(ニューシス 韓国語 2016/07/11)

気象・宇宙気象観測用『千里眼2A号』…2018年5月打ち上げ
海洋・環境観測用『千里眼2B号』…2019年3月打ち上げ

去る1日,大田市儒城区にある航空宇宙研究院の衛星試験棟。国内2番目の静止軌道衛星『千里眼2号』の開発が行われている現場だ。

NISI20160710_0011903648_web

NISI20160710_0011903657_web

▲去る1日午後、大田市儒城区の韓国航空宇宙研究院の大型衛星組み立て室で研究員が静止軌道複合衛星『千里眼2号』の組み立ておよび試験をしている。

10人余りの研究員が髪の毛の先からつま先まで防塵服を着て、作業場テーブルの上で千里眼2号本体の電力を生成して配分する電力計部品をテストしている。国内唯一の人工衛星組み立て施設である衛星試験棟に入るためにこれら研究員は毎回防塵服で全身を覆った後、強い風でホコリを落とす『エアーシャワー』をする。

数年間、宇宙空間で任務を遂行する衛星には小さなホコリさえ許されないためだ。これだけでなく常時的に清塵施設を稼動してホコリの発生を最小限に抑えている。

衛星部品の組み立ての中間段階ごとに極限の宇宙状況を再現した点検が数千回ずつ行われるところも、まさにこの衛星試験棟である。宇宙に打ち上げられるときに発生する膨大な振動と音に耐えられるかを点検する加振機、太陽が照らす所とそうではないところの温度差(-180~+120度)に負けないかをチェックする熱真空試験部屋など、世界6~7位圏の人工衛星開発技術力を有する国の衛星技術の搖籃らしく、様々先端施設が整っている。

我が国は1996年に国の宇宙開発計画である『宇宙開発中長期基本計画』を初めて確立し、先進国より50年ほど遅れて宇宙事業に飛び込んだ後、今では“先進国型衛星”といえる静止軌道衛星の国産化率を段階的に高め、宇宙強国の夢の実現を早めている。

先立って我が国は2010年6月、通信・海洋・気象観測用である『千里眼衛星1号』を打ち上げ、アメリカ、ヨーロッパ、日本、インド、中国、ロシアに続き世界で7番目の静止軌道衛星保有国になった

国内で開発された初の静止軌道衛星と呼ばれるが、フランスの商業衛星企業『アストリアム』(Astrium)と共同で開発して『メイド・イン・コリア』(made in Korea)というには無理がある

◇1号とは違いすべての技術責任を負う…核心技術自立化の意義

合計7200億ウォンの大規模開発費が投入された千里眼衛星2号は、2011年7月から開発を始め、去る5月に設計を終えて総組み立ておよび試験段階に入った

千里眼衛星2号は、核心技術の開発自立度を一次元さらに引き上げたのが特徴だ。航宇研イ・サンリュル静止軌道複合衛星事業団長は「現在、最も力を入れて開発している千里眼衛星2号は1号とは異なり、私たちが最終技術の責任を負っていて、事実上、最初の自立静止軌道衛星といえる」とし「観測業務を直接遂行する搭載体はアメリカ、ドイツなどと共同で製作しているが、搭載体が業務を遂行するためのすべてのサービスを提供する『本体』(bus)と、搭載体と本体を総括する『衛星システム』は私たちが独立して製作している」と説明した。

だが、千里眼衛星2号も相変らず搭載体(観測カメラ、通信放送中継器、科学実験装置など任務を直接遂行する部分)と発射体(ロケット)は海外に頼っている。衛星技術の完全な自立化は程遠い

半分の国産化にもかかわらず千里眼衛星2号の打ち上げが急がれる理由は、千里眼衛星1号の寿命が終わっているためだけではない。

まず、宇宙では銃声のない静止軌道衛星戦が繰り広げられている。地球赤道上空3万6000kmに浮かべる静止軌道衛星は、地球の自転と同じ速さで回っている。静止軌道衛星という名称のように地上から見れば停止しているように見える。このようにいつも地球の一方向を広く見渡すことができ、気象観測、通信、中継などに主に活用される。

ところが、静止軌道は1000km未満の低軌道、約1万kmの中軌道とは異なり、空間の制約が大きく、高度もはるかに高く、この軌道に衛星を打ち上げるにはさらに高い技術力を必要とする。

KAIイ・チャンハン宇宙事業チーム長は「静止軌道衛星が位置する軌道は一つだけなので、先着順で割当てられている」とし「各国ではこのゴールデンラインの明堂場所(とても立派な場所のたとえ)に打ち上げるために激しい先行獲得競争を行っている」と伝えた。

千里眼衛星2号は微細粉塵などを見ることができる環境観測機能が追加され、日常生活に有用な情報を提供できるものと期待を集めている。千里眼衛星2号は気象・宇宙気象観測用の『2A号』と環境・海洋観測用の『2B号』の2つを同時に開発している

打ち上げ計画時点は2018年5月で、千里眼衛星2A号は台風、大雪、豪雨、霧、宇宙気象、火山活動などを観測する。千里眼衛星1号より解像度が4倍以上で、韓半島の気象観測を通じて気象予報および梅雨期の集中豪雨など気像特報をより迅速に提供でき、国民の安全に寄与すると予想される。

◇微細粉塵の動向および原因を明らかにするのに重要な基礎資料の提供期待

2019年3月に打ち上げられる千里眼衛星2B号は、世界初の静止軌道環境観測衛星で、最近、周辺国から微細粉塵流入など大気環境の急激な悪化をより正確に事前予報し、国民の健康を守るものと予想される。

イ・サンニュル団長は「我が国はもちろん、中国と日本までも観測できる千里眼衛星2B号はオゾン、二酸化硫黄、二酸化窒素、エアロゾル(微細粉塵)など汚染物質の動きを24時間観測することができる」とし「原因把握に困難を経験する微細粉塵問題に重要な基礎資料を提供できるだろう」と話した。

千里眼衛星2号は、政府が中長期目標とした産業体主導の宇宙産業開発推進時期を操り上げたということからも意義がある。千里眼2号には政府の研究機関である航宇研だけでなくKAI、斗原重工業など民間企業33社も一緒に開発に参加した。宇宙産業が将来の食べ物になるためには政府と政府外郭研究機関の主導でなく、民間企業中心の宇宙産業生態系が形成されなければならないという声が高い状況だ。

KAIイ・ジェウ宇宙無人体系開発室長は「KAIは衛星本体の電力計核心部品、衛星の骨組みである構造系、衛星の頭脳に該当する搭載コンピュータ、搭載体の構造物、衛星体全体に電力とコマンドデータを毛細血管のように伝達するハーネスなど千里眼2号を国産化する核心部品の大部分を担当している」とし「今回の千里眼衛星2号開発で蓄積した力量は、今後、静止軌道衛星の後続衛星を国内独自に開発を可能にする基礎になるだろう」と強調した。

我が国は戦略的な衛星開発として国家安全保障など公共需要対応および宇宙技術自立化基盤作りのため、千里眼衛星2号のほかにも多目的実用衛星6号、多目的実用衛星7号、次世代中型衛星、次世代小型衛星なども継続的に開発する計画だ。

一方、世界各国がこれまで打ち上げた人工衛星は6000余機で、現在850余機以上が運用されていると推定される。最近も世界的に年間約150余機以上の衛星が打ち上げされている。韓国は1992年のウリビョル1号打ち上げ後、持続的に衛星体を開発および打ち上げてきた。国内で運用中の衛星は現在、アリラン2号、ムクゲ5号、千里眼衛星1号、オルレ1号、アリラン3号、アリラン5号、科学技術衛星3号、アリラン3Aなど合計8機だ。(機械翻訳 若干修正)


EUで打ち上げるようですね。

(中央日報 2015/02/10)
 
  気象・海洋の監視・予測のために運営中の「千里眼」の後続衛星として開発が進められている静止軌道複合衛星2機が2018年と2019年、欧州連合(EU)のアリアンロケットに搭載されて打ち上げられる。 

  韓国未来創造科学部は10日、気象観測衛星である2A号と海洋・環境観測衛星である2B号の打ち上げ(それぞれ2018年5月、2019年3月予定)のための契約をアリアンスペース社と結ぶことを発表した。 (略)


全国宇宙科学館ガイド
4769915861