(朝鮮日報 2017/03/03)

 ソウル市が先月28日、ソウル市庁前広場に1月21日から40張り余りのテントを設置している太極旗集会の関係者7人に対し、集会デモ法違反や公務執行妨害などで警察に告発していたことが最近明らかになった。ところがソウル市は、ソウル市庁前広場から目と鼻の先にある光化門広場で960日以上にわたり70張りものテントを設置しているセウォル号関連の団体や、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の弾劾を求めるキャンドル集会関係者が設置したテントについては何の措置も取らず放置している。このようなソウル市の対応は公平性に大きな問題があると言わざるを得ない。

 指摘を受けたソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は2日「キャンドル集会は不正な権力に対する国民の怒りが示されたものだが、弾劾に反対する集会は正義のない権力を擁護しているから」とコメントし「光化門のテントは合法だがソウル広場のテントは違法」と主張したのだ。ソウル市の担当職員も「光化門広場のテントは単なる無断占拠だが、ソウル広場の弾劾反対テントは国内に激しい対立をもたらしているため事情は異なる」と説明した。朴市長もこの職員も自分たちの言い分に筋が通っていないことくらい理解しているはずだ。

 市民に迷惑を掛けていることや違法性という点では、太極旗集会のテントとセウォル号・キャンドル集会のテントとの間に何ら違いはない。違いがあるとすれば、セウォル号関連のテントは960日にわたり70張りのテントを設置しているが、太極旗集会側はこれが40日と40張りという点くらいだ。だとすればセウォル号関連の側の方が違法性という点ではより大きな問題があるだろう。朴市長は次の大統領選挙への出馬は取りやめたようだが、自治体のトップという地位にあるなら法律や公平性を重視して施策に取り組むべきだ。今回のように誰が考えても偏ったことをしているようでは、国内に激しい対立をもたらしているのは他でもない「ソウル市長室」ということになる。


さすがですね。左派政権になったら、さらに露骨になるんでしょうね。

 朴元淳 (ウィキペディア)

朴元淳(パク・ウォンスン、박원순、1956年3月26日-)は、大韓民国の弁護士、社会運動家。ソウル特別市長(2011年10月27日-)。

韓国の代表な市民運動団体である「参与連帯」の創設に関与、同連帯において執行委員及び運営委員を務めたほか、政策シンクタンク「希望製作所」理事なども務めた。2000年12月の女性国際戦犯法廷(民衆法廷)では、韓国代表の検事として昭和天皇を10万人以上の韓国人女性を日本軍慰安婦として強制連行・虐待した罪で起訴している

2016年12月08日