(KBSニュース 韓国語 2018/04/15)

イ・スンチョル記者

週末の去る14日、日本,東京都の国会議事堂前で大規模集会が開かれた

いわゆる、私学スキャンダルと呼ばれる森友学園(安倍総理夫人が名誉校長を務める)に対する国有地の安値売却疑惑、加計学園獣医学部の新設許可疑惑(50数年ぶりの許可、安倍総理の友達が理事長の大学)をめぐり、疑問が解けるどころか政権による介入情況がますます大きくなりながら、市民の怒りが爆発したのだ。

主催者側は、この日の参加者を3万人に達すると明らかにし、日本の集会としては珍しく国会議事堂前の道路をデモ隊が占拠し、安倍政権に対する怒りをあらわにした

デモ隊を防ぐために警察バスを動員した車バリケードが登場して、夕方にはオレンジ色のライトを持った人々数百人が現れたが、これを指して朝日新聞は、韓国の“ろうそく集会”を参考にして企画されたものと報道した

総理周辺の人に特典を与えた証拠、例えば獣医学部を設置する戦略特区を担当する総理秘書官が公然と関連者に「首相案件」と話すほど政権の介入が明らかに見えるが、安倍総理は国会で「私の秘書官を信頼する」と粘ることに一貫している状況。

それでは、この状況に対する日本国内での本当の気流は何だろうか? 市民が怒っており、安倍総理の支持率が低下し続けているが、この流れが安倍総理の退陣にまでつながるだろうか? 誰もこれを確言することができないのが日本国内の雰囲気だ

日本社会は、60年代の激烈な学生運動以後、大規模デモに慣れていない。その後、市民が通りに出るようになったのが2011年3.11大震災後、脱原発デモであった。原発政策に反対する数万人の市民が原発廃棄を叫んでデモを行っており、原発政策を維持しようとする自民党、安倍政権はその対象になった。

2015年にも、安倍政権が安保法を通過させ、自衛隊の役割拡大、そして最終的に安倍総理が夢見る『戦争可能な国』に対する懸念で、多くの市民が通りに繰り出して反対を叫んだ

だが、表にあらわれる民心とは違い、安保法が施行された後に行われた2016年の参議院選挙で安倍総理の自民党は大勝を収め、国会で改憲ラインの議席を確保するに至る。

ちょうど1年前の2017年春、私学スキャンダルが初めて出てきて日本政界を強打した時も、森友学園、加計学園をめぐる疑惑が相次いで提起され、安倍総理の支持率が一時20%台まで落ちるなど(現在の安倍総理の支持率は40%台だ)、退陣の雰囲気が熟するようだったが、10月に行われた衆議院選挙も結果は自民党の圧勝だった

「こんなにデモをして変わったのは何? あの時デモをした人々はどこへ行ったのか?」という一種の敗北意識が日本社会内に広まっていると日本ジャーナリストは語った。

日本社会の底辺に敷かれた保守的雰囲気が選挙ではいつも他の結果を産むという分析もある。すなわち、戦後、短い民主党政権交代期を除き、事実上、自民党政権体制が続いてきており、そのシステムに慣れている日本社会が政治的変化に非常に受動的だというのだ。

そうでなくても、政権交代を成し遂げた旧民主党政権が2011年3.11大震災対応過程で未熟さを露呈し、以後、日本国民が野党の授権能力に強い懐疑感を持つようになったことも政治的変化を難しくしている

よっぽどでなければ日本での政権交代は党から党への交代ではなく、自民党内の『派閥』から『派閥』で総理が変わる“党内交代”という話が出る状況であろうか?

長期執権を続けている安倍政権に対し、国民が疲労感を感じ、牽制を受けない権力に対する怒りが各種の世論調査に反映されているが、このような流れが安倍総理の退陣までつながるかは、日本国民が真の変化をどれくらい望むのかどうかにかかっていると言える

「日本に来て安倍総理最大の危機と報道したことが何度か分からない。ところが、再び所定の位置に…。」というある特派員の言葉は、外から見るのとはまた違った日本社会の断面を物語っている。(機械翻訳 若干修正)


>日本国民が野党の授権能力に強い懐疑感を持つようになった

朝日新聞の調査ですら、野党の支持率は上がりませんね。

 世論調査―質問と回答〈4月14、15日実施〉
(朝日新聞 2018/04/15)

(丸カッコ内の数字は、3月17、18日の調査結果)

◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。

 支持する31(31)
 支持しない52(48)
 その他・答えない17(21)

(略)
◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。

 自民33(32)▽立憲10(11)▽希望0(1)▽公明4(3)▽民進2(1)▽共産3(3)▽維新1(1)▽自由0(0)▽社民0(0)▽日本のこころ0(0)▽その他の政党0(0)▽支持する政党はない40(36)▽答えない・分からない7(12)

◆今年の秋に自民党の総裁選挙があります。あなたは、次の自民党総裁にふさわしいのは誰だと思いますか。(択一)

 安倍晋三さん  22
 石破茂さん   27
 岸田文雄さん   6
 野田聖子さん   6
 この中にはいない34
 その他・答えない 5