(聯合ニュース 韓国語 2017/10/27)

安倍晋三日本総理は韓半島(朝鮮半島)情勢の恩恵を多大に受ける政治家という分析が日本のマスコミによって提起された。

箱田哲也,朝日新聞国際担当論説委員は27日、固定欄である『社説余滴』コラムで安倍総理が自民党の圧勝で終わった今回の総選挙をはじめ、政治的に苦境に立たされるたびに韓半島情勢のおかげで起死回生したと評価した。特に北韓(北朝鮮のこと。以下、北朝鮮)とは持ちつ持たれつする奇異な縁だと指摘した

コラムによれば、安倍総理は北朝鮮による日本人拉致問題を担当して『ポスト小泉』候補として急浮上して総理になったが、短期内閣に終わった。しかし、彼は当時イ・ミョンバク(李明博)大統領の独島訪問に対する日本国民の反発を背に自民党総裁選挙で勝利し、総理に復帰した

今回の選挙でも、森友・加計学園問題をめぐる疑惑などで選挙結果に対する懸念が広がったが、北朝鮮が「こっちを見ろ」とばかりに核とミサイルを相次いで発射した。かくして北朝鮮の脅威を精一杯掲げて選挙で圧勝した

選挙情勢が自民党に不利になっていたら、北朝鮮が選挙公示後にミサイルを撃ったかも知れないという指摘は悪い冗談としても、北朝鮮は安倍政権の存続を切実に望んでいただろうと彼は話した

安倍総理は選挙期間、党首討論でも秘話を明かした。アメリカ,ジョージ・ブッシュ政府に『悪の枢軸』と呼ばれた北朝鮮は、日本にアメリカとの対話の仲裁を求めたことがあるというのだ。

コラムは、北朝鮮が最も気をもむのは自国の安全保障に絡むアメリカとの関係改善で、関係改善に利用することさえできるなら保守でも何でも構わないというやり方だとし、今は北朝鮮以上に何をしでかすのか読めないトランプがアメリカ大統領だが、安倍総理はそんなトランプ大統領の数少ない友人だと指摘した。

コラムによれば、安倍総理は「今は対話は必要ない」と訴えるが、北朝鮮が今春、軍事的挑発を始めた後も日本と北朝鮮は拉致問題に関した秘密接触を続けている。日本の政治が不安定になっても北朝鮮に良いことは何もない。

コラムは引き続き、安倍総理が北朝鮮発の北風の恩恵を受けるばかりだったのではないと指摘し、党首討論会を振り返って見たら、実は安倍総理も「お返し」をしていたと伝えた。

国際社会で核保有国と認められたい北朝鮮に対して、日本政府は核実験をいくら繰り返しても核保有国と認めてはいけないと強く主張しているが、安倍が党首討論であっさり「核保有国」と認めたというのだ。コラムによれば、北朝鮮の脅威の深刻さを強調しようとして言葉を誤ったと見られるが、安倍の発言が出た数日後、北朝鮮系サイトは「日本総理である安倍が直接でしゃばって北朝鮮を核保有国と認めたのは今回が初めて」と独特の表現で喜びを示した

麻生太郎日本副総理兼財務相も26日、東京で開かれた自民党議員の集まりで、今回の総選挙で大勝したのは北朝鮮のおかげという事実を認める発言をしたと伝えられた。(機械翻訳 若干修正)


(社説余滴)日朝持ちつ持たれつの奇縁 箱田哲也
(朝日新聞 2017/10/27)

箱田哲也・国際社説担当

 何の因果か、安倍晋三という人は朝鮮半島から強い追い風を受ける政治家だ。

 北朝鮮による拉致問題に取り組み、「ポスト小泉」として頭角を現して首相に。一度目は短命内閣に終わったが、韓国大統領の竹島訪問への反発などを背に自民党総裁選を勝ち、首相に返り咲いた。

 そして今回。森友・加計学園問題での疑念が広がる中、北朝鮮は「こっちを見ろ」とばかりに核・ミサイルのボタンを連打した。かくして脅威をあおった選挙は自民圧勝とあいなった。

 選挙情勢が切迫していたなら、公示後のミサイル発射もあったのでは、という指摘は悪い冗談としても、北朝鮮は安倍政権の存続を切望していたことだろう。

 首相は党首討論で、ある秘話を明かした。かつてブッシュ米政権に「悪の枢軸」と呼ばれた北朝鮮は、日本に米朝間の仲介役を求めたことがあるのだという。

 ブッシュ時代には、似た話が韓国でもあった。北朝鮮は融和的な韓国の政権を好むと考えがちだが、金大中(キムデジュン)政権の対話路線を継いだ盧武鉉(ノムヒョン)政権の交渉当局者は、南北協議の後、こう語った。「北は我々より米国に近い保守政権の誕生を期待していたようだ」

 北朝鮮が最も気をもむのは自国の安全保障が絡む米国との関係改善。それに使えそうなら保守でも何でも構わないというところか。

 ましてや今は北朝鮮以上に何をしでかすか読めないトランプ大統領。首相はその数少ない友人ときている。

 「今は対話は必要ない」と訴える首相だが、北朝鮮が今春、軍事挑発を始めた後も日朝両政府は拉致問題の秘密接触を続けている。日本の政治が不安定になっても北朝鮮に良いことは何もない。

 結果として、北朝鮮が吹かせる北風の恩恵を受けてばかりなのか、と党首討論を繰り返し見ていたら、首相も実は「お返し」をしていた。

 北朝鮮は自らを核保有国だと国際社会に認めさせたくてしかたがない。これに対して日本政府は、いくら核実験を繰り返しても認めてはならぬと強く主張している。

 だが首相は党首討論であっさり「核保有国」と認めた。脅威の深刻さを語ろうとして口が滑ったのだろう。

 数日後、北朝鮮系サイトが独特の表現で喜びを伝えていた。「日本首相安倍が直接出しゃばって北朝鮮を核保有国と認めたのは今回が初めて」


以前取り上げた箱田哲也氏の『社説余滴』↓
2017年06月16日