(CBSノーカットニュース 韓国語 2017/10/11)

パク・クネ(朴槿恵)政府が『12.28韓日慰安婦合意』以降、急激に悪化した世論を反転させるため、挺対協など日本軍慰安婦被害おばあさん支援団体をまるで反政府勢力かのように描写するなど、積極的に世論工作を行った情況が明らかになった。

さらに去る8月に死去したハ・サンスク(河床淑)日本軍慰安婦被害おばあさんが生前に中国で事故で重態に陥った残念な状況を世論工作に活用し、民弁(民主社会のための弁護士会)が外交部(省に相当)を相手に韓日慰安婦合意交渉文書の公開を求めて訴訟を提起したことについても、いちいち青瓦台(大統領府)が対応方針を指示した情況も分かった。

◇挺対協の実体を一つ一つ知らせなさい

11日、共に民主党イ・ジェジョン議員室とCBSノーカットニュースの取材によれば、昨年1月4日に作成された『秘書室長指示事項の履行および対策(案)』(以下『秘書室長指示事項』)文書には〈大多数の国民が慰安婦問題の背後にある挺対協など批判勢力の実体をよく知らないため、国民がその実体を一つ一つ知ることができるような方案を講じること〉となっている。

挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)は1990年に結成された団体で、日本帝国主義の蛮行として行われた日本軍慰安婦問題の解決を促し、被害者(生存者)の名誉回復などに先頭に立ってきた団体だ。

昨年1月24日に作成された『秘書室長指示事項』文書に挺対協など慰安婦おばあさんを支援する市民団体を狙った部分が出てくる。

該当文書には〈挺対協などが『慰安婦合意無効』を主張する大規模集会(1.30予定)を推進しているが、ひとまずローキー(Low-Key)基調を維持しつつ、慰安婦おばあさん対象の説得努力を続ける一方、参加団体の実体がマスコミに自然に露出される方案も検討すること〉と明示されている。

慰安婦合意に反発した団体を反政府勢力やまるで背後勢力があるかのように描写し、これらを牽制する方案を当時、青瓦台イ・ビョンキ秘書室長が直接指示したもので、青瓦台が慰安婦合意以降に悪化した世論を覆すための世論工作指令塔の役割をしたものと見られる

◇重態に陥った慰安婦おばあさんに対する政府の努力を広報しなさい

パク・クネ政府が海外に居住する慰安婦被害おばあさんの転倒負傷事故を世論工作の手段として活用した情況も明らかになった。

故ハ・サンスク慰安婦被害おばあさん(去る8月28日死去)は昨年2月、中国に居住していた当時、階段で倒れて大怪我を負った。折れた肋骨が肺に刺さり病状が重い状況になったのだ。

これに政府は4月1日に報道資料を出し、ハおばあさんの治療のために国内医療スタッフを派遣すると明らかにした。また一週間後、ハおばあさんを国内に移送して治療を継続するという事実もマスコミに知らせ、ハおばあさんの手術が終わった後にはファン・ギョアン(黄教安)当時国務総理(首相)とユン・ビョンセ(尹炳世)元外交部長官、カン・ウンヒ(姜恩姫)元女性家族部長官などが相次いでお見舞いをした。

だが、このような政府の対応の真正性を疑わせる部分が4月1日に作成された『秘書室長指示事項』文書に出ている。

該当文書には〈最近事故で重態に陥っている中国居住慰安婦おばあさんに政府が専門医療スタッフを派遣して健康状態を確認した後、国内移送をするかどうかなどを検討する計画であるが、このような政府の努力を広報する必要〉と出てくる。

政府の素早い対応と政府の高位公職者の相次ぐお見舞いが、韓日慰安婦合意以降に悪化した世論を反転させようとする世論工作次元で行われたと解釈することができる内容だ。

◇青瓦台が指示すれば宗教団体が動く?

宗教団体を動員して世論工作を行った情況も分かった。韓日慰安婦合意以降、カトリックの司教会である正義平和委員会(正評委)が『合意文の原点再検討要求』の立場を発表したことに対抗するため、政府側指向の宗教団体を引き入れたのである。

昨年1月6日に作成された『秘書室長指示事項』文書には〈正評委が『合意文の原点再検討要求』の立場を発表したが、カトリック教徒全体の意思でないことをカトリック教の公式機構がこのように発表したことは問題が大きい〉となっている。

引き続き〈大守教(大韓民国守護カトリック教徒会)および平信徒協議会などを通じて、正評委の発表がカトリック教全体の立場ではないという点を確実にするように、対外に明らかにするように、協力を求めること〉と記されている。

大守教は、パク元大統領の弾劾裁判の法律代理人の1人だったソ・ソクク弁護士が常任代表であるカトリック教団体で、代表的な保守団体に挙げられる。

実際、大守教は文書が作成された6日午前10時30分、国会正論館で記者会見を開き、「左派的理念に傾倒した政治司祭が正評委と正義具現司祭団(カトリック教正義具現全国司祭団)という2団体の看板をかわるがわる使いながら、親北朝鮮・反国家言動を日常的に行っていることをよく知っている」と正評委を強く批判する声明書を発表した。

◇ゴマ粒みたいなパク政府の世論工作

パク・クネ政府は慰安婦問題をめぐる様々な事案に対してゴマ粒みたいな(非常に小さいの意)指示を与えた情況も出てきた。

2016年3月6日に作成された『秘書室長指示事項』文書には〈民弁が韓米FTA交渉文書公開訴訟で勝訴したのに続き、最近、外交部相手に慰安婦交渉文書を公開せよという訴訟も提起したが、外交部では法務部、女家部などと緊密な協業の下にしっかり対応するようにすること〉と出てくる。

また、4月4日の『秘書室長指示事項』文書には〈民弁が慰安婦おばあさんおよび遺族を代理して『韓日慰安婦合意』について憲法訴訟を提起(3.27)したが、一部おばあさんは、本人の憲法訴訟署名事実をよく知らずにいるというだけに、その真偽を確認し、事実関係を積極的に知らせること〉となっている。

民主労総が推進した『強制徴用労働者像』の製作・設置を阻止しようとした情況も分かった。2016年1月8日の『秘書室長指示事項』文書には〈民主労総で慰安婦少女像のように『強制徴用労働者像』を作ろうとする動きがあるというが、関連状況をモニタリングして適宜対応すること〉と明示されている。(機械翻訳 若干修正)


(聯合ニュース 韓国語 2017/10/11)

韓国挺身隊問題対策協議会(以下、挺対協)は、挺対協に対する批判的世論を醸成しようと職権を乱用した疑いでイ・ビョンキ(李丙琪)、イ・ウォンジョン(李元鐘)元大統領秘書室長を捜査機関に告発する予定だと11日、明らかにした

挺対協は「今日公開された2016年1月4日の『秘書室長指示事項の履行および対策(案)』文書に〈大多数の国民が慰安婦問題の背後にある挺対協など批判勢力の実体をよく知らないため、挺対協の実体を一つ一つ知ることができるような方案を講じること〉という文面が出てくる」と指摘した。

引き続き「慰安婦合意に反対する挺対協をまるで反政府勢力かのように描写し、挺対協を殺そうとする方案を秘書室長が直接指示したもの」と主張した。

ユン・ミヒャン(尹美香)挺対協常任代表は本日正午、ソウル市中学洞の駐韓日本大使館向い側の少女像近くで開かれた『1304回日本軍性奴隷制問題解決のための水曜デモ』でもパク・クネ(朴槿恵)政府当時の疑惑を提起して強く反発した。

ユン代表は「当時、慰安婦合意に反対してきた活動家とその家族の個人情報・プライバシーなどが流布されたりもした」とし「今日公開された文書を見ると、これらすべてのことが青瓦台(大統領府)の指示だったと考えるほかはない」と主張した。

ユン代表は人権活動家の人権を弾圧した行為であると批判し、今後、国連人権理事会にもこの事実を知らせて是正勧告を要請する計画だと強調した。(機械翻訳 若干修正)


自分たちで慰安婦問題をより聖域化し、慰安婦・団体への批判をよりタブー化したのですから、急に“胡散臭さ”を広めようとしても難しかったでしょうね。