(The Huffington Post 2016/12/24)

中国・上海市内で12月21日、東京・お台場の温浴施設「大江戸温泉物語」と同じ名前の施設がオープンした。しかし、日本の会社は「一切関係がない」とコメントを発表。上海の施設側は、ブランドの使用許可を得ているなどと反論したが、日本側は、「公開された関係書類は、我が社が発行したものではない」とハフィントンポストにコメントした。

問題となっているのは、上海市郊外の宝山地区に試験的にオープンした施設で、入浴施設の他、リラックスルームや屋台などを備え、日本の施設そっくりの内容だと宣伝している。

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▲上海の大江戸温泉物語のWechatより

中国で急成長しているLINEのようなアプリ「Wechat」の同社の公式認証アカウントでは、AKB48が出演する日本の施設のCM動画を投稿。「元気になれる施設」「おいしい料理もお見逃しなく!」などとアピールしていた。

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▲上海の大江戸温泉物語のWechatより

しかし、日本の会社は12月22日、「現在のところ、弊社が運営する施設は日本国内に限られており、かつ、弊社は海外において『大江戸温泉物語』の名称を含む法人等を設立しておらず、また、海外のいかなる企業・団体とも資本提携・業務提携等を行っておりません」とのコメントを発表。「一切関係がございませんので、十分にご注意ください」などと述べていた。

これに対して上海側は23日、Wechatで反論。日本の施設の名前が書かれた公認証明書の画像を投稿した。そこには次のような内容が書かれている。

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▲上海の大江戸温泉物語のWechatより

さらに、上海側は「声明書」も公開。NHKニュースによると、上海側は日本側の東京の温浴施設に職員を研修で派遣したこともあると主張しており、日本の会社に対して、直ちに誤った内容を訂正するよう求めているという

これら書類について、日本側の広報担当者はハフィントンポストに「我が社が発行したものではない」と話した。公認証明書に押されている社判も、同社のものではないという。関連書類に表示された日付などについては、「現在のところわからない」と話した。日本側は今後、弁護士などと対応を協議する。


中国企業が開き直っているのか、誰かに騙されたのかは分かりませんが、今後、名前を変えて何事もなかったように運営するか、「これを機会に提携しよう」と言ってくるのかな。

 外資系ファンド企業ですから、日本企業のように甘くないでしょうが、条件さえ整えば正式に『上海・大江戸温泉物語』になるかも知れないですね。


(日本経済新聞 2015/2/13)

 米大手投資ファンドのベインキャピタルは12日、「お台場大江戸温泉物語」(東京・江東)など全国29カ所で温泉旅館や温浴施設を運営する大江戸温泉ホールディングスを買収することを決めた。負債を含む買収総額は約500億円。訪日外国人観光客が増え、温泉旅館への需要が拡大すると判断。出店増などで企業価値を高め、将来の株式上場を目指す。

 ベインキャピタルは3月中旬をメドに、大江戸温泉の橋本浩社長(キョウデン最高顧問)と一族から全株式を取得する。橋本氏は都内や大阪で日帰り温泉施設を運営するほか、2007年からは栃木県日光市の「鬼怒川観光ホテル」など有名温泉地で温泉旅館を買収。グループ企業を増やしてきた。ベインキャピタルに全株式を譲渡し大江戸温泉の経営からは退く。

 ベインキャピタルは世界で約750億ドル(約9兆円)を運用する米国の大手投資会社。日本ではファミリーレストラン大手のすかいらーくを11年に買収し、経営を立て直したうえで14年に株式を再上場した実績がある。

 大江戸温泉の15年2月期の売上高は前期比10%増の353億円の見通し。ベインキャピタルは大江戸温泉が店舗を持たない九州地区をはじめ新規出店の余地が大きいとみており、後継者不足に悩む温泉旅館などの買収も視野に全国でチェーン拡大を加速する。


ベインキャピタルは、断るか、「ぜひ日本の温泉に行ってみたいアル」と言われるくらいの“質”を要求してほしいですね。


2010年12月22日
なんちゃってガンダム? そんなもの知らないアル!