(イーデイリー 韓国語 2016/05/090)

韓国型機動ヘリコプター『スリオン』に骨組みである機体フレームやガラス窓が割れる各種機体の欠陥が発生したことが明らかになった。スリオンは第1世代の国産ヘリコプター機種だ。

9日、軍当局とKAIによれば、先月、スリオン(KUH-1)試作3号機と4号機の機体フレームに亀裂が発生した。スリオン試作機は地上試験と飛行試験などを実施するために計6機が生産された

機体フレームの亀裂の他にも陸軍航空作戦司令部に納品された一部スリオン量産機は機体前面のガラス窓である『ウインドシールド』にヒビが発生した。ウインドシールドの欠陥問題は上空を飛行する過程で低温に耐えられずに発生した欠陥であることが分かった。軍とKAIはスリオンが2012年末から2013年初めまでにアラスカで50日間の低温飛行テストに合格したと明らかにしていた

スリオンは韓国航空宇宙産業(KAI)と軍当局が去る2006年6月、陸軍が運用している老朽ヘリコプターUH-1Hと500MDを代替するためにシステム開発に着手した機種である。2012年までに投入された開発費だけで1兆3000億ウォン、今後2023年までに量産費4兆1500億ウォン、運営維持費3兆6300億ウォンを含めると、合計9兆ウォンが投入される汎政府国策事業である。

スリオンは2012年12月に初の量産1号機が登場した。720億ウォンの予算浪費問題や開発過程での振動問題など難航していたが『戦闘用適合判定』を受けて軍に正式納品されている。2022年までに200機余りのスリオンが陸軍に配備される予定で、現在50機が量産された。スリオン機当たりの価格は185億ウォンである。

スリオンは機動ヘリコプターの他にも上陸機動ヘリコプター、医務搬送専用ヘリコプターなど軍用派生型として開発され、警察・消防・山林ヘリコプターなどとして改造・開発され、官と軍に横断的な分野を合わせればスリオン数百機が空を飛ぶ予定である。

だが、開発が完了して4年ぶりに致命的な欠陥が発見されたことにより、KAIと軍当局に非常事態となった。各種派生型機体の生産と第2次海上作戦ヘリコプター事業への進出および輸出戦線にも支障をきたすと予想される

先月21日、防衛事業庁、陸軍、国防科学研究所、国防技術品質院、KAIなど関連機関と企業は会議を開いて亀裂現象対策案について議論した。まず、亀裂が発生したスリオン試作機については補強材を重ねて運用することで結論が出た。また、今後の亀裂問題を防止するために軍とKAIは亀裂が発生していない量産機の設計を補強する計画だ。試作機と陸軍が運用中である量産機を介して測定したデータを活用し、補強材を最適化する形状管理作業に着手した。

軍のある関係者は「現在、陸軍と医務司令部がスリオンを運用しているが、各種欠陥が発生して一部の操縦士は搭乗を回避する場合もある。徹底した改善作業が必要とみられる」と話した。

これに対してKAI側は「現在、部品を納品する会社と設計を再検討するなど試作機と量産機のフレームとウインドシールドを改善するための案を用意している。初の国産ヘリコプターだけに開発が完了した後にも絶えず改善する作業が必要である。致命的な機体の欠陥ではなく改善する過程である」と述べた。

一方、KAIは今後、海軍が導入する海上作戦ヘリコプターの第2次事業にスリオンを掲げて挑戦状を出していて、今回の欠陥問題が足かせになるものと見られる。海上作戦ヘリコプターは海上で作戦を広げるだけに、海風と塩分を耐えるなど高い耐久性を備えなければならないためだ。

軍専門家たちは「KAIと軍当局が機体欠陥を最小化する作業に力を傾けなくては今後の輸出戦線で支障をきたすほかはない」と指摘した。KAIは2023年までにスリオン300機を東南アジアと南米などに輸出して市場占有率を30%に持っていくという計画だ。(機械翻訳 若干修正)


いつものニュースです。


2014年12月13日
2015年10月13日


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