(聯合ニュース 韓国語 2017/09/04)

北韓(以下、北朝鮮)が核実験という超大型挑発に出ると、在日コリアン(韓国国籍者+『朝鮮』国籍者)(韓国籍者+朝鮮籍者)が日本社会で『嫌韓』の雰囲気が広がるのではないか心配している
※聯合ニュースは『北韓』『韓半島』『韓民族』などのように『コリア』と訳されるようなものは『韓』としていますので、記事内の『嫌韓』も『嫌コリアン』の意味と思います。

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▲北朝鮮の核実験を伝える日本のテレビ
3日、日本,東京で市民が北朝鮮のこの日の核実験のニュースを報道する大型テレビの画面横を通りすぎている。2017.9.4
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▲北朝鮮の核実験をトップニュースで大々的に報道する日本新聞
日本主な新聞が4日朝刊で北朝鮮が敢行した第6次核実験をトップニュースで報道している。2017.9.4

『朝鮮総連』という本の著者である在日コリアンのキム・チャンジョン(金賛汀)氏(80)は4日、朝日新聞とのインタビューで「キム・ジョンウン(金正恩)が暴挙に出るたびに在日(コリアン)の生活は苦しくなる」とし、北朝鮮に対する日本の憎悪が膨らめば、犠牲になるのは在日コリアンと話した。

彼はそれと共に「北朝鮮が在日コリアンの生活を支えてくれることは全くなく、逆に足を引っ張られてばかり」とも話した。

在日コリアン2世である陶芸家チョンギマン(鄭ギ満)氏(58)は「北朝鮮のミサイル発射や核実験が相次げば、『朝鮮』という言葉が悪いイメージを持つようになる」とし「『在日』という言葉に憎しみが向けられないかと思い心配になる」と話した。

朝鮮学校の校長経験者のある男性は「朝鮮学校が日本政府の高校無償化対象から除外されたことが違法なのかを問う裁判の判決が近いうちにある予定だが(13日東京地裁)、北朝鮮の核実験が裁判に悪い影響を与えることになるかと思って心配になる」と明らかにした。

宿泊業に従事する60代の在日同胞は日本経済新聞に「嫌韓デモの影響で数年間、宿泊客数が減り、最近やっと以前の状況に戻った」としながら「北朝鮮の度重なる核実験で、再び在日コリアンに対する悪い印象が広がれば営業に否定的な影響が出る」と心配した。

大阪居住の在日同胞男性(80)は「ニュースを見た日本の若者の間で嫌韓の雰囲気が広がり、在日コリアンに非難がまき起こるか心配」と話した。

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▲『靖国反対』集会に対抗して嫌韓デモ行う日本右翼
韓国と日本の市民団体会員たちが12日、東京都千代田区一帯の靖国神社の前でロウソク行進を行う中、日本右翼団体の会員たちが戦犯旗である旭日旗を持って悪口を浴びせて集会を邪魔している。2017.8.12

実際、日本では今年に入り、北朝鮮の弾道ミサイル挑発が相次ぐ状況で嫌韓デモが続いている。

3日には在日朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の前で北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する怒りを在日コリアンに回して嫌韓集会をした右翼が、警察に暴行して逮捕されることも起きた。

産経新聞によれば、埼玉警察は朝鮮総連埼玉本部の前で嫌韓集会をして警察官を暴行した16歳と27歳の男性ら2人を逮捕した。

2人を含めた10人余りは、北朝鮮のミサイル発射に抗議する集会を開いた。彼らはスピーカーの音量を下げるよう要求した警察官に暴行したという。(機械翻訳 若干修正)


(朝日新聞 2017/09/04)

(略)■憎しみ増幅を懸念 在日コリアン

 「金正恩が暴挙に出るたびに在日の生活は苦しくなる」。在日朝鮮人2世で「朝鮮総連」の著作がある作家の金賛汀(キムチャンジョン)さん(80)はそう話す。北朝鮮に対する日本の憎悪が膨らめば、犠牲になるのは在日の人々だと感じている。「北朝鮮が在日の生活を支えてくれることは全くなく、逆に足を引っ張られてばかり」

 在日コリアン2世の陶芸家、鄭ギ満(チョンギマン)さん(58)も「北朝鮮のミサイル発射や核実験が相次げば、『朝鮮』という言葉が悪いイメージで語られ、『在日』と結びつき、憎しみが向けられないか」と心配する。

 東京朝鮮中高級学校の元生徒らが原告になり、高校授業料無償化の対象から除外されたことの是非を問う裁判の判決が13日、東京地裁で言い渡される。朝鮮学校の校長経験者の一人は「裁判官の心証に影響してしまわないか、不安がないわけではない」と漏らす。(略)
 「韓国の家族心配」在日コリアン 
(日本経済新聞 2017/09/04)

 「挑発はやめて」「韓国の家族が心配」。東京や大阪の在日コリアンからは不安の声が上がった。

 服飾の勉強の傍ら東京・新大久保の美容室でアルバイトをする男性(25)は韓国・釜山出身。母国で兵役に就く友人らを案じつつ「戦争が起きれば韓国にいる家族とも連絡が取れなくなる。挑発はやめてほしい」と訴えた。

 宿泊施設を経営する韓国人男性(67)は「ヘイトスピーチの影響で数年前に客足が落ち、ようやく最近戻ってきたばかり。北朝鮮の度重なる核実験で、再び悪い印象が広がれば商売に影響が出る」と不安を漏らす。

 料理店従業員の韓国人男性(31)は韓国に両親を残す。「核実験で事故でも起きれば、韓国にも被害が及ぶ」と危機感を募らせる。

 大阪市の韓国人男性(80)は「こんな実験に金を費やしても何にもならない。韓国と北朝鮮の対話がさらに遠のいてしまう」と憤る。「ニュースを見た日本の若い人たちが排斥を訴える動きに共感し、在日コリアンへの風当たりが強まるかもしれない」と案じた。