(聯合ニュース 韓国語 2015/04/06)

「韓国が独島を不法に占拠している」という日本政府の一方的な主張が、来年から使用される日本の新しい中学校の社会科教科書の大多数に載せられる。

日本文部科学省は6日、教科用図書検定調査審議会を開き、こうした中学校教科書の検定結果を確定した。検定の結果、社会科の歴史(8種)・公民(6種)・地理(4種)の3科目合計18種の教科書にもれなく独島に関する記述が含まれたことが確認された

直前の2011年に検定を通過した現行の歴史・公民・地理教科書18種のうち『韓国が独島を不法に占拠』という主張を載せている教科書は4種にとどまっていたが、今回の検定を経て13種に大幅に増えた。『韓国が不法に占拠』を明記した地理教科書が1種から4種に、公民教科書が3種から5種にそれぞれ増加し、歴史教科書の場合、現行本では摘示されていなかった韓国が不法に占拠という主張が半数である4種に入った。

また、独島が『日本固有の領土』という主張は、現行の歴史・公民・地理教科書18種のうち計9種(歴史1種・公民5種・地理3種)に入っているが、今回の検定を通じて15種(歴史5種・公民6種・地理4種)に増えることになった

特に歴史教科書には1905年に日本が独島を自国領に編入した事実が8種すべてに載せられた。また、江戸時代(1603~1867)初期に日本人たちが独島で操業したという主張と韓国の『イ・スンマン(李承晩)ライン』設定などが詳細に載せられた。

これにより、来年から多くの日本の中学生は社会科の3つの詳細科目で繰り返し『韓国が独島を不法に占拠している』と学ぶことになる。すでに昨年4月に検定を経た小学校5・6年生の社会教科書すべてに同じ内容が入っている

今回の検定は、昨年1月に改定した教科書検定基準と学習指導要領解説書が初めて適用されたものである。
安倍政権は昨年1月、近現代史に関して『政府の統一的な見解』を記述するようにする方向で教科書検定基準を改定し、中・高校学習指導要領解説書(教科書製作の基準になる指針書)に『独島は日本固有領土』、『韓国が不法に占拠』などの主張を明示した。

また、植民地支配と侵略の加害責任を軽減したり、植民地統治政策を美化しようとするものと疑われる検定結果もあった

共同通信によれば、一部教科書検定申請本に、1923年の関東大地震時に〈警察・軍隊・自警団によって殺害された朝鮮人が数千名に達した〉という内容が入ったが、検定を経て〈数千名という話もあるが数値については通説がない〉と修正された。また、朝鮮人死亡者が230人であったという当時の日本司法省発表が併記された。
また、植民地朝鮮での土地調査事業について、ある出版社が書いた〈近代化を名目に〉したという表現は、検定を経て〈近代化を目的に〉したというように修正された。文部科学省は「『名目』と言うと別に狙いがあるかのように読まれる」と理由を説明した。

あわせて、南京大虐殺(1937~1938年)の際、日本軍が〈多数の捕虜と住民を殺害〉したという記述は、検定を経て〈捕虜と住民を巻き込んで多数の死傷者を出した〉に変更された。〈日本軍の蛮行で非難を受けた〉という表現を検定申請本に入れたが削除された教科書もあると共同通信は伝えた。

反面、現行の中学教科書には一つもない軍慰安婦に関する内容が、今回検定を通過した『学び舎』の教科書に入った。軍慰安婦問題について謝罪した『河野談話』(1993年)の要旨と、初めて自分が軍慰安婦だったと明らかにした故キム・ハクスンおばあさんの証言が紹介された

教科書検定制度は、民間出版社が書いた教科書について政府が適切性を審査するものである。(機械翻訳 若干修正)


(聯合ニュース 韓国語 2015/04/06)

(略)現行の中学校教科書にない日本軍慰安婦に関する説明が再び登場したことは注目される。

進歩指向の市民団体が主軸になった『学び舎』の歴史教科書は、1990年代にキム・ハクスンおばあさんの証言を契機に、戦争中の女性に対する暴力などに関して調査が行われ、1993年に『河野談話』が発表されたという内容を紹介した。

東京書籍が、江華島条約が不平等であり、日本が力で朝鮮を開国したものと記述した点は、既存の教科書よりそれなりに良くなったものと評価されている。(機械翻訳 若干修正)


(朝日新聞 2015/04/06))

(略)今回から新規参入の「学び舎」の歴史では、日本軍の元慰安婦の記述が対象になった。同じページには日本軍の関与を認めた「河野談話」も書かれていたが、07年に閣議決定された「軍による強制連行を直接示す資料は見当たらない」など別の見解があるとして、追加を求めた。いったん不合格となり、出し直した教科書では、この見解が追加された。中学校教科書に「慰安婦」の記述が載るのは10年ぶり。河野談話の記述は小中高を通じて初めてだという。(略)

2015年04月06日
株式会社学び舎はこんな出版社↓

中学歴史、具体的場面に力、先生が「脱暗記」教科書申請へ…
東京新聞 2014/01/07

 中学校で長年、歴史を教えてきた元教師や現役の教師三十人が執筆した中学歴史教科書が、二〇一四年度の教科書検定で初めて申請される。「教師が教え込み、覚えさせる教科書では、子どもに歴史を学ぶ楽しさは伝わらない。新しい教科書をつくりたい」という熱意が、元教師たちを動かしている。

申請するのは「子どもと学ぶ歴史教科書の会(学ぶ会)」(東京都清瀬市)。昨年一月に教科書出版社「学び舎(しゃ)」を設立し、五月の申請に向け、編集作業は大詰めを迎えている。

従来の歴史教科書でも執筆陣には教師が名を連ねているが、大半は研究者が執筆している。学ぶ会の教科書は全編にわたって元教師らが執筆。教壇の経験を踏まえた工夫を盛り込む。(略)

検定に合格し、教育委員会が採択すれば、一六年度から中学生に学ぶ会の教科書が届く。(略)


(ハンギョレ新聞 2015/04/06)

(略)日本の市民団体である「中学歴史教科書に慰安婦記述の復活を要求する市民連絡会」の資料によれば、中学校教科書に慰安婦記述が初めてされたのは1993年の河野談話が発表された後に出た1997年度検定教科書からだ。 当時は7種の歴史教科書の全てに関連記述が含まれていたが、2002年には3種、2006年には2種に減り、2011年検定では全て消えた

今回文部省は、学び舎の初回原稿を一度不合格処理した後、「強制連行を直接示す資料は発見されなかった」という日本政府の見解を併記する条件で慰安婦関連記述を許容した。

高嶋伸欣・琉球大名誉教授は「中学校教科書で慰安婦関連記述が復活したことは画期的」としつつ「慰安婦記述が教科書検定を通過したので、今後これを書くか書かないかは各出版社の意志にかかった問題になった」と話した。(略)


採択率はどうなるでしょうかね。“良心派”市民団体による採択推進運動が起きそうですね。

反日日本人
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