<オピニオン> <論説委員コラム> 刀を捨てて逃げた日本の恥
(大邱新聞 韓国語 2011/11/07)

刀は将帥の象徴だ。光化門交差点にそびえ立っている忠武公李舜臣将軍は、右手に刀を握りしめている。銅像が初めて建てられた時、忠武公が左利きかどうかで論議を巻き起こしたこともあった。大部分の人達が右利きなので当然、左手に刀を握っていてこそ正しいはずなのにどうして右手で刀を握っていたのか、今でもすぐ理解できない。だからと言って李舜臣が左利きだったとの証拠もない。当時の多くの人達がこれに対する異議を提起したが、どのように結論が出たのか記憶にない。

とにかく、右手であろうと左手であろうと忠武公が死んでから4百年余りが流れたが、まだ刀を握っている。後世の人が作った銅像ではあるが、将軍が刀を置いてしまえば、その時から将軍ではない。

しかも戦争に敗北した後、指揮刀として持っていた刀を捨てて逃げたとすれば、これは卑怯者の象徴になる。軍人としては有り得ないことだ。
我が国の大統領は刀を使わない現在も、陸海空軍の参謀総長など軍の指揮官らを任命する時、必ず指揮の象徴物として刀を下賜する。

日本は武士道の国だ。武士は名誉の象徴としていつも刀を持っていたし、いつ、どんな時でも敵に会えば切ることをなすべきこととした。侍の身分は社会上位階層に属する。武士としての名誉を最も重要に考えるため、卑怯な行動はタブーだ

武士の命である名誉が毀損された時は、その罪を洗うために敢然と切腹(割腹)で名誉を守ると知られている。実際に戦場でも、社会活動の中でも名誉が損傷した武士が切腹で自決した事例はいくらでもある。

日本の武士の伝統ともいえる切腹制度は、最近はほとんどなくなっている方だが、まだその伝統は残っていると思われる。著名人の非理や不正が起きた時、張本人は刑務所に行くが、秘書が切腹することが報道されて日本人のきつい面を見せたりもする。

こうした伝統の国である日本の最高将帥が戦争に敗れた後、最高指導者から下賜された刀を捨てて逃げたとすれば、すぐには信じられない話だが、事実として明らかになり話題になっている。

しかも、日本で最大部数を発行する朝日新聞でこれを報道し、日本社会に大きい衝撃を与えた



刀は壬辰倭乱(文禄の役)に遡る。豊臣秀吉は小西行長と加藤清正を朝鮮侵略の先鋒に任命し、加藤清正に豊臣秀吉が下賜するという銘文を刻んで与えた。小西行長は水軍を管轄し、加藤清正は陸軍を統括することに分担したが、彼らは誰がはやくソウルを占領するかという競争をしていた。緒戦は彼らの独壇場であった。何の準備もできなかった朝鮮の軍隊は一敗地にまみれた。宣祖王は蒙塵に出たが従う臣下は多くなかった。自分の命を持ちこたえるのに忙しくて皆逃げたためだ。

加藤清正は勢い良く平壌城まで占領し、明国の介入で李如松(リ・ジョショウ、明の武将)に追われて逃げた。一進一退を繰り返した倭軍と朝鮮・明国連合軍は、あきあきする休戦会談で筋道をつかんだりもした。ひとまず退いた倭軍は、丁酉の年にまた攻め込んで丁酉再乱慶長の役を起こし、延々7年も引きずる長期戦の末に終わることになる。これにより朝鮮の地は戦争に苦しめられた国民らが、草根木皮もまともに食べることができない極度の疲弊に陥る悲惨な姿を露呈した。日本の朝鮮に対する圧迫と脅威はその後も続く。

こうした歴史の裏で、今回発見された加藤清正の刀は、卑怯な日本の将帥の一人の行跡を示すもので、話題の種が多いのだ

朝日新聞の報道によれば、韓国人キム・グァンシク(金光植)が朝鮮族の中国女性と結婚した後、妻の実家に伝えられる刀を得ることになる。

その刀は、驚くべきことに豊臣秀吉が加藤清正に下賜したという銘文が刻まれている
。キム・グァンシクは、中国収蔵家協会学術研究部の科学検測実験室に刀の真正可否を問い合わせた。ひょっとして偽物と相次ぐ心配からだ。

古い骨董品の場合、炭素実験を通じて受領を調べてみるのが順序だ。こうした全ての実験を通じてデータを手に握ったキム・グァンシクは、日本に向かって叫んでいる

「この刀は日本の将軍が戦争に敗れて慌ただしく逃げる行為に夢中になって持っていくことができなかったのだ。今、日本の国宝1号は韓国から強奪して行った半跏思惟像(弥勒菩薩半跏思惟像「宝冠弥勒」、京都市広隆寺)だ。これを韓国に返還しなければならない

その他にも数えきれない程多くの韓国の文化財が日本にある。これを全て返還するならば、私は喜んで日本の恥として記録されることもできるこの刀を返すだろう。」

キム・グァンシクは、刀の値段を話していない。朝日の記者が一方的に、4億元だと話したと報道したが、自分はそういう話はしたことがないと否認する


とにかく、両国間に介入する戦争の悲劇の中から誕生した刀の歴史を、韓国の人が持っているという事実は、侵略を敢行した日本の立場では恥と怒りを共に感じざるを得ないだろう。刀は侵略の象徴だが、今は平和を歌う時だ。奪うばかりだった日本は、武士道の精神を取り戻して行かなければならない。刀を返してもらい、文化財を返還する正道を歩かなければならない。(機械翻訳 若干修正)



【売る】「秀吉の日本刀」 重い過去、50億円? 延吉(中国)
(朝日新聞 2010/07/17)

 延吉は、朝鮮半島の付け根の辺りにある中国東北部の街だ。中朝国境を流れる豆満江まで車で一時間もかからない。日本と朝鮮半島、中国との歴史が重なる地域である。

 知人の紹介で、この地で中国人女性と結婚して暮らす韓国人の金光植さん(53)と知り合った。私が日本人だと言うと喜び、黒光りする細長い刀を見せてくれた。

 「日本の刀です。妻の実家に伝わる家宝。ここを見てください」

 日本の植民地時代のものかと思ったが、柄の部分に「豊臣秀吉」、「加藤清正」との漢字が見えた。金さんによると、16世紀、秀吉の朝鮮出兵の際、清正に送られたものが朝鮮半島で人づてに伝わったに違いない、という。

 
「日本の方にぜひとも買ってもらいたい。『朝鮮侵略』という日本の過去を示すものです。失敗したとはいえ、自らの悪い歴史の証拠を早く回収した方がいい」

 「秀吉の朝鮮侵略」は大昔の歴史だが、侵略を受けた側の朝鮮民族にとっては今も忘れられない重い過去なのだろう。日本人もみな、強い関心があると思っているようだった。

 
刀が本物かどうか確かめようがない。金さんも以前はソウルで記者だったというが、今の仕事はよく分からない。ただ、勢いに押され、「いくらですか」と尋ねた

 
「4億元(約50億円)」

 驚く私に対し、金さんは笑みを浮かべた。でも、その目は笑っていないように見えた。(古谷浩一)



言い間違いか、聞き間違いかわかりませんが、本当は「4億ウォン(約3千万円)」だったのでは?

本気で売るつもりだったのに、日本人は相手にしてくれないし、今頃になって韓国人記者が来てしまって、思わず(いつもどおり?)「日本人の捏造ニダ・・・愛国心を・・・」と誤魔化したのかもしれませんね。




日本刀-模造刀 手入れ道具(目釘抜き入り)
B002SIV69Q

現代に伝わる 日本刀の心と技~備前長船の名刀に挑む~ [DVD]
現代に伝わる 日本刀の心と技~備前長船の名刀に挑む~ [DVD]

砂鉄から日本刀が出来るまで ここに蘇る日本の文化と伝統 孤高の刀工 祐定 [DVD] 日本刀~宮入行平のわざ~ [DVD]
by G-Tools