(SBSニュース 韓国語 2016/04/28)

<アンカー>
韓国型戦闘機KF-X事業の成否がかかったAESAレーダーの開発会社としてハンファタレスが先週選ばれました。ところが、この会社の研究業務を引き受けていた教授が軍の選定評価委員に含まれていたことが明らかになり、評価の公正性が疑われています。キム・テフン記者の単独報道です。

<記者>
アメリカが昨年、KF-XのAESAレーダー技術移転を拒否すると、軍はLIGネックスワンが製作した試作品を掲げて、独自開発を確信しました。

[チョン・ギョンドゥ空軍参謀総長、昨年11月の国会報告:ADD(国防科学研究所)自体だけで研究をした状況ならば、また、様々に他の方面で多く悩むだろうが、LIGネックスワンの多くのエンジニアが関与をして…]

LIGネックスワンは軍と10年間、AESAレーダーを開発しながら、独自技術と研究人材80人余りを確保しました。

だが、軍は去る20日、レーダー開発会社にハンファタレスを選定しました。

ハンファタレスは技術と価格の100点満点で1点前後リードしたと知られました。

ところが、軍が委嘱した選定評価委員10人の中にハンファタレスから数千万ウォンを受け取って誘導兵器関連の研究業務を進めているKAIST(国立大学。旧称は韓国科学技術院)のC教授が含まれました

会社と利害関係があったり、評価の公正性を害する恐れがあれば、評価委員に選ぶことができないという規定に違反しているのです

[軍関係者:(C教授の業務実行を)認知はしていたがレーダーと直接的に関係もないので評価委員に選定したことは間違いではありません。]

軍はC教授の評価が一方に偏らなかったと釈明したが、評価規定を破って公正性を傷つけた点は否認できませんでした。(機械翻訳 若干修正)

※ハンファタレス:韓国のハンファ(韓火。旧韓国火薬)グループのハンファテックウィン50%、フランスのタレス・インタナショナル50%の合弁企業。旧サムスンタレス。

業界関係者も不思議がっていたようですが、これで納得ですね(?)。

韓国型戦闘機の“目”レーダー開発会社選定に“噂”盛ん
(イーデイリー 韓国語 2016/04/22)

韓国型戦闘機(KF-X)のレーダー試作品製作のための優先交渉対象者選定をめぐって噂が盛んだ。関連技術の開発はLIGネックスワンと進めていた国防科学研究所(ADD)が試作品製作はハンファタレスに任せたためである。

KF-X事業を管理している防衛事業庁とKF-XのAESAレーダー部分の研究開発を主管しているADDは、公正な評価を経て、優先交渉対象者を選定したという立場だ。

だが、防衛産業業界では試作品も作ってみていない会社を製作会社に選定したことは理解するのが難しい決定という反応が出ている

◇ADD、10年間、手足合わせたネックスワンではなくタレスと試作品開発

アクティブ電子走査式位相配列レーダー、すなわちAESAレーダーは昨年、アメリカが技術移転を拒否して議論になったKF-Xの4大技術の一つだ。KF-X開発の可能性をめぐる論議の核心の争点だった。AESAレーダーの国内開発能力に対する懐疑的な見解が台頭すると、政府当局はLIGネックスワンのAESAレーダー開発経験を直・間接的に言及しながら国内開発が可能と強調した

実際、LIGネックスワンはTA/FA-50航空機のレーダー技術の導入・生産を担当し、航空機(無人機)用映像レーダー(SAR)システムの開発を行った経験がある。航空機用レーダの開発および生産経験を持つ国内唯一の会社だ

特にLIGネックスワンはこれまで、ADDと一緒にAESAレーダの核心技術確保のための先行課題を行ってきた。去る2006年から2013年まで2件の応用研究を進め、現在、試験開発の第1段階を進めている。国内初のAESAレーダーシステム開発事業である蔚山I級艦艇戦闘システム事業に参加したLIGネックスワンは、合計6件のAESAレーダーシステム開発実行の経験を持っている

だが、ADDはKF-Xに搭載されるAESAレーダー試作品製造会社にハンファタレスを選択した。LIGネックスワンの立場では10年余りの間、基礎研究だけして、いざ実際の製品を開発する機会はハンファタレスに奪われた格好だ。防衛産業関連企業のある関係者は「試作品製造会社が変わる場合、政府のプロジェクトのために人材およびインフラに投資した防衛産業会社の立場ではあきれざるをえない」と述べた。

◇防衛事業庁「2社の技術力類似、評価公正だった」

これに対し、防衛事業庁関係者は21日、「LIGネックスワンとハンファタレス間の技術力の優劣をつけることは容易ではなかったが、公正に審査して優先交渉対象者を選定した」と強調した。今回の事業会社選定は、8:2の技術:価格点数を合算して評価した。防衛事業庁は2社のすべての技術点数が90%水準に達したと明らかにした。より低い価格を提示した会社が選ばれた可能性が大きいという意味だ。

この関係者は「AESAレーダーの開発はADDが主導するので核心技術はADDが持っている」としながら「ハンファタレスも長距離地対空ミサイル(L-SAM)のAESAレーダー探索開発を担当している会社で、どの会社になっても問題ない」と述べた。KF-Xのシステム開発会社である韓国航空宇宙産業(KAI)もどの会社でも関係ないという立場だ。

ハンファタレスもレーダー分野で力量を積み上げている会社だ。すでに『天馬』と『天弓』など陸上誘導兵器の多機能レーダーを納品した実績がある。ハンファタレス関係者は「これまで誘導兵器のレーダーを開発してきたので競争力がある上、探知と追跡機能を同時に備えており、他の会社に比べて利点を持っている」としながら「技術力も競合他社に劣らない」と強調した。(機械翻訳 若干修正)

航空ファン 2016年6月号
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