(聯合ニュース 韓国語 2016/12/12)

オーストラリアにとって韓国は4大貿易国になるほど重要な国になったが、オーストラリアの学生の教材では韓国の内容が非常に貧弱で、オーストラリア社会内の韓国の認知度不十分にも影響を及ぼしているという報告書が出てきた。

駐シドニー韓国教育院(院長カン・スファン)が最近、歴史と地理などオーストラリア中高生用教科書(教材)を分析して12日に公開した調査報告書によれば、これらの教材は韓国の発展の姿などの現実に追いついておらず、韓国の地位が十分に反映されていないことが明らかになった。

今回の調査は、オーストラリアの4つの州の多数のハイスクール(中高校過程)で使用されている教材合計26種と事例分析1種の全27種を対象に行われた。これらは歴史9種、歴史・地理4種、地理9種、経済3種などである。

歴史教材の場合、韓国を単独で記述した内容を見つけるのが難しいだけでなく、時々見つけても中国や日本など他国の歴史を扱う過程で国名のみ言及される程度であった。

具体的には、韓国を通じて日本に儒教と仏教が紹介されたとか、冷戦を扱いながら紛争の一つとして朝鮮戦争に言及する形だった

9年生(中学校3学年)~10年生(高校1学年)対象のある歴史教材には、韓国が数百年間、中国の『属国』(vassal state)という表現まであった

地理教材の場合、歴史教材よりは韓国についての言及が多かったが、2000年代中盤に発刊されたものをそのまま使用しており、韓国の発展の姿やより一層身近になった韓国-オーストラリアの関係を適切に反映していなかった。

また、歴史も地理も教材のほぼすべてで東海は『日本海』と表記されている

韓国の内容がほとんど目につかない中、歴史と地理の教材各1種には、デジタル技術の発達と共に歌手サイが『カンナムスタイル』で全世界的に高い人気を集めたという内容が紹介された

報告書作成者であるニューサウスウェールズ大学(UNSW)大学院のキム・ヨンミ、イ・グンジュ研究員は「歴史は言うまでもなく、教科全般で中国と日本より韓国の内容がとても不足している」とし、韓国とオーストラリア間の経済関係などと韓国文化の世界化を考慮して韓国の分量をもう少し増やす必要があると指摘した

報告書は、韓国の内容が絶対的に不足していることに関しては連邦政府の教育過程ガイドライン(指針)を指目した。

イ・グンジュ研究員は「オーストラリアの教科書制度は自由発行制で、学校や教師が教科課程に合わせて出版されたいくつかの教材の中から自律的に採択し、教材と一緒に様々な参考書とオンライン資料などを活用して教える」と述べた。

イ研究員は引き続き、教師たちが主に連邦政府教育省で用意した教育過程指針を受け入れているが、これには中国や日本とは違い、韓国に対する言及がなく、学校で韓国に対する授業が行われていないと説明した

カン・スファン教育院長は「韓国に対する内容が地位に比べてあまり少ない」とし「新学期が始まる来年初めには連邦教育省と教材出版社に韓国紹介資料とともに改善を要求する書簡を送る計画」と述べた。

今回の報告書は、外交部(省に相当)が行っている『外国教科書内の韓国の発展の姿の記述拡大』事業の支援を受けて行われた。(機械翻訳 若干修正)

jdfuglytilt