(イーデイリー 韓国語 2014/11/11)

国内で初めて民間が製作した『多目的実用衛星(アリラン)3A号』(KOMPSAT-3A)の打ち上げが外部変数によって当初より遅れる見込みである。韓国が独自の宇宙発射体(ロケット)を持たない限り、外部要因による打ち上げ遅延は繰り返されるしかないという指摘が出ている。

PS14111100166
▲多目的実用衛星(アリラン)3A号が軌道上に侵入した想像図

未来創造科学部(省に相当)と韓国航空宇宙研究院は、ロシアのヤースヌイ発射場で、当初去る8月に打ち上げ予定であった日本の観測衛星『アスナロ1号』(ASNARO)が今月6日に打ち上げられて、今年の下半期に計画されていたアリラン3A号の打ち上げ時期を来年1月末に延期されたと11日、明らかにした。

アリラン3A号はアスナロ1号に続き、すぐ次の打ち上げ順序だ。未来部関係者は「衛星を1度打ち上げると次の打ち上げまで発射場整備と技術的準備などに3か月程度かかる」として「アリラン3A号の本体を今月中旬頃、ロシアの発射場に移す計画だ」と話した。

日本の人工衛星の遅延打ち上げは、日本政府がウクライナ事態などのために西側のロシア制裁に参加したことと関連があると伝えられた

アリラン3A号は、公共衛星では初めて民間企業であるAP宇宙航空と韓国航空宇宙の産業コンソーシアムが本体開発を担当した1トン級低軌道衛星だ。アリラン3A号は光学カメラとともに赤外線カメラを搭載しており、昼間はもちろん夜間にも観測することができる。

未来部は今回の打ち上げ延期は私たちの衛星の問題でなく外部要因によるものであると明らかにした。しかし、衛星の打ち上げは、発射体異常や天災地変、気象状況など外部変数が多いため、一定期間の打ち上げ遅延は考慮しなければならないという立場だ

実際、我が政府は打ち上げサービス機関(ロシアコスモトラス)との契約で「最大1年まで打ち上げ延期が可能である」と規定しており、日本やロシア側に責任を問うことは難しい

リュ・チャンスAP宇宙航空会長も「宇宙発射体は周辺環境の影響をとても多く受けるので当初の計画に比べて一定期間内に発射されればお互いに了解するのが国際慣例である」と話した。

しかし、『アリラン5号』(KOMPSAT-5)のように外部要因によって打ち上げ期間が相当期間遅れた場合もある。アリラン5号は2011年8月にロシアのヤースヌイ発射場(ヤースヌイ宇宙基地)で打ち上げ予定だったが、打ち上げ費用の問題に対する異見のため、2013年8月に打ち上げられた。

発射体(ドニエプルロケット)を提供するロシア国防部が、自国の打ち上げサービス機関に韓国政府から打ち上げ費用を追加でさらに受け取ることを要求してロケットの提供を遅らせたためだ。

やはりロシアのヤースヌイ打ち上げ場で打ち上げられた『科学技術衛星3号』(STSAT-3)も当初の計画より打ち上げが1年遅れた。

未来部関係者は「現在、ロシア側と協力はうまくいっている」としつつも「私たちも韓国型発射体(KSLV-2)を利用した打ち上げ市場を持てば、私たちの衛星打ち上げ時にこのような問題は経験しないだろう」と話した(機械翻訳 若干修正)


アスナロは無事稼動中

(経済産業省 2014/11/06)

経済産業省は、技術実証衛星「ASNARO-1(Advanced Satellite with New system Architecture for Observation)」をロシアでの打ち上げに成功しました。

経済産業省は、我が国宇宙産業の国際競争力強化のため、高性能かつ小型で低コストな人工衛星の実現を目指し、研究開発を進めてきました

今般、その技術実証衛星「ASNARO-1」の打ち上げに成功しました。

11月6日(木)16時35分(日本標準時):ロシア・ヤスニ射場からドニエプルロケットにより打ち上げ
 16時53分(日本標準時):人工衛星からの信号を受信

今後、太陽電池パドルの展開や姿勢の調整等を行った後、各種の技術実証・評価を実施していく予定です。

本実証により、高性能かつ小型で低コストな人工衛星の技術が確立され、我が国の宇宙産業が新興国を中心に拡大が見込まれる国際市場を獲得していくことにつながります

【技術実証衛星「ASNARO-1」性能概要】
20141106003-a
○主要搭載機器:地球観測用光学センサ
分解能 0.5m以下
観測幅 10km
○質量: 450kg