(ハフィントン・ポスト・コリア ブログ 2015/09/13)

キム・ジョンデ,ディフェンス21プラス編集長

最近、国防部(省に相当)国政監査で我が国の兵器体系のデータリンクが全く改善されておらず、有事の際に無用の長物になる可能性が高いという報道をしています。この記事はすべて事実です。私が陸海空軍の関係者たちからもほとんど確認した事実です。しかし、これだけがすべてではありません。次の事例を見てください。

1.1994年3月に韓米軍事当局が締結し、2010年に改正したGPS合意覚書では、アメリカは韓国に政府‐政府販売方式(FMS)装備に対してのみ軍事用衛星航法装置(Pコード)機器の装着を許容しています。ところがこれだけでは北朝鮮の電波撹乱に安全ではないのに、さらにセキュリティー性が高いMコード装置はアメリカから導入した装備の中でも戦闘機と駆逐艦以上の艦艇にだけ装着することができるように規制されています

残りの韓国が独自開発した兵器、弾頭500kg以上・飛距離300km以上の誘導兵器や偵察機にはすべて、アメリカの軍事用コードの使用が禁止されます

さらに韓国に許可された極一部の軍用GPSも首都圏を基準として作戦半径200kmを越えた場合、アメリカが作動を停止するように、また、規制装置を追加しました。韓国がヨーロッパから導入した兵器体系も同様です。

韓国が自主的に軍事用GPS受信装置を開発することも不許可になります。このため、数年前から国内の衛星航法専門家たちは韓国も中国、ヨーロッパ、ロシア、日本のように独自に衛星を運用し、これらの国々と衛星情報を交流する協力方案を用意しようと政府に促しました。すると国家情報院はこうした主張をした専門家と大学教授を調査しながら、まるで彼らがアメリカを排斥する反米人士のように追及したという証言を私は直接聞きました。

我が国の精密兵器体系の70~80%がGPSに依存する現実で、このような過度な規制はアメリカなしでいかなる作戦も行えないようにしたものです。

2.我が国が射程距離800kmの弾道ミサイルを開発し、パク・クネ(朴槿恵)大統領が国防科学研究所(ADD)を訪問してその性能試験を参観しました。ところが、この程度の射程距離のミサイルは高度が高いため飛行中に標的を継続補正しなければなりません。ミサイルが飛行中に地球が速い速度で自転するためです。こうした標的管理能力が韓国軍にありません

結局、アメリカ軍に依存しなければミサイルは無用の長物になる可能性があります。

3.メディアに報道された通り、標的を取得して敵味方を識別するデータリンクは現在の韓国軍に深刻な問題です。この問題を認識し、国防部は韓国型データリンク(Link-K)の適用を検討する中、今回のニュースが炸裂したのです。ところが、その実状を見ると、主な飛行標的が発見された時、この標的を空軍の防空統制システム(MCRC)が管理するのか、でなければ海軍のイージス体系が管理するのか、すなわち誰が主導するのかが問題になります。このような問題で空軍と海軍がまだ主導権争いをしているため、韓国型データリンクはその概念さえ不完全で周波数ホーミング、抗ジャミング概念で混乱に陥っています。

このような状態で主要な戦闘機や艦艇、ミサイル、機動装備などが、皆それぞれ未来を設計しながら個別に導入され、韓国軍全体の戦力をどんなネットワークで統合するのかの方向さえ設定していない状況です。すなわち合同性(jointness)が欠如した状況で、ネットワーク中心の戦い(NCW)とは空念仏です。

兵器は導入したが、運用する能力が欠如しているんです

北朝鮮を見れば原始的水準の在来式兵器を結構、先端概念で運用している対し、韓国軍は世界最高性能の先端兵器を在来の概念で運用しています。このようなので、北朝鮮より何十倍以上の多くの国防予算を使っても北朝鮮に勝つことができないでしょう。アメリカにのみ依存する限り、その現実は変わることができません。(機械翻訳 若干修正)


次の大統領にはノ・ムヒョンの気概を持った大統領を選ばないとね。


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