（聯合ニュース 韓国語 2016/08/20）
遺族の嗚咽の中、256人の遺品箱・机とイス・黒板など移送
20～21日に移転作業…45日間の再現過程経て、10月公開予定
「ドン、ドゥドゥンドゥドゥン～ ドン、ドゥドゥンドゥドゥン～」
20日午後3時23分頃、プンムルペ（伝統楽器による演奏。「農楽」とも）の太鼓の音に合わせて京畿道安山市の檀園高『記憶教室（存置く教室）』の個人遺品と本・イスなどが住み慣れたキャンパスを出た。
犠牲者の個人遺品箱を一つずつ持った遺族と知人、ボランティアメンバーは白い帽子にズボンを履いて、腕には路祭の時に鳴らす鐘を連想させる音を出す風磬ブレスレットを付けて一クラスずつ長い隊列を成した。
大型旗を前面に掲げた隊列が動くと制服を着た檀園高1～3年生の生徒20人余りが両側に並んで先輩たちの遺品を見送った。
移送物品を積んだ車両は個人遺品箱を持った移送者らの後に続いた。
移送行列は30分後に1.3km離れた安山教育庁の別館に到着した。車に載せられた記憶物品は直ちに指定された該当教室の位置へ移された。
セウォル号惨事当時に2年生の生徒たちが使っていた檀園高の記憶教室臨時移転作業はこのように行われた。
移転作業は当初、この日の午前に始まる予定だった。
だが、『4・16家族協議会』が移転される安山教育庁内の記憶教室の運営管理計画の樹立と遺品保存スペースが不十分だとし、京畿道教育長の解決策の約束を要求し、午前9時20分から1時間余りの間、イ・ジェジョン教育長と協議を行ったために多少遅れた。
双方は協議で、遺品保存スペースの円満な確保、移転後の記憶教室の運営管理計画を道教育庁が積極的に支援することで合意を導き出し、昼12時頃から移転作業に入った。
陣痛を繰り返した記憶教室移転は、2014年4月16日のセウォル号惨事後、2年4か月余り、惨事発生858日目に実行された。
昼12時、遺族とボランティアメンバーは3階の1組の教室の個人遺品を1階ロビーに移し、キリスト教・天道教・仏教・円仏教ら4つの宗団主管の宗教儀礼しながら教室移転の開始を知らせた。
一番最初に3階の記憶教室6教室（1～6組）の遺品保存箱が教室の外に移された。箱ごとに犠牲者の名札を付けて移転過程で遺品が毀損されたり混ざらないようにした。
引き続き、犠牲になった子供たちが使い慣れた本・イスなどが包装された箱が1階に移され、6台の塔車（箱付きトラック）に組ごとに分けて載せられた。
移転過程が進行される間、遺族と席を一緒にした市民は嗚咽した。
移転する遺品などを教室の外に移して車に載せる過程が3時間余りで終わると、キャンパスは移送者と車両で長い隊列を成した。
個人遺品箱の移送では256人が出発した。これは檀園高の犠牲者262人のうち未収拾の生徒4人と教師2人を除いた死亡が公式確認された犠牲者を意味する。
未収拾犠牲者の物品は檀園高に残った。
移送対象物品は、生徒用机358台、生徒用イス363脚、立ち机26台、教務室イス11脚、教室教卓10台、教務室机12台などである。
移転作業は21日まで二日に渡って行われる。
初日は1～10組の教室・教務室の個人遺品、机、イス、教卓などが運ばれ、21日に黒板、掲示板、テレビ、ロッカーなどの物品が運ばれる。
安山教育庁に移された記憶物品と記憶教室は、45日の日程で再現作業が行われる予定だ。これに伴い、再現された記憶教室は来る10月中旬以降、一般に公開される見込みである。
※最終的には、檀園高近隣に建てられる『4・16安全教育施設』（地上4階・地下1階。2018年9月竣工予定）に移転
※最終的には、檀園高近隣に建てられる『4・16安全教育施設』（地上4階・地下1階。2018年9月竣工予定）に移転
移転作業が行われるまで繰り返された陣痛は終盤まで続いた。
遺族側が、安山教育庁の別館に用意された記憶教室運営管理計画の樹立と移転後の遺品保存スペースが不十分だとし、解決策を要求し、イ・ジェジョン京畿道教育長の約束を受けるまで協議を行ったために3時間近く移転手続き開始が遅れた。
本・イスを包装した箱を車に載せるために準備した塔車6台のうち1台の車両のバックドアに『移徙』（引っ越し、転居の意）の字が部分的に露出していたのを見た遺族が「私達の子供たちは荷物か」と抗議し、物品を載せる作業が1時間ほど中断したりした。
白い紙を字に貼って覆うことにして問題は解決された。
ある遺族は、記憶教室から遺品と物品を除くのに檀園高校長が申し訳ないという一言もないとし、学校側に抗議した。
遺族のこのような抗議と高聲は移転の手続きが進行される途中、檀園高のキャンパスから時々出てきた。（機械翻訳 若干修正）
