(ソウル新聞 韓国語 2017/08/04)

ファン・ソンキ論説委員

日本の昨日の改閣で目につく人物が外相に起用された河野太郎(54)だ。第2次安倍政権発足(2012年12月)時から外相を務めてきた岸田文雄の留任が一時予想されたが、政治色が違う河野の要職抜擢は意外だ。父親は1993年の『河野談話』の主人公・河野洋平(80・官房長官・外相歴任)元衆議院議長だ。政治の世襲が活発な日本だが、父子が外相に起用された事例は珍しい。

大韓民国で自他共に認める、息子・河野を最もよく知る人がイ・ソングォン(李成権)(49・元日本神戸総領事)元議員だ彼は2001年、日本留学中に「日本の政治の中心を見たい」の一念で河野の議員事務所にあてもなく履歴書を送った。河野の面接に合格して私設秘書として2年1か月間、働いた

イ元議員の評価。「ジョージタウン大学留学、米下院議員インターンを経て国会議員になった後も外務委にずっと籍を置いてアメリカネットワークを構築してきた。韓国を大切にしなければならないという父親の意を継ぎ、私たちの政界とも緊密で、中東・アフリカ外交にも積極的な未来の指導者にふさわしい人だ。

16代総選挙直前に構成された『未来のための青年連帯』(未来連帯)と日本若手政治家の『未来を考える会』を繋いだのがイ・ソングォンだった。未来連帯のナム・ウォン・チョン(ナム・ギョンピル京畿知事、ウォン・ヒリョン済州知事、チョン・ビョングク議員)をはじめ、キム・ブギョム行政安全部長官、キム・ヨンチュン海洋水産部長官、ソン・ヨンギル議員などが河野の人脈だ。日本の敗戦後に生まれた若手政治家たちが韓国に本格的に関心を持つことになった2000年代初期、河野も韓国と縁を結び、今も私的にソウルに立ち寄っている

長男として父親に肝移植をしたことでも有名な河野父子は、頻繁に連絡をして1か月に数回会うという。孝行息子であるわけだ。河野洋平の長年の秘書であるコガカズオは「初めての入閣でないだけに息子のニュースを父親が淡々と見ているが、内心うれしいだろう」と伝えた。

河野外相が『河野談話』を出した河野洋平の息子だからと韓日関係を楽観するのは天真爛漫な考えだ。イ元議員は「安倍政権の外交政策の枠組みの中で管理することになるだろう」と見通した。コガ秘書の考えも違わない。彼は「自分の考えを推し進める性格なので、『河野太郎外交』を展開する過程で安倍とあつれきが生じかねない」と予想する。フィリピンでのアセアン地域フォーラム(ARF)(7日)で初の対面の可能性が高いカン・ギョンファ(康京和)外交部長官と河野外相。北核、慰安婦問題、シャトル外交復元のような懸案に対し、お互いが多くの期待をしないで会うのが上策であるだろう。(機械翻訳 若干修正)