(中央日報 2014/07/17)

 「出勤はできるようにすべきではないですか。立ってでも行きますから」

「1時間待ちました。突然こんなことになって京畿道(キョンギド)の会社員はどうすればいいのでしょうか」

  直行座席バス(広域長距離バス)の立ち乗りが禁止された初日の16日午前7時。記者は1時間早く自宅を出て京畿道水原市長安区梨木洞(キョンギド・スウォンシ・チャンアング・イモクトン)のバス停留場に立っていた。

  停留場には市民15、6人がソウルの舎堂(サダン)駅に向かう赤色の7780番広域バスを待っていた。だがバス運転手は止まらずに停留場を通過するか、ちょっとバスを止めて「申し訳ないが乗れない」といって手で遮った。バスには「高速化道路運行広域バス7月16日座席制全面施行」という案内文がかかっていた。

  この日午前8時ごろ。普段のようにバスに乗っていれば会社に入る時間だった。今までに7780番バス13台が梨木洞の停留場を過ぎ去ったが、乗客を1人も乗せることができなかった。水原市内を回りながら水原の一番上側にある梨木洞停留場に来る時にはすでに満席になっているからだ。1時間こうした状況が続くと、市民の中には道路に出て行ってバスを止めようとしたりバスの車体をバンバンとたたいて悪態をついたりする人もいた。一部の市民は20~30分さらに待って、最も近い電車の駅である成均館(ソンギュングァン)大駅に向かった。

  午前8時3分ごろ、座席が空いているバスが到着して3人が乗ったが、その次のバスは再び満席だった。記者は約1時間半待って午前8時26分ごろにバスに乗った。それも現場に出てきた公務員がやむを得ず立ち乗りを許容したバスだった。普段1時間ほどかかった出勤時間が、2時間半に延びたのだ。

 ソウル城東区龍踏洞(ソンドング・ヨンダプトン)に出勤する会社員パク氏(32)は「政府は現実を知った上で政策を作っているのかどうか分からない。終点に近いところに住まなければソウルに引っ越ししなければいけない状況だ」と声を高めた。 

  この日、首都圏のあちこちでは出勤途中の立ち乗り禁止による混乱が起きていた

  午前8時、京畿道城南市板橋(ソンナムシ・パンギョ)の団地から光化門(クァンファムン)に通勤する会社員イ氏(34)は25分待った末に5500-1バスに乗ることができた。イ氏は「光化門行きの6、7路線が通過する停留場なので普段は5分以内にバスに乗れたのに、今日は20台がそのまま通過した」として「会社に遅刻しそうだと電話した」と話した。

  ソヒョン駅では10分間隔で運行されている出勤用の急行バスが予告なしに中断されて市民が不便をこうむった。バス路線がなくなったことを知らずに普段のように出てきて列に並んだ会社員パク・ジュンヒョク氏(39)は「このバスに乗って漢南洞(ハンナムドン)まで行った後、別のバスに乗りかえるのに、そちらに行くバスが突然消えた」として「明日からどんな方法で出勤するべきか大変だ」と話した。バスがなくセマウル研修院から15分間歩いてソヒョン駅に来た40代会社員は「明洞(ミョンドン)行きのバスはあんなにがらんと空いていて、漢南洞に行く人々は皆待っているなんて話にならない」として「需要を考えず不必要なバスばかり増やしたのを見ても、どれほど準備していなかったかが分かる。机上の空論のような政策では絶対に問題を解決できない」と指摘した。

  政府とバス会社が混乱に備えて運行台数を増やしながら、ソウル市内の一部でも出勤の交通渋滞を招いていた

  国土交通部は首都圏直行の座席バス62路線に計222台のバスを投入した。ソウル南大門(ナムデムン)税務署前の停留場で降りた会社員イ・キリョン氏(34)は「バス専用車線の疎通が円滑でなく、時間が長くかかった」と話した。

  こうした混乱は政府が立席禁止規定をこの日から厳格に適用したことに伴ったものだった。高速道路など自動車専用道路を通る直行座席バスは、道路交通法39条・67条によりすべての乗客が安全ベルトをしめなければならない。立席は当然禁止される。関連規定は1981年に法に盛り込まれたが、政府とバス会社は慣行的に立席を許容してきた。それだけ通勤時間帯のバス不足問題が深刻だったからだ

  国土交通部の2013年調査資料によれば出勤時間帯の京畿道とソウルを行き来する広域バスは1371台(112路線)で、利用客9万8222人のうち1万4197人がバスに立ち乗りしながら通勤してきた。

 メン・ソンギュ国土部交通物流室長は「バス供給を増やして中長期的に2階建てバスを導入して問題を解決する」としながら「1カ月間啓蒙活動を行った後、8月中旬から本格的な取り締まりを施行する」と話した。


3か月前↓

京畿の直行座席バス、24日立席一時的に認める…出勤混乱せず
(聯合ニュース 韓国語 2014/04/24

KD運送グループが24日、直行座席型(赤)広域バスの立席(立ち乗り)を一時的に認めて普段通り運行し、出勤途中の混乱はなかった。

京畿~ソウル直行座席バスは昨日、始発から予告なしに立席禁止措置をして、多くの出勤途中の利用客がバスに乗ることができずに遅刻するなど大きな混乱が生じた

KD運送グループは、去る22日に国土交通部(省に相当)がバス運行に関する安全対策を議論しようとすると、直行座席バスを運行する7社の系列会社に指示を送って62路線800台余りで立席を禁止した

このバスは、ほとんどが京畿南部とソウルを行き来するのに高速道路と自動車専用道路を経由するため立席は規定違反である。道路交通法上、高速道路と自動車専用道路では座席に座って安全ベルトを着用しなければならないためである。

しかし、これまで当局は、出退勤時間帯の混雑した一般バスの乗客を分散するために直行座席型広域バスの立席搭乗を黙認してきた

そうしたなか、旅客船『セウォル号』惨事で政府が各分野の安全規定順守について管理監督を強化する動きを見せると、この業者は突然原則を掲げた

乗客の抗議が殺到すると結局、国土部は一歩後退し、対策が用意されるまで立席取り締まりを保留すると明らかにし、KD運送グループは去る23日夜、立席禁止措置を解いた

国土部はこの日、首都圏交通本部でバス運送業者など関係機関と対策会議を開き、バス増便、貸切りバス投入、広域急行バス(M-バス)路線新設などを検討した。

国土部は、ソウル中心の混雑懸念などを考慮し、増便するバスはソウルの終点を良才、霊廟、総合運動場(蚕室)、合井、汝矣島乗り換えセンターなど主な拠点に制限することにした。(機械翻訳 若干修正)


2か月前~先月末↓

市内バス立席で高速道路走れば事業者も処罰
(聯合ニュース 韓国語 2014/05/22

今年の下半期から市内バスが立席(立ち乗り)乗客を乗せたまま高速道路や自動車専用道路を運行すれば、運転者はもちろんバス運送事業者まで処罰を受ける

国土交通部(省に相当)はこのような内容を盛り込んだ『旅客自動車運輸事業法施行令・施行規則』の改正案を用意し、23日から立法予告すると22日、明らかにした。

改正案は、運送事業者が輸送従事者(運転者)に立席運行禁止について教育を実施することを義務化した。運転手は立席状態で乗客を乗せたまま高速道路を走ってはいけない。

これに違反した場合、運送事業者は事業の一部停止(1回目10日・2回目20日・3回目30日)または、課徴金(60万ウォン)の罰則が下される。

また、運転手は過怠金(10万ウォン)賦課やバス運転資格取り消し(1年間4回以上の過怠金を受ける場合)の処罰を受ける。

市内バスが立席乗客を乗せたまま高速道路を走る場合、運転者に対する処罰条項(過怠金3万ウォン)は今でも道路交通法にあったが、運送事業者に対する処罰条項が設けられたのは初めてである

国土部関係者は「立席運行禁止の実効性を高めるため、運転者に対する処罰を強化し、運送事業者まで処罰することにした」として「道路交通法を運用する警察に取り締まられた場合は道路交通法により、市・道に取り締まられれば改正された旅客自動車運輸事業法により処罰を受けることになるだろう」と話した。

この条項は現在、国土部とソウル市・京畿道・仁川市ら3つの地方自治体が協議している首都圏広域バスの立席運行解消対策が終わり次第施行される。国土部と3つの地方自治体は出退勤時間帯の広域バスを増車して立席運行がなくなるようにする案を協議中である。(略)(機械翻訳 若干修正)


(聯合ニュース 韓国語 2014/06/11

政府が早ければ来月中旬から京畿道と仁川からソウルを行き来する首都圏直行座席バス(広域バス)の立席(立ち乗り)運行を禁止することにした。(略)

直行座席バスの立席率は最高140%に達するという。ピーク時間帯には43人定員のバスに60人が乗るわけである。午前6~9時の首都圏直行座席バスの一日の利用者は11万人で、このうち1万5千人が立席乗客である。(略)(機械翻訳 若干修正)


(聯合ニュース 韓国語 2014/06/30

来月17日から首都圏を行き来する直行座席バスの立席(立ち乗り)運行が消える見込みである。

国土交通部(省に相当)とソウル・仁川・京義ら3つの地方自治体は立席運行解消のために来月17日から首都圏直行座席バス62路線に222台のバスを追加で投入することにしたと30日、明らかにした。

高速道路では立席運行が禁止されているが、出退勤時間帯には乗客があふれる首都圏直行バスは慣行的に立席運行をしてきた。

今回の対策は、増車を通じて出退勤時間の輸送量を増やして乗客が皆安全に席に座ったまま出退勤することができるようにするというものである。

増車は、運送事業者が貸切りバスを共同配車したり自主的に増車する方法、予備車投入、広域急行バス(M-バス)路線新設、路線間調整(利用客が少ない路線のバスを移転)等の方法で行われる。

ソウル市が29台、仁川市が35台、京畿道が158台をそれぞれ増やすことになる。

このため国土部は、ソウル(合井)~仁川間のM-バス路線事業者を選定し、各地方自治体も車両確保、交通カード端末設置など増車のための準備に真っ最中である。

国土部関係者は「京畿道の一部路線で車両出庫時期が遅れれば増車が1~2週ぐらい遅れることもあり得るが、概ね7月16日に増車運行が始まるものと見られる」と話した。

国土部と地方自治体は増車後約一月間、対策が正常に働いているかモニタリングを実施する。担当公務員などがバスに直接乗って立席が消えたのか、増車台数は充分なのか、持続的な運用が可能なのか、不便事項はないのかなどを把握する予定である。

国土部はモニタリングの結果、改善する部分は改善し、立席解消対策に実効性があると判断される場合、警察と協力して8月中旬から直行バスの立席運行を取り締まる方針だ。(機械翻訳 若干修正)


初日になってやっと(?)指摘↓

(毎日経済 韓国語 2014/07/16)

(略)政府が増便した222台が非常に不足しているという指摘も出ている。国土交通部(省に相当)は当初、出勤時間帯である午前6~9時の首都圏直行座席型バスの乗客を11万人と集計した。このうち1万5000人を立席乗客に分類した。バス一台あたり最大45人が乗ると仮定しても計算では立席乗客をすべて消化するには333台のバスが必要である

しかし、国土部とソウル・京畿・仁川ら3つの地方自治体がこの日増便したバスは合計222台に過ぎない。乗客5000人は立つか、後に到着するバスに乗らなければならないという話だ。特に222台のうち88台は路線調整による増車なので実際に増えたバスは134台に過ぎない。(略)(機械翻訳 若干修正) 


あちらでは早速、バス賃の値上げと不動産価格の下落が話題のようですね。


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バスマガジンvol.65 
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