(ヘラルド経済 韓国語 2017/08/14)

-日本の侵略の象徴『神社』…韓国人観光客、奉納・祈願
-日本旅行客最大…一部『歴史認識不在』非難
-専門家「過去の歴史の正確な認識の中、文化体験を」

#.今年の夏休み期間、大阪城に観光で訪れた会社員ソ・ドゥウォン氏(32)は城の前に位置した豊国神社を見て回って心が苦しかった。まさに壬辰倭乱(文禄・慶長の役)を起こした豊臣秀吉を称えるために建立されたこの神社に奉納された絵馬(願い事をしたり、願いが叶ったお礼として言葉の代わりに神社や寺に奉納する馬の絵の額縁)のためだった。ここにある絵馬の中には、自分と家族の健康・就職・財物運はもちろん、南北統一などを願う内容がハングルで書かれたものが多かった。ソ氏は「罪のない数百万人の朝鮮良民を虐殺した豊臣を称える神社ということを正しく知らない韓国人観光客が絵馬を奉納するのはもちろん、神社の入り口に位置した豊臣の像を見て『素晴らしい』を連発して自撮りをすることも見てよいものではなかった」とし「単純に日本の風習だと安易に考えるより、歴史的な意味を正しく知って観光を楽しまなければならないと思う」と話した。

最近、日本を訪れる韓国人観光客数が歴代最高値を記録している中、過去の日本の韓半島(朝鮮半島)侵略を象徴する場所であることを正しく認識せずに、これを訪れる韓国人が多いことが分かった

72周年光復節を一日前にした14日、日本政府観光局(JNTO)によれば、今年1~6月に日本を訪問した韓国人は339万5,900人だ。前年同期比42.5%増加した数値で歴代最高値だ。韓国人は6月の一月だけで56万8,900人が日本を訪問し、全体外国人のうち最も多かった。この傾向が続けば、今年日本政府が目標にした韓国人観光客600万人誘致も早期に達成する見通しだ。

大阪の豊国神社のような事例は他の所でも簡単に探してみることができる。

福岡に位置した櫛田神社は、明成皇后を殺害する時に使われた『肥前刀』という刀が保管されたところで、韓国人には日帝侵略の痛い傷が残っている所だ。このような理由のために福岡を旅行する韓国人の多くがここを訪れている。だが、ここに刻まれた歴史を正しく把握しないまま絵馬を奉納したり、祈祷を捧げる韓国人も多い

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▲日本,福岡に位置した櫛田神社内の絵馬奉納場所。明成皇后を殺害するのに使われた『肥前刀』という刀が保管されたここには、自分と家族の健康・就職・財物運はもちろん、南北統一などを願う内容が込められた絵馬がいっぱいだった。[出処=読者提供]

去る2月に家族と一緒にここを訪れた大学院生ソン某氏(25)は「韓国国家代表選手に選抜されるようにしてほしいという願いが込められた絵馬がここに掛けられていた」とし「日本の風習を体験して本人の願いを祈ることは問題がないが、このような行動をしたところに込められている歴史的意味について一度くらい考えてみるべきであった」とした。

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▲日本,太宰府市の天満宮神社でもハングルで書かれた絵馬を簡単に見ることができた。

日本政府が、過去の帝国主義時代の侵略の歴史を縮小・隠蔽したり美化しようとする試みが続いており、日本を訪問する韓国人観光客が急速に増加している中、このような問題は今後さらに増える可能性が高いのが現実だ

東京を旅行する韓国人観光客の必須コースのように見なされる靖国神社の場合、依然として第2次世界大戦のA級戦犯を民間人犠牲者および強制徴用犠牲者とともに合祀し、あたかも彼らを戦争の被害者のように美化している。特に、神社境内に位置した戦争記念館『遊就館』では各種侵略戦争を聖戦に変身させ、南京虐殺を治安維持のための行為として美化することはもちろん、第2次世界大戦の責任を問う東京裁判を敗戦国に対する戦勝国の野蛮な復讐と歪曲している。

これに、日本帝国主義時代の強制徴用の歴史を意図的に隠している端島(軍艦島)も代表的な事例だ

このような状況について、フランス人ガブリエル氏(45)は「ダークツーリズムは加害者側が過去の過ちを事実そのままに表わし、これに対して徹底して反省する態度が基盤だが、日本国内の色々な観光地の場合、帝国主義時代の過ちをむしろ美化する行為を見せており、憂慮される」と話した。

ある市民団体関係者は「海外旅行の記念にした行動だと軽く見過ごしてしまうのは安易な態度」とし「過去の歴史や政治・外交的問題のために無条件に日本文化を排斥することも問題だが、過去の韓日関係についての正確な理解を基に観光を楽しむことは必須の姿勢」と強調した。(機械翻訳 若干修正)

2016年09月20日