(麗水ネット通ニュース 韓国語 2016/05/24)

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▲麗水市が26億をかけて『全羅左水営の亀甲船製作・復元事業』で建造した亀甲船の姿

壬辰倭乱(文禄の役)と丁酉災乱(慶長の役)を勝利に導いた不滅の艦船である亀甲船の内部に雨水が漏れて不良建造論議が提起されている。

全羅南道麗水市中央洞のイ・スンシン(李舜臣)広場の前にあるこの亀甲船は、麗水市が2012年8月から1年6か月かけて『全羅左水営の亀甲船製作・復元事業』で建造して陸上に展示している。

二層の突撃船構造で設計されたこの亀甲船は、全長35.3m、船体26.24m、幅10.62mで合計177t規模の実物の大きさである。事業費26億ウォン(国費13億ウォン、市費13億ウォン)が投入された。

◇イ・スンシンが泣く左水営の亀甲船

記者は24日午後、小雨が降る中、亀甲船内部を見て回った。ところが二層の亀甲船内のところどころでバケツや水桶が置かれているのを確認した。詳しく見てみると、雨水が天井に沿って流れて亀甲船内部に流入することを防ぐための水受けであった。大まかに確認した水受け桶だけで6個あった。

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 ※マネキン
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▲バケツで雨水を受けている。

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▲雨水が溜まってカビが広がった。

階段に沿って水軍の宿所である地下に降りて行ったところ、地下にも水がぽたぽた落ちて底がびっしょり濡れていた。

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▲地下にも雨水が溜まって底がびっしょり濡れている。

また、亀甲船内部で管理員が勤務している事務室には雨水の流入を防ぐためにビニールで隙間を防いでいて、外部からの見た目が良くない光景も演出された。不良建造がはっきりとしている。

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▲管理員が勤務している事務室への雨水流入を防ぐためにビニールで隙間を防いで外部からの見た目が良くない光景が演出された。

亀甲船の内部には観光客が常時出入りする。その内部には観光客に説明するモニター、CCTVやエアコンなど電子製品が備え付けられて利便性を提供している。雨が多く降れば電子製品が浸水の危険に常時さらされれいる。

この事業は論議も多かった。初め、2009年度第2回補正予算案で麗水市が事業費45億ウォン(市費30億、国費15億)を投入して亀甲船の原型を復元・建造するという事業を提出したが、市議会が否決した。また、最初の場所で一般人が亀甲船を建造する過程を見守った後、海上に出すことにしていたが、どのような理由なのか陸上を守っている

迂余曲折を経た後、麗水市はこの事業を2009年11月に着手し、2011年に亀甲船考証調査と基本計画学術用役を経た後、2012年8月から木浦所在の清海鎮船舶が製作を引き受けて亀甲船を建造した。

ここの管理員は「雨が降れば水を受け出すことが仕事である」とし「水が漏れる所が1,2か所ではない」と述べた。いつから水が漏れたのかという問いに「ずいぶん前」としながら「亀甲船ができて3年になるが初めから水が漏れた。ところが清海鎮船舶で造ったが、現在、会社はつぶれた」と述べた。

十分な時間的余裕と事業費の確保、地域専門家たちの意見を集約した後、学術用役と考証された設計に基づいて、しっかりした亀甲船を建造するように主張した麗水市議会を無視して押し通しに徹した麗水市。3年間続く亀甲船内部への雨水流入で‘拙速行政’という批判は引き続き起こるものと見られる。(機械翻訳 若干修正)


一番上の写真の反対側。
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慶尚南道巨済市の亀甲船は、完成後の曳航中に沈没しかけるなど安全性の問題で、一応、海上に浮いていますが中には入れないようです。

慶尚南道の亀甲船は、海水が船内に入り込むため最初から陸上展示。
2015年05月03日


この全羅南道麗水市の亀甲船が陸上展示になったのも、「陸上展示にした」のではなく「陸上展示にするしかなかった」のでしょうね。


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