(国民日報 韓国語 2015/09/11)

北朝鮮の西部戦線砲撃挑発2日後である先月22日。48時間の対北朝鮮拡声器撤去期間を控え、空軍の『F-15K』戦闘機4機とアメリカ第7空軍の『F-16』戦闘機4機が出撃した。韓米戦闘機編隊が韓半島上空を横切って武力示威を行う間、空軍の主力『KF-16』戦闘機は滑走路で待機するしかなかった。刻々と変わる北朝鮮軍の動向をアメリカ軍から受けることができないためである

空軍関係者は10日、「KF-16はデータリンクを装着していないため、リアルタイムで進行される『ネットワーク中心の戦い(Network-Centric Warfare, NCW)』やアメリカ軍との連合作戦を遂行することは不可能である」とし「北朝鮮軍の移動標的を打撃したり、空対空作戦を遂行するのにも限界が多い」と明らかにした。

空軍が国会国防委所属セヌリ党チョン・ミギョン議員に提出した資料によれば、KF-16はアメリカ軍の戦闘機だけでなく、空軍のF-15K戦闘機、早期警戒機、中央防空統制所(MCRC)ともリアルタイム情報を共有できないと明らかになった。操縦席の画面に韓米の情報資産が提供する北朝鮮軍の動きがリアルタイムに映し出されないため、出撃後に敵陣で突発的な状況が発生しても速かに対処するのは難しい。結局は音声で指示を受けて対処したり、出撃前に決まった打撃任務を遂行するアナログ方式にとどまるしかない。

KF-16は故障も多い。飛行途中に主要な欠陥が発生して任務を中断した場合が2013年に83件、2014年に65件と集計された。今年は6月末までで47件に達した。エンジン、燃料タンク、操縦系統、航法装置など欠陥の原因も多様である。さらにレーダーの主要な部品は37個のうち36個が生産終了した状態である。

空軍側は「飛行任務でない状況で発生する故障は年間数千件に達し、数えきれない状況」と吐露した。

そのため、国防部周辺ではKF-16を空軍の主力戦闘機と前に出すこともきまり悪いという指摘だ。

KF-16は、開戦後3日間の防御提供、大火力戦、近接航空支援、海上哨戒、航空遮断、緊急航空遮断、対空制圧など空軍が遂行するすべての作戦に100%投入される唯一の機種である。

もちろん、このために空軍は性能改良を通じてKF-16を今後20年以上運用する予定である。しかし、アメリカ企業の無理な費用増額要求でわが政府との訴訟が相次ぎ、性能改良事業が事実上、中断された状態である

チョン・ミギョン議員は「KF-16は主力戦闘機という言葉が面目を失うほど老朽化が深刻で、領空防御に警告灯が点いている状態」として「軍当局がアメリカ側と結着をつけてもでも責任を持って性能改良を迅速に終わらせなければならない」と強調した。(機械翻訳 若干修正)

2015年09月09日