(国民日報 韓国語 2018/01/17)

ノ・ソクチョル特派員

「北京129,ソウル185」

大気汚染測定サイト(aqicn.org)で17日午後2時基準の中国北京とソウルの空気質指数(AQI)を確認した結果だ。『スモッグ地獄』として悪名高かった北京の空気汚染度がソウルよりはるかに低かった。北京の大気は昨年末から目立って好転した。初めは「まさか」と思ったが、冬季の暖房期間にもきれいな空を維持すると市民は変化を実感している。例年に比べてマスクと空気清浄器の需要も大幅に減った。もちろん、過去の北京空気が極度に悪かったために大気の質の改善がより肌で感じられる。だが、最近の大気汚染数値を見ると、実際に北京がソウルより良い日が少なくない。去る13日、北京に今年初めてのスモッグ警報が発令された後も汚染水準はソウルとほとんど差がなかった。

もちろん、これは中国東北地域のスモッグが依然として韓半島(朝鮮半島)に影響を及ぼしているせいもあるだろうが、北京の空気は確かに良くなった。韓国にいる知人たちに「北京の空気がソウルよりましだ」と言えば、笑わせることを言うなとする。しかし、無所不為(不可能なことがない、できないことがない)な中国公権力は信じられない結果を作り出した

習近平(シーチンピン)国家主席が『美しい中国』を宣言すると、中央政府と地方政府が一糸不乱に動いてスモッグ汚染源を取り払った。北京と天津、河北など中国東北部6省・市からは昨年17万社の汚染誘発企業が淘汰された。北京市も立ち遅れた業種企業8,000社を整理した。突然の石炭暖房禁止に幼い生徒たちが太陽があたる運動場で授業する騒ぎも起こった。ガス暖房がない庶民は酷寒に震えなければならなかった。中国政府は最近、スモッグのオレンジ色警報が発令されると、汚染排出工場の稼動中断・制限、建築廃棄物・砂・砂利輸送車両などの運行禁止、室外建築工事・撤去・噴霧塗布作業を禁止した
※中国は4段階の警報を設定。(「中国の大気汚染について」在中国日本国大使館経済部書記官井上直己より抜粋)
(1)4級警報(青色):今後1日間で重度汚染(AQI:201~300)が予測。
(2)3級警報 (黄色):今後1日間に厳重汚染(AQI:301~500)又は重度汚染が3日間継続することが予測。
(3)2級警報(オレンジ色):今後3日間、重度汚染又は厳重汚染が交互に継続して出現することが予測。
(4)1級警報(赤色):今後3日間、厳重汚染が継続することが予測。

韓国でもしこのようなことをしたら騷ぎが起きなかっただろうか。韓国の冬季微細粉塵対策は相変らずその場しのぎだ。政府は去る15日、公共機関車両2部制を勧告し、ソウル市は出退勤公共交通無料措置を取った。しかし、効果はわずかだった。費用だけで50億ウォン程かかった。もし、ソウルの微細粉塵が中国発スモッグのためなら百薬が無効であるが、原因が国内にあるのなら強力な対策を施行するべきなのにいつも空回りする。

中国政府は『青い空を守る戦争』を繰り広げ、あらゆる無理を強いた天然ガスの供給対策もなしに石炭暖房禁止を推し進めた際には官営メディアさえ庶民の苦痛を無視する無理な措置だと批判した。習主席も人民の要求に合わせて政策を施行するように叱責した。

一部では問責を恐れ、大気汚染測定機の脇に空気清浄器をつけたり、布で覆って摘発された公務員の話も聞こえる

迂余曲折も多かったが、北京の空は1年足らずで一変した。冬季にもきれいな空気を吸えるようになった市民は表情が明るくなった。北京市は今年、乗用車の新規供給数量を従来の15万台から10万台に減らした。このうち6万台は電気自動車、4万台は従来のガソリンとディーゼルエンジン自動車で供給することにするなど対策を引き続き施行している。

中国は様々な人権侵害や思想統制、検閲、監視など私たちの常識では息の詰まる国だが、政策の面ではできないことはないように見える。宇宙産業・情報技術(IT)・人工知能(AI)産業育成、軍事力増強、貧困退治など数多くの分野で速度戦が繰り広げられている。もし、韓国だったら政権が変わるたびに『ゲート』(政治スキャンダル。ウォーターゲート事件に由来)に飛び火する事案も少なくない

顔認識技術を導入する時も『ビッグブラザー社会』(政府による監視社会。英小説『一九八四年』に由来)の懸念が提起されたが、中国政府は意に介さずに13億の個人情報を集めて産業化している。微信(ウェイシン、WeChat、ウィーチャット)(モバイルメッセンジャー)の決済革命も中国であったからこそ可能だったのかもしれない。重要な政策を施行しようとすると、進歩・保守に分かれて分裂し、野党は無条件に足を引っ張る韓国と比較すると怖くなる。北京の人々がソウルに来て空気が悪いと不平を言う日も遠くない。(機械翻訳 若干修正)