(KBSニュース 韓国語 2017/03/07)

アメリカ,カリフォルニア州ロサンゼルス郡北側にグレンデール市があります。アニメ『シュレック』を作ったドリームワークス社がある都市です。人口20万人のこの都市にも平和の少女像があります。グレンデール市庁から8百メートル、歩いて10分で行くことができる市内中心街に少女像が設置されています。グーグルでも検索できます。グーグルマップやアースでアメリカ,グレンデールの韓国少女像(Korean comfort women statue, Glendale CA)を検索すれば正確な位置を確認することができます

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▲グーグルアースに出てくるグレンデール市平和の少女像

■カリフォルニアの公共の敷地に設置された少女像...「教育的効果も大きい」

グレンデール市の少女像は、韓国人社会とグレンデール市議会などの努力で設置されました。去る2013年3月、グレンデール市議会は市会議員4人が賛否討論を行った後、採決を行い賛成3票で公共の敷地に日本軍慰安婦キリム碑の設置を許可することに議決しました。当時、ラウラ・フリードマン(Laura Friedman)グレンデール市会議員は「このような種類のキリム碑はアメリカ西部に初めてで、西部に暮らす人々に悲劇的な日本軍慰安婦問題の真実を知らせることはもちろん、教育的効果も収めること」と話しました。

4か月後の2013年7月、グレンデール市には日本軍慰安婦の惨状を全世界に告発する『平和の少女像』が設置されました。ソウルの日本大使館前の少女像が公共造形物として正式に登録されていないため大学生が昼夜で少女像を守る現実に、太平洋を渡ったカリフォルニア州グレンデール市では市議会の支援の中に平和の少女像が設置されたのです。

少女像とともに碑文も設置されました。ここには〈1932年から1945年の間に韓国と中国、台湾、日本、フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシア、東ティモール、インドネシアの故郷から連行され、日本帝国主義の軍隊の強要で性奴隷として働かなければならなかった20万人以上のアジアとオランダ女性を記憶し...〉と記されています。

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▲グレンデール市の平和の少女像

■日系団体、「少女像撤去しろ」訴訟...1審も敗け、2審も敗けたが...

カリフォルニアに平和の少女像が設置されると日系団体は激しく反発しました。日系アメリカ人と日系団体である『歴史の真実を求める世界連合会』(GAHT, The Global Alliance for Historical Truth)は、アメリカ,カリフォルニア州グレンデール市に設置された少女像を撤去するとして、2014年2月、ロサンゼルス(LA)連邦地方裁判所に少女像撤去訴訟を提起しました。これらはグレンデール市が少女像を設置し、慰安婦問題という論争的で政治的に敏感な国際問題で一方の肩を持つものであると主張しました。アメリカ憲法によれば、外交は連邦政府の権限であるが結果的にカリフォルニアの一地方自治体であるグレンデール市が外交問題に介入したということです

アメリカの裁判所はこれらの主張を受け入れなかったです。これらは同年8月に敗訴しました。日系アメリカ人と日系団体は引き続きカリフォルニア州第9連邦控訴裁判所に控訴しました。これらは昨年12月、再び敗訴の判決を受けました。

控訴裁判所は、アメリカ憲法が地方自治体である市が外交問題に介入することについて制限を設けていることは確かだが、グレンデール市が平和の少女像を設置したことによって、このような制限を逸脱した行為をしたのではないと明らかにしました。グレンデール市の少女像がアメリカの法規に違反していないと判決したのです。だが、日系アメリカ人と日系団体である『歴史の真実を求める世界連合会』(GAHT)は、これに再び不服として去る1月に上訴しました。グレンデール市の少女像を撤去しなければならないという主張をアメリカ連邦最高裁判所に引っ張って行ったのです

■日本政府、アメリカ連邦最高裁判所に意見書提出...'少女像はならない'

日系アメリカ人と日系団体が続けて敗訴した訴訟に日本政府も割り込みました。日本政府は去る2月、日系アメリカ人と日系団体のグレンデール市『平和の少女像』撤去訴訟と関連し、これらの主張を支持するという内容の16ページの長文の意見書をアメリカ連邦最高裁判所に提出しました

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▲日本政府がアメリカ連邦最高裁判所に提出した意見書。カリフォルニア州グレンデール市の少女像は撤去されなければならないという意見を明らかにしている。

データジャーナリズムチームは、日本政府がアメリカ連邦最高裁判所に提出した意見書を入手して分析しました。日本政府がどのような論理でどんな内容を主張したのか調べました。

日本政府は、アメリカ連邦最高裁判所に提出した意見書で、アメリカ連邦政府も『慰安婦』問題解決のために外交的努力をしてきたとし、アメリカ連邦政府はこの懸案と関連して刺激的な言葉を自制してきたと明らかにしました。引き続き『慰安婦』問題は論争的で政治的に敏感な事案であると主張をし、グレンデール市に少女像が設置されると日本の高官が直ちに懸念を示したとも明らかにしました

『慰安婦』問題は外交問題で、少女像もこれの延長線上にある問題なのに、自治体であるカリフォルニア州のグレンデール市が少女像を設置してアメリカ連邦政府の権限である外交問題に介入したという既存の主張を再び展開したのです。また、グレンデール市の少女像横の碑文に表記されたように20万人の女性が性奴隷として働かされた事実と関連しては、これを裏付ける証拠がないという主張をしました。

■日本政府の意見書を見ると...「2015年のパク・クネ政府・安倍政府の合意精神に外れる」と主張

日本政府はそれとともに、2015年12月のパク・クネ(朴槿恵)政府と安倍政府の韓日合意を取り上げました。アメリカ政府の支援の下に締結された2015年韓日合意は、最終的かつ不可逆的な合意としながら、グレンデール少女像は慰安婦問題に対する日本の外交的努力に障害となっていると主張し、この合意で両国は慰安婦問題について互いに非難や批判を自制することにしたと述べました

2015年12月28日、外交部(省に相当)は、韓日外交長官(外相)会談の結果を発表し、〈韓国政府は、今般日本政府が表明した措置が着実に実施されるとの前提で、日本政府とともに、今後、国連など国際社会において、本問題について互いに非難・批判することを自制する。〉と明らかにしたが、この部分を根拠にグレンデール少女像が2015年の韓日合意の精神に外れ、韓日合意を順調に履行することにも障害になるという主張をしたのです。日本政府は意見書で、日本はアメリカの重要な友邦だと明らかにしたりもしました。

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▲日本政府がアメリカ連邦最高裁判所に提出した意見書の3ページに、カリフォルニア州グレンデール市の少女像が2015年の韓日『慰安婦』合意の精神に外れるものであると主張している。

■日本政府はアメリカ連邦最高裁判所に意見書まで出すが...外交部「関与するのは望ましくない」

これに対して外交部関係者は、グレンデール少女像を撤去するのが正しいという日本政府の意見書提出と関連して、「本件はアメリカ連邦政府と地方政府間の権限の問題に関する法的争点に関連した事案と聞いており、これにより、アメリカ司法府で判断する事案と見ている」と述べました。これと共に「『慰安婦問題』を戦時の女性の普遍的な人権問題として、歴史の教訓として賛えようとする該当地域と市民団体の自発的な動きに外交的に関与するのは望ましくないと思う」というのが政府の立場だと明らかにしました

日本は政府が出てグレンデール市の少女像をなくすためにアメリカ連邦最高裁判所に16ページの意見書まで提出しているのに、韓国政府は該当地域と市民団体のことであるとして一歩退いているわけです

■アメリカ,アトランタの少女像設置霧散...日本の圧力?

こうした中、アメリカ,アトランタの平和の少女像建立委員会(以下、建立委)は、去る2日、アトランタ国立民権人権センター(National Center for Civil and Human Rights)から「先月、建立委と締結した少女像設置に関する約定を履行できなくなった」という内容を書面で通知されたと明らかにしました。

民権人権センターは、約定不履行の理由として「本来の設計と違った造形物を民権センターの外部に設置できないという方針がある」という定款を挙げました。建立委は昨年9月、民権人権センターと交渉を始め、12月に民権センター運営委員会の少女像設置について書面で許可を受けました。だが、建立委の少女像設置発表後、駐アトランタ日本総領事はアトランタ商工会議所と民権人権センター、アトランタ市庁関係者を相次いで面談したことが分かりました。建立委のヘレン・キム・ホ弁護士は「ほんの十日余り前に少女像建立の妨害工作に接した」としながら“見えない手”の干渉の可能性を示唆しました。だが、建立委は建立費用の用意も目標値にほとんど到達したとし、必ず他の場所に少女像を設置すると述べ、孤独な戦いになってもあきらめないという意向を明らかにしました。(機械翻訳 若干修正)


「少女像見ましたか?①」は↓
2017年02月24日
「少女像見ましたか?②」は↓
2017年03月02日
「少女像見ましたか?③」は↓
2017年03月03日