(統一日報 2017/03/15)

反逆勢力の増長への懸念増幅

 韓国の憲法裁判所は10日、朴槿惠大統領に対して罷免を言い渡した。この判決は国政空白の解消どころか、国政を混乱に落とした。憲法裁判所の審理過程や判決文の内容に疑問を呈する人も少なくない。在日韓国人の反応を聞いてみた

韓国のマスコミは正確な報道を

 中国の韓国に対する不当な干渉に抗議活動中の、アジアの自由を守る日韓会総務部長の盧淑姫さんは「弾劾結果は本当に胸が痛い。ネットTVなどを見ていて、弾劾は棄却されると思っていたが、これで左翼勢力が憲法裁判所まで脅し掌握したことがわかった。朴槿惠大統領が罷免された以上、自由民主主義守護と韓米日同盟強化に期待していくしかない。本国の動きを注視しながら活動していきたい」と話した。

朴大統領が罷免されたことにより、60日以内に大統領選挙が行われることになった。盧さんは「純粋に国を愛する太極旗勢力が集まって、野党の大統領候補と戦っていくことが課題だ。国を愛する人たちが一つになれば、十分に勝てる。今からが始まりだ。左翼勢力を権力から分離させるように圧力をかけていき、自由民主主義を守らなければならない。そうでなければ韓国は終わりだ」と指摘する。また中国と左翼勢力は、THAAD配備反対など同じような行動をしており、選挙では韓米日同盟が焦点になるとみる。

女性の立場から今回の弾劾結果について語るのは、在日韓国婦人会中央本部会長の朴善岳さん。朴さんは「弾劾の結果以前に、大統領が弾劾されたことは、女性の立場からショックと言うしかない。言葉に言い尽くせない複雑な気持ちだ。とにかく、大韓民国がいつまでも乱気流に流されることなく、正常化してほしい。成熟した民主国家になることを願っている」と韓国政治が安定化することを期待した。

さらに「私たちはニュースで韓国の政治や経済について知るしかない。韓国のマスコミには、的確なニュースを伝えてほしい」と述べ、「次期大統領選挙で誰が大統領になっても、祖国大韓民国と歩んでいくしかない」と話した。

民団宮城常任顧問の李根茁さんは「個人の思いはいろいろあるけれども、憲法裁判所の決定に従うしかない。ただ、気になる点は、北に対する姿勢。韓国が国際社会と一緒に進んでいけるのかどうかが問題だ。次の大統領には、国の発展と在日同胞の意をくんでくれる人がなってくれるといい」と期待した。

今回の弾劾結果と同時に北に対する韓国の姿勢を懸念する声も少なくない。

大阪の会社役員「韓国は今の憲法の下で民主化し、金日成の主体思想にかぶれた親北勢力が横行しだした。当時の学生の70~80%がその主体思想派だ。卒業して実社会に出た彼らが今、教師や労組で主要ポストにある。そうした流れのなかで、今回の弾劾決定をみるべきだ。金正恩との連邦制を主張する野党指導者らがこうした流れをつくった気がする。韓国は今後、ますます赤化状態になっていきそうで、まことに心配だ」と懸念を強める。

別の会社役員も「(弾劾結果は)残念というほかない。本国の機運が親北になびいていくのではないかと非常に心配だ。太極旗をもっと早く上げてほしかった。朴大統領は、国のために一生懸命やっていたと思うが、ある面、気の毒で仕方がない」と話した。

大阪の呉時宗さんは「民主化という大きな流れでみれば、民衆闘争の一つと言えるかもしれないが、一国の大統領が弾劾されるというのは、どこか容認できないものがある。北は大いに喜んでいるだろう。在日に対する姿勢が変わらなければいいが、駐日公館サイドも親北勢力になり、総連との関係が近くなれば、われわれ民団は、総連とどう向き合うのか」と心配していた。

一方で、民団中央本部の河政男事務総長は「弾劾の結果は、憲法裁判所が決めたことであり、一国民の我々がどうこう言うことではない。結果を受けて、それに従うだけで何かを発表するということはない」と説明した。


初の二代目大統領・初の女性大統領・初の弾劾罷免大統領・・・