(全羅毎日 韓国語 2017/11/10)

世界のカトリックの心臓部であるバチカン教皇庁(法王庁)が所蔵している113年前に高宗皇帝が教皇に送った手紙記録物が全州韓紙で生まれ変わり、全州韓紙の世界化促進はもちろん、全羅北道全州市がグローバル文化都市に跳躍する契機になり得るものと期待される。

キム・スンス(金承洙)全州市長とキム・ヒェボン世界宗教平和協議会議長は9日(現地時間)、バチカン教皇庁を訪問してバチカン秘密文書館の責任者であるジャンルイ・ブルージュ(Jeon-Louis Brugues)大主教に全州韓紙を使用して原本と同じように作った『高宗皇帝とバチカン教皇間の親書』の複本を伝達し、バチカンの記録物として保管することを要請した

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キム市長は前日の8日には、バチカン,サン・ピエトロ広場でフランシスコ教皇に全州韓紙で複本にしたまた他の親書ワンセットを直接伝達した。

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※別ソース

全州韓紙で生まれ変わった『高宗皇帝とバチカン教皇間の親書』は、高宗皇帝が1904年、教皇ピオ10世の即位(1903年)の知らせを一歩遅れて聞き、これを祝い、我が国に福を祈ってほしいという内容を含んでいる。様々な言語に翻訳された50枚余りで構成され、バチカン秘密文書館で眠っていたこの文書は、昨年、イタリアの古文書専門家によって発見され、100年余ぶりに世の中に姿を現した

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※別ソース 原本の写真

以後、市は教皇庁との全州韓紙複本の協議および秘密文書館の現地調査を通じて、所蔵中の親書の規格と大きさ、材質、物性などをイメージで構築、全州伝統韓紙に印刷する古文書複本技術を活用し、この記録物の全州韓紙複本を製作した

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※別ソース

これに先立ち、市は去る7日、世界平和と人類発展のための国際連合(UN)専門機構であるユネスコと全州韓紙を活用した世界文化遺産保護に乗り出すことにするLOI(意向書)を締結、△全州韓紙を活用したルーブル美術館所蔵の文化財復元△在外公館の韓紙リモデリング事業の展開など韓紙の世界化に取り組んできた。

代表的に、全州韓紙は今年、フランス,パリのルーブル美術館に所蔵された文化財である『バイエルンのマクシミリアン2世の机』を復元するのに活用された。ルーブル美術館復元チームは当時、全州韓紙が接着力と軽さ、強度、寸法安定性、相対的透明度でとても繊細で文化財の復元に適している評価した。

これと共に、市はまた毎年、外交部(省に相当)・全羅北道とともに全州韓紙を活用して海外総領事館と大使館など在外公館の核心空間である接見室と応接間、嘆願室などを韓紙の趣を生かした韓スタイルに演出する事業も展開している。これは、外交の現場である海外公館と大使館内部を壁紙や照明、工芸品などを韓紙と韓紙工芸製品で整え、大韓民国の伝統美と韓紙の優秀性を広く知らしめるという趣旨からだ。

市はまた、145年ぶりにフランスから返還(貸与)された朝鮮時代の外圭章閣儀軌のうち、最も華やかな英祖貞純王后嘉礼(婚礼)の班次図行列を韓紙工芸で再現、これをフランス国際文化遺産博覧会とパリ7大学などで展示し、注目を集めた。

これに、莫大な分量の世界的な記録遺産を所蔵しているバチカン秘密文書館とバチカン美術館などが位置し、世界文化遺産の宝庫と呼ばれる教皇庁の記録物が全州韓紙で生まれ変わって、千年が経っても変わらない全州韓紙が今後、世界記録文化遺産を復元したり、複本する用途として広く活用されるものと期待される

ひいては、全州が全州韓紙を活用した記録文化復元など優秀な伝統文化を土台に国際的な文化都市としての権威を持つことができるようになる見通しだ。

市は今後も全世界を相手に全州韓紙の永久記録保存媒体としての機能性と優秀性を広く知らせて、実際に外国の国家記録物を全州韓紙で複本することができるように力を尽くす計画だ。同時に、完板本の本場として朝鮮時代の出版文化の花を咲かせた全州の過去の名声を甦らせ、世界の主要記録物に対する韓紙複本化事業を着実に展開し、韓紙世界化の標準モデルとして提示する方針だ。

キム・スンス全州市長は「韓紙をサンプルとして作り出すのではなく、韓紙の生産が持続可能なようにする生態系を作ることが重要だ。また、このような良い資産が全州という地域でとどまるのではなく、大韓民国を越えて世界的な美術館と博物館を通じて価値を認められるようにすること。この2つが重要だと思う」とし「今後、ルーブル美術館やバチカンだけでなく、他の一般博物館とも引き続き全州韓紙を活用したこのような協力事業を続けられるように努力する」と強調した。(機械翻訳 若干修正)


(cpbcカトリック平和放送 韓国語 2017/11/13)

(略)教皇に会って戻ったキム・スンス全州市長に電話をつなぎます。現在の日程のために国際電話で連結します。(略)

△何と113年が経ちましたが、その親書の状態は今、正確にどうですか?

▲その時、もう、高宗皇帝が送る時、韓紙で送ったのでなく、それはおそらく外国の紙で送られたようです。それでもう手紙を送った時に折りたたまれた部分、このような部分が毀損される可能性があり、若干ちょっと、色がちょっと変わるような状況でした。(略)

△そうしますね。聖ヨハネ23世教皇の愛蔵品である地球儀が最近、私たちの韓紙で復元されたことがありましたが、事実、こうしたことはとてもまれなことで、また、日本の和紙が世界の文化財復元を事実上、独占しているものと今知られているじゃないですか。和紙と違う韓紙の長所、どんなことか挙げていただけますか?

▲日本の和紙と全州また大韓民国の韓紙はほとんど紙片の双壁を成し遂げる程とても重要な紙です。おそらく、ほとんど質面では、ある時は韓紙が先んじて、ある時は和紙が先んじて。ところが特に持続性の面では大韓民国の韓紙について行く世界紙はないと見られます。ただし、この韓紙を作るのに日常的過程を経るのではなく、もともと私たちの先祖が数百年前に行ったその過程を初めから経ることにすれば、数百年ではなく1000年を越えるその紙を作ることができるのです。そして日常的な韓紙というのはそんなに長続きせず、私がしきりに強調するのは、もともと先祖がしたその方式そのままに作った韓紙は持続性があります。(略)(機械翻訳 若干修正)


(YTN 韓国語 2017/11/12)

アンカー
全世界の古文書や美術品の復元会社のほとんどは日本の和紙を使用していますが、これに我が国の伝統韓紙が挑戦状を出しました

全州市がバチカン教皇庁の古文書を原本と同じ複本として作って伝達しましたが、バチカンの反応は良かったといいます。ソン・テヨプ記者がお伝えします。

記者
(略 ↑の記事と同じ内容)
バチカン古文書の複本作業は、デジタル化とともに複本製作が必要だという全州市の説得で進行されました。

バチカンが所蔵している古文書の規格と材質、物性などをデジタルイメージで受け取り、全州市が国内専門業者に依頼して製作しました。(略)

世界の古美術品復元市場の95%は日本の和紙が占めており、和紙の年間消費量は4兆8千億ウォンに上るものと把握されています。(機械翻訳 若干修正)


↑の方法と同じか分かりませんが、日本で行われている復元技術

 京都伝統文書復元プロジェクトとそれらを支えるデジタル印刷技術
(富士ゼロックス  テクニカルレポート  No.24  2015)

作製した伝統文書(抜粋)
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1.4複製と復元

 複製物の作成は複製と復元に大別され、用途やご希望に沿ってお客様に選んでいただく。複製は、現状をありのまま忠実に再現することを基本とし、絵や文字の欠陥や消失、紙の変色や経年による擦れや破れ、しみや汚れ、虫食い跡まですべて原本どおり再現する。復元は、原本が製作された当初の状態に修復、補完したものを作製する。お客様との協働調査を実施し、得られた歴史的背景、画法・顔料、素材などの情報を根拠とし、当時の色調再現、欠落した文字や絵図の修復、色あせや汚れの除去を施した仕上げとする。(略)

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 図2複製と復元(上:複製下:復元それぞれ左が原本)

2.2原本のデータ化

 複写機での出力には原本画像のデジタルデータが必要となる。デジタルデータの印刷と修正を繰り返し完成度の高い複製物を作成していく。

 デジタルデータの獲得手段として、手軽に安定した高解像度データが得られる接触型のスキャナーがあるが、多くの原本は経年劣化してもろくなっているため、ガラス面に原本を押し当てる必要がある接触型スキャナーは本工程には適さない。そこで我々は原本へ極力ストレスをかけずにデータ獲得が可能なデジタルカメラを用いている。(略)

2.3データ加工
 撮影したデジタルデータに対し、市販のレタッチソフトを用いて加工を施している。(略)

2.5和紙への印刷

2.5.1紙の選定

 古文書は、書籍や巻物をはじめ多様な形式を持つが、その大半は和紙が用いられている。その種類や特性は、非常に多岐にわたり、素材や厚み、色や表面性など、時代背景や製作環境などにより各作品それぞれで千差万別である。これら原本の質感、雰囲気をできる限り忠実に再現するためには、原本と極力近似した和紙を吟味、選定することが不可欠となる。(略)

2.5.2和紙と複写機

 和紙は、構成する紙繊維の密度が低く通常のコピー用紙に比べて電気的特性が大きく異なる。加えて密度や厚みが不均一なため、コピー用紙のように所望の量のトナーを紙に均一に転写することが困難である。

 また、厚く腰のある和紙では比較的問題ないが、薄手の場合には用紙の搬送性が著しく悪化する。たとえ搬送できた場合でも、トナーを熱で圧着する定着工程において、しわが発生する頻度が著しく高い。

 これらに対する改善策として、印刷前の和紙に適度に均一な湿気を与えることで電気的特性とその均一性を改善している。また、和紙を台紙の上面に貼りつけて台紙とともに印刷することで用紙の搬送力を向上させ、さらに定着部の機械的パラメーターを最適化することで、しわの発生を抑制している。

 このとき、台紙上での最適なトナー転写性の獲得のために転写パラメーターの最適化、およびしわ抑制のために、表面性、厚み、腰の強さを考慮した最適な台紙の選択、台紙への貼付方法の最適化が必要となる。

2.6特殊技法の再現

 古文書には、長きにわたる先人の知恵と工夫が多くの優れた絵画技法として表されている。そのため通常の複写機でのカラー印刷による表現範囲を超えている場合がある。古来のものとは思えない繊細で優美なこれらの表現を疑似するために特殊なトナーを作製した。また種類の増えたこれらのトナーすべてを一括で印刷可能とするために、市販の複写機を改良した特別仕様機を作製し、古文書複製専用機として稼働させている。(略)