(東亜日報 韓国語 2017/10/08)

・具体的範囲、公開文書に初の明示…中国東北部地域の相当部分が含まれる
・アメリカ軍側「実際の範囲は1,000kmにならない」
・アメリカ、サウジに17兆ウォンでサード販売承認

駐韓米軍がサード(THAAD・高高度ミサイル防衛体系)とともに運用するXバンドレーダーの探知範囲が今まで知らされたものより長い1,000kmに達すると明らかにした事実が7日、一歩遅れて明らかになった。

駐韓米軍は今年上半期に発行された年間紙『2017ストラテジックダイジェスト(Strategic Digest)』でサードについて紹介しながら、「Xバンドレーダーはミサイルを探知、分類、識別して最大1,000kmまでのミサイル脅威を識別することができる」と説明した。アメリカ側がサードレーダーの具体的な探知範囲を公開文書を通じて明示したのは初めてだという。

韓米両国はこれまで、サードレーダー諸元は機密として明らかにしたことがない。今まで国内メディアは専門家の分析などを通して、このレーダーの探知範囲を600~800kmと報道してきた

中国は「韓米がサードレーダーで中国内のミサイル基地を監視するもの」として反発してきたし、韓米両国は「レーダーは中国内陸まで探知できない」と反論してきた。

サードレーダーの探知範囲が1,000kmに達する場合、慶尚北道星州に配備されたサードレーダーで中国東北部地域の相当部分を探知することができる

駐韓米軍関係者はこれに対し、「1,000kmは教本に基づいた最大範囲であるだけであり、実際の星州のサードレーダーの有効探知範囲はこれより短い」とし「これさえもレーダーが地表面と5度以上の角度で配備されており、空に向かってビームを放射する点などを勘案すると、中国の地上施設の探知は不可能だ」とした。

一方、アメリカ国防総省は6日(現地時間)、サウジアラビアに対する150億ドル(約17兆2,500億ウォン)規模のサード販売契約を承認したと発表した。しかし、同日ロシア現地メディアはサウジがロシアの最新型地対空防空ミサイル『S-400』を4砲兵大隊分以上を約20億ドルで購入する予定だと報道した。アメリカの中東最大の友邦であるサウジがロシアとも“蜜月関係”を結ぼうとしているのだ。ミシェル・バルダンザ,アメリカ国防総省報道官は「共同の脅威に対応するには相互運用性の維持が重要だという点で(サウジの)S-400システム購入に懸念を持っている」と明らかにした。(機械翻訳 若干修正)
Strategic-Digest-2017---USFK1
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Strategic-Digest-2017---USFK18