。政府より民間人がより多くのことを知らせているわけだ。もう政府も出なければならない時だ。(機械翻訳 若干修正)