(毎日経済 2017/04/17)

去る10日、日本の東京近郊の千葉県の大型ショッピングセンター「イオンモール」で「農心辛ラーメンの日」イベントが開かれた。日本の有名コメディアンが「ウマイ」と感嘆の声をあげながら辛ラーメンを試食しはじめるやいなや、地元の人が集まって製品を購入した。 

農心ジャパンはラーメン宗主国の日本を攻略するために、2010年から4月10日を「辛ラーメンの日」と定めてさまざまなプロモーションを展開してきた。英語の日本式発音でフォー(4)とト(10)を合わせた「フォト」が、辛いという意味の英語「ホット(Hot)」の発音と似ているということに着目した「デイマーケティング」(Day Marketing)だ。 

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▲農心(ノンシム)は東京の新宿スクエアで「辛ラーメンの日」イベントを開催し、通行人がラーメンを試食している。 [写真提供=農心]


2013年からはフードトラック「辛ラーメンキッチンカー」を運用し、日本列島の味覚を攻略している。毎年春から秋までの7ヶ月間を、日本の主要都市をめぐって辛ラーメンの辛さを伝えてきた。これまでこの「辛ラーメン伝道師」が日本全域を廻って展開した試食イベントは150回あまりで、移動距離だけでも10万キロメートルに達している。日本最南端の沖縄から最北端の北海道まで、約15回往復できる距離だ。さまざまな試食イベントをはじめとする積極的なマーケティングと、クセになりやすい辛さのおかげで、農心ジャパンは昨年は売上げ3980万ドル(約453億ウォン)を記録した。これは2015年の3065万ドル(約348億ウォン)よりも30%増えた数字だ。今年の目標は4700万ドル(約534億ウォン)をにらんでいる。 

農心の関係者は、「日本はラーメン宗主国という象徴性のために決して放棄できない市場」だとし、「日本に辛ラーメンを初めて輸出した1987年以来、ブランドパワーを育ててきた多様なマーケティング活動が最近の売上げ成長の基盤」だと説明した。 

農心だけでなくCJ第一製糖やハイト進路など、国内の食品各社は日本で善戦している。「高高度ミサイル防衛システム(THAAD/サード)」の爆風で中国市場で苦戦しているが、市場の多様化に突破口を求めている。一時、日本列島で反韓感情で売上げが停滞したが、最近になって回復傾向を見せている。国内のフランチャイズ「ソルビン(雪氷)」も最近、福岡の繁華街天神に2号店を出し、国産チキンブランドの「クンネチキン(クプネチキン)」は東京新宿に最初の店舗をオープンするなど、積極的に日本市場を攻略している。 

1981年に東京事務所を設立した農心は、韓国ラーメンのブランドを日本社会に根付けるために孤軍奮闘した結果、最近に実を結んでいる。東京と大阪などの大都市の代理店を通じて輸出していた農心は、2002年に販売法人農心ジャパンを設立し、日本市場に本格的に進出した。初期は販売網を確保するために注力した後、試食・販促活動を通じて消費者に親しみをこめて近付く戦略を立てた。農心ジャパンでよく売れる製品は辛ラーメン、プデチゲラーメン、ノグリ麺、辛ラーメンカップなどだ。 

CJ第一製糖の飲用酢「プティチェル美酢(ミチョ)」も、厳しい日本の消費者の味覚を攻略することに成功した製品だ。昨年、日本市場でのシェア10%台に進入した。日本は玄米を発酵して作った黒酢の本場という点から注目に値する。酢を水で割って飲む食文化の発達した日本の飲用酢市場の規模は約900億ウォン水準で、わが国の2倍以上だ。プティチェル美酢は2015年「美酢マスカット」と「美酢グリーンアップル」を日本で発売して人気を集めた。会社側は飲用酢でヨーグルトやカクテルなどを作れるレシピを提案したおかげで、コストコ(Costco)の店舗25ヶ所で販売されていると述べた。 

CJ第一製糖の「白雪焼き肉のたれ」も徹底した現地化戦略を通じ、日本の消費者に「ビビゴK-ソース」として好評を得ている。焼肉のたれ形態で日本に輸出し、最近の3年間で平均二桁以上の成長率を見せているというのが会社側の説明だ。 

眞露焼酎も日本の酒党をひきつけている。 1988年に設立された眞露ジャパンはピリッとする味で、昨年は売上げ1725億ウォンを記録した。 

国内フランチャイズも続々と日本の攻略に乗り出している。かき氷ブランド「ソルビン(雪氷)」は、昨年6月に東京原宿に1号店を出したことに続き、最近は福岡の繁華街天神に2号店を開いた。会社側は店の前に長蛇の列がでくるほどの人気を集めているという。国産チキンブランドのクンネチキンも最近、東京新宿に最初の店をオープンして、韓国「チメク」文化の伝授に乗り出した
※「チメク」文化:チキン+メクチュ(麦酒)の造語でフライドチキンとビールを一緒に食べること。