(中央社フォーカス台湾 2018/04/08)

総統府と国防部(国防省)は7日、米国務省が同国企業による台湾の潜水艦自主建造計画への参加をすでに認めたと明らかにした。元海軍高官によれば、米国企業が防衛装備品など敏感な設備を輸出する際には同国の関係当局の許可が必要となる。今回の米側の動きは台湾の国産潜水艦建造を後押しすることになるという。

独立志向とされる蔡英文政権が発足して以来、両岸(台湾と中国大陸)間は膠着状態となり、中国大陸側は統一に向けた武力行使を示唆するなど、台湾に対する威嚇を続けている。国防部は昨年3月、台湾最大の造船会社、台湾国際造船(台船)や同部傘下の研究機関、国家中山科学研究院と国産潜水艦建造に関するプロジェクトの協力覚書に調印。台湾海峡を守る切り札として、潜水艦の自主建造計画への第一歩を踏み出した。政府は国産潜水艦の10年以内の就役を目指すとしている。

総統府の林鶴明報道官はこの日、米国から中華民国の駐米代表処(大使館に相当)を通じて米企業と台湾側の商談を許可したとの通知を受けたと明かし、台湾の自主防衛力向上に寄与するとして米国側に謝意を表明した。国防部も台湾の安全保障を重視する米国の姿勢に感謝を示した。


(共同通信 2018/04/08)

(略)2001年、米政府は台湾への潜水艦売却を決めたが、中国の反対もあり実現していない。防衛産業の育成を重視する蔡英文政権は24年までの潜水艦建造を目指しているが、ディーゼルエンジンなど一部の装備や技術には海外の支援が必要となっている。


(産経新聞 2018/04/08)

(略)蔡政権は対中抑止力強化の要として1500~2千トン級のディーゼル潜水艦の新造を目指している。だが過去に建造した経験がなく、国防部は必要な技術25項目のうちエンジンや武器システムなど6項目は海外からの調達が必要だとしている


中華民国海軍 通常動力型潜水艦(ウィキペディア)

 海龍級×2隻
  海龍(SS-793 Hai-Lung) - 1987年
  海虎(SS-794 Hai-Hu) - 1988年
 旧・米ガピー2型×2隻
  海獅(SS-791 Hai-Shih) - 1973年再就役
     ※米で1944年に進水、45年就役、71年退役。
  海豹(SS-792 Hai-Bao) - 1973年再就役
     ※米で1945年に進水、46年就役、73年退役。
海龍級潜水艦(ウィキペディア)

オランダ海軍のズヴァールトフィス級潜水艦の改良型の涙滴型、セイルプレーン式の潜水艦である。当初は6隻の購入を予定していたが、北京当局からオランダへの外交圧力により2隻のみの購入に終わった。既に艦齢が20年を過ぎているが、代替艦建造計画が進捗していない上に、台湾海軍が保有するもう2隻の潜水艦である「海獅」「海豹」の艦齢は海龍級の3倍以上である60年以上に達しており、海龍級は現在もなお、台湾海軍虎の子の潜水艦として運用されている。


潜水艦推力増強計画(ウィキペディア)

潜水艦推力増強計画(Greater Underwater Propulsion Power Program)は、第二次世界大戦後にアメリカ海軍が実施した潜水艦の近代化改装計画。頭文字をとってガピー(グッピー) GUPPY と呼ばれた。(Yは発音しやすくするため付け加えられた。)

海軍は捕獲した2隻のUボートXXI型、U-2513とU-3008を分析することから本計画を開始した。分析の結果、バッテリーの容量強化、船体構造の合理化、シュノーケルの増設、火器管制システムの改良という4つの改良点が設定された。海軍は直ちに新型潜水艦の設計に着目したが、艦船局は既存のガトー級、バラオ級、テンチ級に対する改良が望ましいと考えた。1946年6月に海軍作戦部長チェスター・ニミッツ元帥はGUPPYプロジェクトを承認した。