(朝鮮日報 2017/10/31)

中国が聞きたい言葉を韓国外相が説明

 韓国と米国が昨年2月、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を韓国に配備する方向で正式に協議を開始することを決めて以来、1年8カ月にわたり韓国と中国の間では対立が続いてきたが、近くこれが解消される見通しとなった。韓国外交部(省に相当、以下同じ)の康京和(カン・ギョンファ)長官は30日、国会で行われた国政監査において「(THAADを巡る韓国と中国の対立で)前向きな動きが出始めているのは事実」とした上で「両国の未来志向的な関係を発展させるため、近くこれと関連した内容を発表できると考えている」と答弁した。THAADを巡り韓中両国が水面下で行ってきた交渉が事実上決着しつつあるようだ。

 康長官と韓国国防部の宋永武(ソン・ヨンム)長官による最近の発言から推測すると、韓国と中国は「在韓米軍に配備されているTHAADは第三国(中国)を狙わない」と明確にすることで、この問題に決着をつける可能性が高いようだ。そのため28日に開催された第49回韓米安全保障協議会(SCM)後、韓国と米国の国防長官が発表した共同声明の中に「THAAD配備は臨時の措置」「THAADは北朝鮮によるミサイルの脅威に対抗するものであり、いかなる第三国にも向けられないことを確認する」という内容が改めて含まれたとみられる。

■康長官「THAADの追加配備もしないしミサイル防衛にも加わらない」

 国政監査において与党「共に民主党」の朴炳錫(パク・ピョンソク)議員は康長官に対し「韓中両国が互いへの信頼に基づく堅実かつ全面的な協力関係に向かうには、三つの障害に対して韓国政府が明確に立場を表明することが必要だ」と指摘し、その上で「韓国がTHAADを追加で配備するのか」「米国のミサイル防衛(MD)体制に韓国が加わるのか」「韓米日3カ国の協力関係が軍事同盟に発展し得るのか」という三つの点について明確な答弁を求めた。これに康長官は「韓国政府はTHAADの追加配備については検討しておらず、米国のMDに参加しないというこれまでの立場にも変化はない」「韓米日3カ国による安全保障協力は3カ国の軍事同盟に発展しないことを明確にする」などと答弁した。ただし一部与党議員は康長官と朴議員のやりとりについて「事前に約束していたのではないか」などと疑いの目を向けている。(略)


(朝鮮日報 2017/10/31)

 中国外務省が26日行った定例会見の直後、同省関係者は韓国取材陣に対し、「(韓中関係に関連し)近く良い知らせがあるはずだ」と耳打ちした。普段は終末高高度防衛ミサイル(THAAD)に反対する中国の立場を代弁してきた同省としては異例のことだった。

 30日の会見でも珍しい光景があった。華春瑩副報道局長にある記者がTHAAD関連の質問をした時のことだ。韓国人記者ではなく、中国中央テレビの記者だった。質問は「韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が『THAADの追加配備を検討せず、米国のミサイル防衛(MD)には参加せず、韓米日の安保協力を軍事同盟には発展させない』と述べたが、中国はどういう立場か」というものだった。

 華副報道局長は待っていたかのように
、「THAAD配備に一貫して反対する」としながらも、「その3つの表現を重視しており、韓国が関連問題を適切に処理し、両国関係を速やかに安定した健全な発展軌道に戻すことを望む」と答えた。あらかじめ約束したかのような問答だった。北京の外交筋は「中国外務省から近く、韓中関係に関する発表がある」と話した。(略)


(中央日報 2017/10/31)

  韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の習近平国家主席が来月10、11日にベトナム・ダナンで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議期間に首脳会談を行うと、青瓦台(チョンワデ、大統領府)が31日明らかにした。7月に独ハンブルクで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議以来4カ月ぶりの韓中首脳会談となる。 

  青瓦台の南官杓(ナム・グァンピョ)国家安保室第2次長は31日の記者会見で、「韓中両国は来週ベトナム・ダナンで開催されるAPEC首脳会議をきっかけに文在寅大統領と習近平主席の韓中首脳会談を行うことで合意した」とし「韓中両国は続いてフィリピン・マニラで開催されるASEAN関連首脳会議期間中、文大統領と李克強中国首相の会談も推進している」と明らかにした。 

  青瓦台の首脳会談開催発表に先立ち、外交部はこの日午前10時、ホームページを通じて、両国間で水面下で進められてきた協議の内容を公開した。両国は「韓中関係改善関連の両国間合意の結果」で、「双方は韓半島(朝鮮半島)非核化の実現、北核問題の平和的解決原則を再確認し、すべての外交的手段を通じて北核問題解決を持続的に進めていくことを改めて表明した」と伝えた。続いて「双方はこのために戦略的疎通と協力をよりいっそう強化していくことにした」と明らかにした。 

  特に、在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に関連し▼韓国側は中国側のTHAAD問題関連の立場と憂慮を認識し、韓国に配備されるTHAADは本来の目的に基づき第3国を対象にせず、中国の戦略的安保利益を害しないという点を明確する▼中国側は国家安保を守るために韓国に配備されたTHAADに反対するという点を改めて明確にする▼中国側は韓国側が表明した立場に留意し、韓国側が関連問題を適切に処理することを希望する▼双方は両国軍事当局間チャンネルを通じて中国側が憂慮するTHAAD関連問題について疎通していく--などに合意したと明らかにした。(略)


(聯合ニュース 2017/10/31)

 韓国外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官は31日の定例会見で、同日に韓国と中国の両政府が発表した関係改善関連の協議結果について、「双方の立場をバランス良く反映するため、最善の努力をした結果」と述べた。

 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題で関係がぎくしゃくしていた両国は同日、あらゆる分野の交流協力を正常な発展軌道へと速やかに戻すよう合意したと発表した。

 魯報道官はTHAAD配備で中国が取った報復措置により韓国側が受けた被害に関する立場が盛り込まれなかったことに関しては、「韓中関係を正常化させ、国民と企業が直面している困難を早期に解決することが重要と認識し、両国間で共通認識を導き出すことに重点を置いて交渉に臨んだ」と説明。その上で、「韓中関係は正常化の道に入った」との認識を示した。

 また、「(両国の)国防当局間の交流も続けられることが期待される」として、具体的な措置などについては「時間をかけて見守ってもらいたい」と述べた。

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