(国民日報 韓国語 2018/01/11)

天安国立『望郷の丘』に設置された韓国人に対する日帝の強制労働と朝鮮慰安婦問題を謝罪した内容が込められている『謝罪碑』を『慰霊碑』に無断で交替した日本人の60代男性に懲役6月執行猶予2年が宣告された。

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▲日本人が無断交換した『慰霊碑』石版(写真の下)と慰霊碑を除去した『謝罪碑』。2017.06.26.写真=望郷の丘提供


大田地方法院(地裁)天安支院刑事3単独キム・サンフン判事は11日午後、公用物損傷罪と建造物侵入の疑いで韓国検察に起訴された日本人A氏(奥茂治)(69)に対し、懲役6月執行猶予2年を宣告した。

裁判所は判決文を通じて「A氏は謝罪碑の所有が誰にあるのか明確でなく、公用物損傷容疑は適用されないと主張するが、韓国刑法は所有主と関係なく公用物を毀損すれば犯罪が成立するためA氏の有罪は認められる」と判示した。

裁判所は引き続き「A氏は3回にわたり韓国に入国し、謝罪碑がある天安望郷の丘を事前に実地調査するなど犯行を緻密に準備して罪質が非常に悪質」とし「ただし、A氏が高齢で、自主的に入国して警察、検察の捜査を受け、長期間日本に出国することができずにいる」と量刑の理由を説明した。

A氏は去る3月20日午後9時頃、天安国立望郷の丘内の無縁故墓地にある強制労働『謝罪碑』に『慰霊碑』と書かれた石版を重ねる方式で毀損した疑いを受けている。

公共物損傷などの疑いで先月21日、韓国法廷に立ったA氏は当時、無断交替の事実は認めるが、謝罪碑の所有権が日本人と認識しており、明確な所有権を確認したいとし、事実上、容疑を否認した。

A氏は「『謝罪碑』を設置した日本人の息子の要請で(自分が)変更したことは認める」とし「だが、日本国内ではこの謝罪碑の所有は国ではなく、謝罪碑を設置した(人の)息子と認識している。謝罪碑の所有権が不明で、これを明確にしたい」と弁論した。

当初、『謝罪碑』を設置した日本人の息子だと自任した日本人B氏(68)も、A氏に『慰霊碑』に無断交替を教唆した疑いで共に検察に起訴されたが、この日法廷に出てこなかった。

これに先立ち検察は、A氏に対する初公判で「国際的に認められた日帝の強制労働と慰安婦問題の謝罪の文を取ることは『謝罪碑』を毀損し、韓日葛藤などの問題を誘発しかねない」として懲役1年を求刑していた

天安国立望郷の丘に設置された『謝罪碑』は、太平洋戦争で朝鮮人を強制労働し、慰安婦動員の任務を務めた日本人の吉田氏(吉田清治)が、1983年、韓国人の魂を慰労するために懺悔の意で望郷の丘に設置した。

この碑は、政府が日帝に強制的に徴用されたり、慰安婦などに動員され、日本など海外で冤霊(罪なく死んだ人)になった同胞のうち、縁故がない人達を祀っている『無縁故合葬墓地』内で唯一寝かされている。

だが、この謝罪碑はハングルで『慰霊碑 日本国 フクオカ県・ヨシダ ユウト(吉田雄兎)』と書かれた『慰霊碑』に置き換えられた。

天安国立望郷の丘は、無断交替された慰霊碑を撤去する一方、日本人の蛮行を知らせるために『謝罪碑』と撤去した『慰霊碑』に続き案内板を製作し、一緒に一般人に公開している。(機械翻訳 若干修正)


(産経新聞 2018/01/11)

(略)奥被告は判決後、記者団に控訴するかについて「吉田氏の碑文が嘘だということが判決文で認められているかを見て決めたい」と述べた。(略)


(産経新聞 2018/01/11)

 「法治国家で司法手続きに従うのは当然のこと。刑に不服はない。重要なのは吉田清治氏の嘘が判決文に盛り込まれているかだ」

 奥茂治被告は11日の判決後、こう強調した。奥被告が謝罪碑の無断での書き換えに及び、出国禁止の長期化も覚悟して裁判に臨んだのは、慰安婦問題をめぐって日韓関係をこじらせた根本的な“嘘”を取り除きたいという思いからだった。(略)

 ただ、11日の判決では、裁判官が理由などについて簡潔に読み上げただけで、判決の全文は手に入らず、“嘘”の認定があったかは確認できなかった。(略)

 奥被告は、控訴するか否かにかかわらず、今後、謝罪碑の所有権の確認と碑の完全撤去を求め、民事訴訟を起こすことも想定。引き続き、「碑文の嘘」を訴えていくつもりだ。