(世界日報 韓国語 2016/02/22)

先月21日に錨を上げた韓国型戦闘機(KF-X)開発事業が、KF-Xの核心装備であるアクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーの開発問題で産みの苦しみを味わっていることが21日、分かった。

最近までKF-X事業に関与していた元軍高位関係者はこの日、「AESAレーダー開発を担当する国防科学研究所(ADD)が昨年に要請した研究開発人材の増員が一人も行われていない」としながら「人材と予算が増えなければ政府が発表した開発日程を守ることはできない」と明らかにした。彼は「事業計画の延期を申請しなければならない状況」と述べた。

KF-X事業に参加した高官の口から事業推進の問題点が取り上げられたのは今回が初めてである。アメリカ政府のAESAレーダーなど4つの核心技術移転拒否で窮地に立たされた政府が、これらの技術の国産化を確信したが、今回は研究人材不足で期間内の開発が不透明になったのである。
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▲ADDが開発したAESAレーダー試作品。

KF-Xの“目”であるAESAレーダーはADDが開発する。ADDは当初、2024年までにAESAレーダー開発を行う計画であった。しかし、アメリカがAESAレーダーシステムの統合技術の移転を拒否すると、ADDは昨年末‘人材補充’を前提に2019年までに空対空モードを開発し、2021年までに空対地・空対海モードを追加する‘加速化策’を用意した。ADD側は「十分な人材と予算があれば、決まった期間内に開発が可能である」と明らかにした。

だが、現在、AESAレーダー開発に直接関与する人材は10人余りに過ぎないことが分かった。これに間接参加人材40人余り、防衛産業企業関係者29人がすべてであるのが実情である。

軍高位関係者は「すべて合わせても80人余り水準の人員で決まった期間内に(AESAレーダーを)開発するのは不可能だ」と言い切った

さらにKF-X核心装備の国内開発論理を立てたジョン・ホンヨン前ADD所長が今年のはじめに辞任して、AESAレーダー開発に支障がでるのではないかという懸念を育てている。

KF-X開発事業には、開発費(8兆5000億ウォン)と量産費用(9兆6000億ウォン)を合わせて18兆1000億ウォンが投入される。KF-Xは機動性は主力戦闘機であるKF-16と似ているが、搭載されるレーダー、電子装備などの性能はより優れた‘ミディアム級’戦闘機である。(機械翻訳 若干修正)


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2016年01月21日

J Wings (ジェイウイング) 2016年4月号
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