(SBSニュース 韓国語 2018/01/05)

昨年4月4日。ソウル市奨忠チャンホテニスコートの7番コートでは、全国体典(国民体育大会に相当)高校部門のソウル代表選抜予選8強戦が開かれました。試合に出た2選手は同じ学校の先後輩の間柄。ソウル某高校の2年生A君と3年生のB君です。1セットは6:2でA君の勝利。続く2セットでもA君が4:2でリードします。A君の勝利が有力な状況。突然、2選手の師匠である学校監督がA君の棄権を宣言します。A君の腕の負傷が懸念されるという理由からです。突然の棄権敗を認めることができなかったA君は、しばらくコートを離れることができなかったと伝えられました。

試合前、監督はA君を大会本部席に呼んだりもしました。肩を組んだ後、A君に「適当に体だけほぐして出て。3セットだけすればよい。」(訳不明)と話したと伝えられました。B君に試合を渡せとの指示でした。監督の不当な指示にもかかわらず、A君は試合で最善を尽くしました。だが、監督の棄権宣言のためにすっかり勝った試合を逃しました。

棄権勝ちを収めたB君は事実、監督の息子でした。

全国体典のソウル代表選手は全6人です。8強戦に勝って4強に進出すれば代表選抜が確定
します。

その後、全国体典に出たB君はソウル代表団体戦で金メダルを獲得しました。全国体典のような大きな大会でのメダル受賞は、大学入試で事実上、当落を決定する大きな加算点になります。監督が大学入試を控えた自分の息子を全国体典に出場させるために勝負を操作したという疑惑が提起される状況です。

●監督のあきれる釈明

監督は自分がA君の棄権を指示した事実は認めました。だが、これは他の学校の監督らと合意した事項という驚くべき話を取り出しました。8強戦で同じ学校の選手同士が試合をすることになった場合、“シード選手(ランキングが高い選手)”を無条件に進出させることで事前合意したというのです。監督の話が事実なら、すべての学校の監督が組織的に勝負操作に加担したことになります。監督の説明はこのです。

ソウル地域でテニスチームがある高校は3校に過ぎません。そのため8強では今回の場合のように同じ学校の選手同士が試合をする場合がしばしば生じます。8強勝利は全国体典進出に直結します。特定高校のエース選手と実力がちょっと落ちる選手が8強で正面対決することになった場合。学校側でより多くの選手を体典に出場させるためにエース選手をわざと負けさせる作戦を組むことができます。エースが2人の追加出場枠をめぐって試合をする敗者復活戦で勝つことができると確信すれば、学校間の体典出場数をさらに確保するため、顔色を窺う争いをすることができるということです。

このような状況を防ぐため、監督は他の2校の監督と『8強戦、同じ学校、シード選手優先出場』ということを合意したと堂々と話しました。自分の息子を押すためのものでなく、他の学校の監督と合意した事項を履行しただけだということです。むしろ、自分の指示を理解できなかったA選手が他の学校との約束を破ろうとして自分が棄権を宣言したと明らかにしました。とりあえず試合当日の「腕の負傷が懸念される」とした棄権理由は嘘になりました。「勝敗を事前に決めておいて試合をすることは勝負操作でないのか」という取材陣の質問に、監督は「勝負操作を防ぐために試合結果を合意したのだ」という少々あきれる返事をしました。

取材陣が問題の監督の他に、他の学校側関係者に問い合わせした結果、初めからそのような合意は存在していないと話しました当時、8強戦の他の試合で同じ学校の選手同士が対決した場合があったが、上位シードの生徒が敗北した結果もあると明らかにしました。

問題の監督に対しては告発状が提出されており、検察が捜査に着手しました
。監督が主張する8強戦の勝敗事前合意が事実かどうか、でなければ、自分の息子を押してばれた監督の嘘なのかどうかは、検察が明らかにすることです。

●何も言えない生徒たち

問題は棄権敗にあったA君です。A君はまだ高校2年生です。大学入試を控えながら、学校に1年さらに通わなければなりません。監督の指導の下、訓練も受け、大会も出場しなければなりません。A君は取材陣との通話で当時のことについて「あまり覚えていない。」と言いました。「8強戦で敗れることを監督に指示されたが、試合をしながらうっかりしてリードしたようだ」とも言いました。痛くもない状況での棄権敗を「くやしい」とは言いません

問題の監督は、ソウル市テニス協会で高位役職を兼ねています。国内有名大学のテニス部監督とも密接な関係を結んでいるということです。A君と保護者は不当な目にあっても何も言えない状況です。匿名を要求したこの学校のある関係者は「監督が自分の息子を押すためにものすごく努力した」と話しました。「息子が1年生の時から全国大会に進出できるように、学内選抜戦で脱落した場合、再試合を行うこともあった」ということです。多くの生徒たちがあきれたが、誰も問題提起はできなかったとも伝えました。

●大学入試を控えた勝負八百長は慣行?

取材陣が接触した某テニスチーム高位関係者は「このようなケースは多い」と打ち明けました。テニスは個人種目のため、上手な特定選手が1年間フルタイムで試合に出る場合が多く、入賞を独占するものです。問題は入試を控えた高校からです。実力が足りなくて生徒が大学に行けないと、監督とコーチ、保護者の間に人間的な連帯感が作動し、また、大学進学成績が低調ならば監督やコーチの評価も悪くなるため、八百長が発生するというのです。エース級の上手な選手たちは大学のスカウトで決定する場合が多いです。以降の大会では、特定選手の大学進学のために勝負集中などがしばしば生じると言いました。結局、大学入試を目前に控えた高校の大方の大会では、勝敗を決めた後に試合をする場合がしばしばあるということです。そのため問題の監督は「勝負操作でなく勝敗をあらかじめ合意したこと」というあきれる返事を堂々としたのかも知れません。

●勝負操作の被害は生徒選手の持分

大学入試を控えて勝負操作が発生し、それを黙認する慣行が継続してきたとすれば、生徒も一回ぐらい悔しいことにあっても、次の恩恵は自分にくることを期待して、何も言わないようになるかも知れません。だが、このような勝負操作の慣行の最終被害者は結局、生徒たちです。

スポーツは正々堂々と勝負を競って勝敗を認めるのが基本です。この過程で実力を育てるために努力するべきです。だが、ひたすら大学入試のみを目的に大人たちによって勝負が操作され、生徒たちがこれを黙認する慣行が続くなら、選手たちはまともな教育を受けられずにいるのです。

この報道が出た後、このような勝負操作八百長の慣行はテニスだけでなく、他の種目にも多いという情報提供が次々と入ってきます。検察が今回の事案について捜査に着手しただけに、テニスだけでなく、他の大方のスポーツと大学入試の間に存在する勝負操作の輪が断たれることを期待します。これ以上、大人たちによって、熱心に訓練して試合に出た生徒選手たちが涙を流すことはなくならなければなりません。(機械翻訳 若干修正)


ほのぼのニュース。