(朝鮮日報 2018/04/12)

地裁「遺族の苦痛に平然」
実行犯には先月、懲役22年の判決

 女優ソン・ソンミさんの夫・コさんは昨年8月21日、ソウル市瑞草区内の法務法人事務所でチョ被告(28)に殺害された。当初は偶発的な殺人事件かと思われた。現場で逮捕されたチョ被告は警察に「親族と相続争いをしていたコさんは『訴訟情報を渡せば10億ウォン(約1億円)をやる』と言ったのに、1000万ウォン(約100万円)しかくれなかったのでカッとなって殺した」と供述していた。

 ところが、検察の捜査の結果、コさんは資産を争っていた母方の叔父(韓国語記事では「外四寸(母方の従兄弟)」)クァク被告(39)の依頼による請負殺人で殺害されたことが明らかになった

 クァク被告は2016年11月、在日韓国人の資産家である祖父所有のソウル市内にある680億ウォン(約68億円)相当の不動産を贈与されたかのように契約書を偽造して奪った。これを知った祖父は、コさんに手伝ってもらってクァク被告親子を警察に告訴した

 これを根に持ったクァク被告はコさんの殺害を決心、日本語学校で知り合ったチョ被告に「コさんを殺せば20億ウォン(約2億円)やる」と提案した。ためらっていたチョ被告に、クァク被告は「(殺害後)フィリピンに行って暮らせばいいじゃないか。刑務所に入ったら母親や兄弟の生活は責任を持ってやるし、弁護士費用も払ってやる」と説得した。そのため、チョ被告はコさんに「資産争いで有利な情報をやる」と接近して殺害した。

 ソウル中央地裁刑事第21部(チョ・ウィヨン裁判長)は11日、殺人教唆などで逮捕・起訴されたクァク被告に無期懲役を言い渡した。同地裁は「クァク被告は祖父の資産を独り占めしようとしてコさんと確執が生まれると、自身の手足となっていたチョ被告を説き伏せてコさんを無惨に殺害した。だが、それでも犯行を否認し、反省していない」と判決理由を述べた。

 傍聴席で判決を見守っていたソン・ソンミさんは、裁判長が判決理由を説明すると涙を見せ、何も言わずに法廷を立ち去った。クァク被告は無期懲役を言い渡されたのにもかかわらず、これといった反応がなかった。コさん殺害を実行したチョ被告は先月16日、一審で懲役22年を言い渡されている

※在日韓国人の資産家である祖父:クァク・ユジ(郭裕之 中山裕之)です。

とりあえず判決が出たので上げときます。


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