(KBSニュース 韓国語 2017/03/14)

◇弾劾以後…日本の関心は『慰安婦合意』

韓国の大統領が弾劾・罷免されたことについて、日本側の内心は複雑に見えた。岸田外相は新政府とも良く過ごすことを望みながらも、既存の韓日政府間の合意は必ず履行しなければならない課題だと明らかにした。2015年にパク・クネ(朴槿恵)政府と合意した慰安婦問題の合意を念頭に置いた発言である。

現在、有力大統領候補の大半は、パク・クネ政府の慰安婦問題の合意について肯定的でない。性格が曖昧なお金10億円を出してすべての論議から抜け出したと信じている日本の立場では、この問題が最も気にかかるようである。

日本のマスコミも、慰安婦問題を中心に韓日関係が変化するかどうかに注目した。憲法裁判所の決定の詳しい内容、これまでの経過などについての説明は大同小異だったが、メディアの性向別に弾劾政局を眺める観点が様々だった。公営放送NHKは事実を中心に弾劾のニュースを伝えながら、パク前大統領支持者の反発と暴力事態を扱い、大統領候補が世論分裂の混乱を収拾できるかを追及されるだろうと見通した。

◇保守新聞、弾劾に不満…“反日左派政権”予告編と見る

新聞は理念的性向によって全く別の観点で見た。新聞社の編集意図があらわれる記事の題名を中心に見てみよう

弾劾翌日の11日。最も極端な右翼の声を代弁してきた産経新聞の題名が扇情的である〈韓国の希望 悪夢に〉、〈分裂・混乱 新政権へ負の遺産〉の題名と共にパク前大統領支持者のデモの様子を載せた。

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ソウル支局長の記事の題名は〈国民情緒に翻弄された〉。専門家の分析文の題名は〈憲法裁判所、国益に反する判断〉。大統領選挙関連の記事の題名は〈左派・文氏が支持率独走〉。ここに反日色が濃厚な候補という説明を加えた。

12日、弾劾賛否集会と関連して、〈ソウル分断 南北対立の縮図〉と主張した。13日、左派系候補は韓日軍事情報保護協定とサードの韓国配備に疑問を持っていると主張した。

産経はセウォル号沈没当時、パク前大統領の行跡に疑問を提起して『虚偽事実』を掲載した疑いが認められたが、言論の自由の名で処罰は逃れた新聞である。

政府寄りの保守性向として挙げられる読売新聞の11日付。国際部次長の記事の題名は〈危険な韓国型民主主義〉。〈5月の大統領選挙では反日親北朝鮮の左派系野党前代表の勝利が有力視〉と言いながら、『左派政権』が誕生すれば司法府が『反日ポピュリズム』側で判断しないかという懸念を示した。

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支持率は『左派ムン・ジェイン(文在寅)が優位を見せる中、『保守ファン・ギョアン(黄教案)『左派アン・ヒジョン(安煕正)『左派イ・ジェミョン(李在明)『中道左派アン・チョルス(安哲秀)の順だと紹介した。〈パク前大統領支持者一部暴徒化〉、〈日韓合意と安保に暗雲〉の題名も目につく。

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12日の社説は〈司法(府)の行き過ぎた政治(的)決定か〉という題名を付けた。13日にはパク前大統領の声明の全文を紹介しながら、〈パク前大統領 検察に対決姿勢〉と書いた。また、韓国内の分裂の懸念が広がると分析した

◇中道新聞、理念的に距離置いて韓日関係を懸念する

経済新聞の日本経済の11日付。〈民心、司法動かす〉と大きな見出しを掲載した。『革新派ムン・ジェイン』が支持率首位を走る中、『革新派アン・ヒジョン』『中道アン・チョルス』『保守派ファン・ギョアン』『革新派イ・ジェミョン』などが後を追うと紹介した。『左派』という用語は見られない

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12日付社説では、野党勢力が韓日慰安婦問題合意の再交渉論を煽っているとしながら両国関係の悪化を懸念した。13日付で、パク前大統領が罷免に不服を示唆したと報道した。

相対的に中道性向に分類される毎日新聞の11日付。慰安婦問題をめぐり韓日合意履行に難しさが増すと予想した。〈パク前大統領支持派暴徒化〉で2人が死亡したというニュースも伝えた。一部デモ隊が〈罷免に反発〉して〈憲法裁判所を破壊しよう〉としたという内容も扱った。社説は〈挫折乗り越え安定望む〉としながら〈日韓合意の維持が重要だと強調〉した。

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12日付では〈パク前大統領出国禁止検討〉のニュースと共に〈ムン・ジェインのスローガンは「親日清算」〉と紹介した。13日付では〈真実は必ず明らかになる〉というパク前大統領の声明の内容も伝えた。

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◇進歩新聞、弾劾を民主主義進歩の観点で見る

相対的に進歩性向に分類される朝日新聞の11日付。憲法裁判所の決定を紹介しながら〈「国民裏切り」パク前大統領を指弾〉と見出しを掲載している。〈チェ・スンシルの私益追求助けた〉という裁判所の判断を大きく扱いながらも、やはり慰安婦合意の再交渉を要求する韓国世論を紹介して懸念を示したした。

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12日付の社説を通じて、今回の弾劾は〈大統領の地位と権限乱用した〉行為などが認定されたためだと明らかにした。また〈市民の抗議が拡大したのはパク・クネ政権の数年間の不平等の問題〉が露呈したためだと診断した。〈「ヘル朝鮮」という言葉が飛び交うのは、貧富の格差の深化、入試戦争の過熱、青年の高失業率など希望の見いだせない社会を表現したもの〉と指摘した。

特に、〈民衆の圧倒的な行動が「絶対権力」といわれた大統領の交代をもたらしたのは、韓国型民主主義のひとつの到達点として歴史に残るだろう〉と評価した。〈韓国は今回の弾劾を通じて統治システムの見直しをする機会を持つようになるだろう〉(朝日では「機会ととらえるべきだろう。」)との見方もした。

〈ムン・ジェイン支持率独走〉としながら大統領選挙本格化のニュースを伝えたが、(理念)性向の分類が興味深いです。〈進歩(革新)系 ムン・ジェイン、アン・ヒジョン、イ・ジェミョン、アン・チョルス〉、〈保守系 ファン・ギョアン、ユ・スンミン、ナム・ギョンピル〉と分類した。韓国でしばしば『色彩論』につながる『左派、右派』の分類を避けているということがわかる

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最も進歩的に分類される東京新聞の11日付。記事の量は相対的に少ない方だった。憲法裁判所の発表内容と共に〈革新系 ムン・ジェイン独走〉を大きく扱った。〈革新系 ムン・ジェイン、アン・ヒジョン、イ・ジェミョン〉、〈中道 アン・チョルス〉、〈保守系 ファン・ギョアン〉と分類した。やはり『左派』という表現は見られない

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12日付の社説の題名は〈民主政治を立て直す時〉である。法治主義を徹底することを強調しながら、外交と安保の不安解消努力を要請した。13日付で、支持者の『弾劾無効』連呼の中の退去のニュースと共に、〈罷免決定に不服〉したという題名を大きく扱った。

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保守性向であるほど『混乱』と『副作用』の観点で、改革性向であるほど『民主主義』と『発展』の観点で弾劾政局を眺めているということがわかる。新聞が駆使する語彙と修辞法、紙面と写真配置などを注意深く見れば、根本理念および政派的観点をほぼ把握することができる。政派的立場により右往左往の大騒ぎをする日本メディアの論調は参考資料に過ぎず、判断の根拠になってはならないという意味である。この点はアメリカなど他の国のマスコミの報道についても同じことである。(機械翻訳 若干修正)