(朝日新聞 2017/10/04)

 大阪市の吉村洋文市長が姉妹都市の米サンフランシスコ市に対し、旧日本軍の慰安婦像を市営公園に組み込むなら「姉妹都市関係は解消する」と発言した問題で、サンフランシスコ市のエドウィン・リー市長が吉村市長に書簡を送り、関係解消について「恥ずべきことだ」と批判した

 大阪市によると、書簡は2日付。大阪市は4日にメールで受信した。像はサンフランシスコ市の市営公園に隣接する土地に、地元の民間団体が9月22日に建てた。同市は今後、像のある土地を市営公園の一部にする方針。吉村氏は「慰安婦像が公有地に置かれるなら姉妹都市関係を見直さなければならない」との抗議文を29日付で送っていた。

 リー市長は返信の書簡で「姉妹都市が解消されれば、これまでに情熱を注いで友好の懸け橋を築いてきた両市の住民を傷つける。過去ではなく未来を見るべきだ」と記した。また、「選挙で選ばれた者として、批判を受けようとも、コミュニティーに応えるのが私の責務だ」と書いたものの、慰安婦像をどうするかは言及しなかった。

 吉村市長は4日、報道陣に「姉妹都市の関係は僕も続けたい。でも今なぜ、あえて慰安婦像を設置する必要があるのか。設置するなら、それ(関係継続)は無理だ」と述べ、姉妹都市解消を検討する考えに変わりはないことを表明した。

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(朝日新聞 2017/09/25)

 大阪市の吉村洋文市長は25日、姉妹都市の米サンフランシスコ市に建てられた旧日本軍の慰安婦像をめぐり、現地の市営公園に組み込まれれば「姉妹都市関係は解消する」と述べた。市役所で報道陣に語った。

 大阪市によると、像は今月22日にサンフランシスコ市の市営公園に隣接する土地に中国系米国人らの民間団体が建てた。同市は今後、像のある土地を取得して公園の一部にする方針。像の碑文に「数十万人の女性が性奴隷にされた」とあり、吉村氏は「日本政府の見解と違う。一方的な主張に基づく日本バッシング」と主張した今月中にも抗議の文書を送るという

 両市は1957年10月に姉妹都市になった。市民の語学交流や市長の相互訪問を続け、60周年を迎える来月にはサンフランシスコから市民の代表団が大阪市を訪問する予定だが、吉村氏は「サンフランシスコ市が市の意思として(慰安婦像を)受け入れるなら、笑顔で握手できる関係じゃない」と姉妹都市解消の可能性に言及した。

 サンフランシスコ市議会は2015年9月、慰安婦像の設置を支持する決議案を採択。橋下徹・前大阪市長と吉村氏はこれまで計5回、サンフランシスコ市に抗議の文書を送っている。(半田尚子)
(産経新聞 2017/09/25)

 大阪市の吉村洋文市長は25日、姉妹都市の米サンフランシスコ市の公園で中国系民間団体が慰安婦像や碑文を設置したことに関し、「サ市が団体から慰安婦像の寄贈を受け入れることになれば、姉妹都市の関係を解消する」と述べた。市役所で報道陣の質問に答えた。

 サ市での慰安婦像の設置をめぐっては、韓国系団体なども協力する形で市内の公園の展示スペースに今月22日に設置された。像はいわゆる「少女像」とは違い、背中合わせに立った女性3人が手をつないでいるデザイン。一方、サ市が承認した像の内容を説明する碑文では慰安婦を「性奴隷」と明記するなど、日本政府の見解と異なる内容が含まれている。

 展示スペースは今後、民間団体がサ市へ寄贈し、公有地になるとみられる。

 吉村氏は25日午前、松井一郎大阪府知事とともに8月に着任したハガティ米駐日大使と面会。会談の中で、松井氏はサ市の慰安婦像問題に不快感を示し、「慰安婦の問題は朝日新聞のフェイクニュースで世界に間違った情報が流れたものだ」とハガティ氏に説明。「誤った情報で両国の関係がうまく進まなくなることを懸念している」と強調した。

 吉村氏も「サ市の意思としてパブリックスペースに(慰安婦像が)設置されることになれば、姉妹都市の関係を根本から考え直さないといけない」と述べ、ハガティ氏からもサ市へ働きかけてもらえるよう要請した

 吉村氏は同日午後、市役所で記者団の取材に応じ、「平成27年に慰安婦問題に関する日韓合意がなされ、米も関与している。サ市が自治体として像の寄贈を受けるのであれば、姉妹都市の前提である信頼関係が崩れる」と述べた。

 すでに民間団体が像の除幕式を行っているうえ、サ市で「慰安婦の日」が制定されるなどしていることから、「危機感はワンランク上に上がっている」と語り、サ市が像の寄贈を受け入れることがあれば姉妹都市を解消する考えを示した。

 大阪市とサ市の姉妹都市提携は今年で60年目。節目を記念し、10月にはサ市のエドウィン・M・リー市長らが大阪市を訪問する予定となっている。


>選挙で選ばれた者として、批判を受けようとも、コミュニティーに応えるのが私の責務だ

吉村洋文市長が「私も」と堂々と言えるように応援があると良いですね。